ドライブの安心

どうつくる?

自動車の測距センサーの安定量産の実現

2022年入社

山本 大貴

Yamamoto Daiki

IS・車載製品部門

宮崎大学 工学研究科 エネルギー系コース

宮崎大学 工学研究科 エネルギーコースにて電気回路等の研究に取り組む。大学院ではレーザーなど光関連の研究を行う。その後2022年に入社。車載製品の中でも測距センサーの評価や解析を主に担当する。

製品技術のミッションは、半導体製品(センシングセンサー)の安定量産を実現するために、求められている基準を満たす製品化にむけて、製品を測定、評価・解析することです。

製品技術の仕事は大きく分けると4つあります。①開発された半導体製品の測定仕様を決める「測定」、②製品に求められる品質基準を満たしているかを試験する「信頼性」、③サンプルを手配する「試作」、④私が担当している「評価・解析」です。
私が担当している「評価・解析」は、開発されたセンシングセンサーを測定する中で見つかる不良品に対して、測定した環境に問題があるのか?チップ自体に問題があるのか?など、切り分けながら評価・解析を行い、不具合の原因を見極める仕事です。詳しい解析が必要な時には、解析部門に依頼しますし、量産における改善点を見つけた時には、量産に関わる設計や開発などの部門と連携して、安定量産に向けた解決策を検討しています。

自動車には欠かせない、車両と障害物の距離を測るセンシングセンサーの評価・解析を担当し、不良チップの削減を目指しました。

不良品の評価・解析は、測定によって検出された項目により、評価方法や解析の流れが大きく変わります。そのため配属当初は、類似の評価・解析事例を調べたり、評価や解析に必要な知識を調べたりしました。それでもわからないときは、上司や先輩に相談することを心がけてきましたが、相談をするときには、まずは自分で調べて考えることを意識しています。
以前、車両と障害物の距離を測るセンシングセンサーの評価・解析を担当したときは、チップに問題があると考えて評価をしたのですが、想定していた結果とは全く違う結果が出てしまいました。正しく評価するためにはセンサーの詳細な部分(回路や駆動)を理解してなければならないので、わからないことに出くわせばその度に調べる必要があり、結論を出すまでに時間がかかって苦労した思い出があります。

評価・解析は、自分自身の解析技術を向上させるとともに、自動車のセンサーを通してドライブの安心にも貢献できるやりがいのある仕事です。

評価・解析を行うことで不良の原因を特定することができれば、その原因に対しての対策を立て、不良チップを減らすことができます。また、開発されるセンサーは他タイプのセンサーを踏襲して開発されることがあるため、自分が行った評価・解析によって、他タイプのセンサーの不良を事前に防ぐこともできます。この仕事は、不良品の問題を解析するだけではなく製品の性能、最終的には製品を利用する人の安全にまで直結していると感じます。
また技術者としても、製品の評価・解析をしていく中で、センシングセンサーに対しての知識や技術を向上させることができ、扱える器具も増えていきます。製品技術で行う解析は電流を測定したりする電気的な解析ですが、実際にセンサーの中の断面解析をしたりする物理的な解析が専門のチームもいるので、様々な解析があることを知ることができて面白いです。評価・解析は、なかなか思うようにいかないことも多いのですが、難しいからこそ、解決した時に大きな喜びを実感することができます。

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