新しい試験紙の開発と、バイオ・ライフサイエンス分野に向けたフィルターの研究を行っています。試験紙の開発は、お客さまである企業と共同で行っており、近い将来の製品化を目指しています。一方、フィルターの研究は数年先を見据えた仕事で、まずは特許出願を目標にしています。
これまでで一番印象に残っている仕事は、入社1年目から携わらせてもらっている試験紙の新製品開発ですね。当初は分からないことだらけでしたが、過去の特許資料を片っ端から読み込んだり、上長から適宜アドバイスをいただいたりしながら、製品の試作を繰り返しました。30種類以上の試作を経て、なんとかお客さまに提供できるサンプル品が完成したときは嬉しかったですね。また、このプロジェクトは同じグループ会社である東洋製作所とも共同で進めており、グループ内のさまざまな社員と関わることで良い刺激が得られています。
開発業務を行っていると、多角的な視点や分野外の知識を求められることが多々あります。そんなとき、さまざまなバックグラウンドを持つ方々と議論をすることで、問題解決につながることがあります。ですから、学生の皆さんには、たとえ畑違いだと思っても興味があればぜひエントリーしていただきたいです。皆さんの新しい考えやアイデアをお待ちしています。

純水製造装置や振盪（しんとう）培養装置などの、研究や実験で使用する理化学機器の設計・開発を担当しています。具体的には、3DCAD、2DCADを用いた設計や図面作成から、部品の選定、試験・検証、さらには報告資料等の作成まで行っています。機器開発の一部の工程のみを担当するのではなく、上流から下流まで一貫して携われることが、当社の大きな魅力だと思っています。
入社してすぐに携わった、振盪培養装置のモデルチェンジ品の開発はまさにそんな仕事でした。機械設計のイロハも知らない状態から、まずは小さな機構の図面作成から始め、試験や検証を行い、ついには製品の1バージョンの設計を任せてもらいました。
1年目でここまでできたのは、やはり先輩たちのサポートが大きいですね。年齢が近く気さくな方が多いので、困った時にはいつでもアドバイスをもらうことができます。大学時代の専攻分野に関わらず、設計開発のスペシャリストを目指せる環境だと思います。
私は新しい知識を吸収するのが好きなので、将来的にはバイオ・ライフサイエンス分野などの新たな領域を任せられるようになりたいと思っています。そのためには、医療系などの高度な知識も必要。これからも、楽しみながら学んでいきたいですね。

私が当社を志望したのは、幅広い業種のお客さまと関わることができるから。飲料、食品、製薬、半導体、化粧品など、さまざまな業界へ技術・サービスを提供していることに魅力を感じたんです。さらに当社は、総合濾紙・科学機器メーカーとしての顔に加え、専門商社としての顔も持っており、さまざまなニーズに迅速にお応えすることができます。
そんな強みを生かすことができた案件があります。ある研究用機器の納入に関する入札案件で、私は1年ほど前から機器の手配を進めていました。ところが、ギリギリになって状況が急変。手配していたものとは別の機器が必要になってしまったのです。このままでは、1年間の努力が全て無駄になってしまう。しかし、私には諦めるという選択肢はありませんでした。商社機能も生かして、お客さまのニーズに応えられる代替機を提案。商談を進め、無事落札していただくことができました。
私はよく、文系出身で苦労はない？と聞かれるのですが、たしかに商材の理解などには多少時間がかかるかもしれません。ただ、理系出身者だとしても、学生時代に使用していた機器は限られており、前知識にはそれほど差がないと思っています。営業で大切な人間関係の構築に、理系・文系は関係ありません。文系の皆さんにもぜひ当社の門を叩いていただきたいですね。