スマホの高性能

どうつくる?

イメージセンサーの出荷を判断するSCKの最終関門

2022年入社

一瀬 夏輝

NATSUKI ICHINOSE

モバイルデバイス開発第1部門

長崎大学 大学院 工学部 機械工学科

長崎大学大学院 工学部 機械工学科にて流体工学を専攻。発電機の研究に取り組むうちにカメラのイメージセンサを知り、SCKに2022年に入社。モバイル製品技術部で製品の出荷判定を行う工程を担っている。

テスト技術開発のミッションは、半導体製品(イメージセンサー)を出荷する直前に、製品の「出荷判定」を行うことです。

私たちが製造しているイメージセンサーは、製品の性能を大きく左右します。たとえばスマートフォンのカメラ性能を向上させるためには、イメージセンサーのスペックを高くする必要があります。しかし一般的に半導体製品のスペックが高ければ高いほど、不良品が出る確率は高くなる傾向があるため、少しでも不良品を少なくするための技術やノウハウが重要です。
その中でも私たちテスト技術部が行っていることは、主に「最終的なテスト環境」の構築です。具体的には①「出荷判定」をするために必要な、製品仕様に合った検査装置の選定、②動作不良検出のためのプログラム開発、③不良が検出された時の原因究明・改善です。
また、開発部門が決めたスペックがあまりにも高い時には、求められる特性と不良率を検討し、最適だと思われるスペックを開発部門に提案することもあります。

私がこれまでに取り組んだことで、最も大きな課題だったのは検査プログラムの開発に関わる知識の習得でした。

私が関わった「検査プログラム」は、製品の要求性能を満たすとともに不良を防止することで、スマートフォンなどの品質向上にも貢献しています。製品の不良は多岐にわたるため、検査プログラムの開発には、幅広い不良内容についての理解、その不良を検出するための検出処理への理解、もちろん製品特性の深い理解など、多くの知識が求められます。また私は機械工学出身だったため、検査プログラムの開発に関わったものの、配属当時はプログラムの知識がまだ十分ではなかったため、当時はかなり焦りました。
そこで、プログラムに詳しい同期が開いてくれた勉強会に参加したり、チューター制度(先輩がマンツーマンで指導してくれる)を積極的に利用したりすることで、なんとか検査プログラムの開発を遂行することができました。この会社は上司にも「さん」付で呼び合うような相談しやすい雰囲気があるので、今でも調べてわからないことは、周囲に聞いて課題をクリアしています。

テストで合格となった製品はそのまま顧客に渡るため「最後の砦」として責任とやりがいがある仕事です。

テスト技術開発の仕事では、製造現場で実際にものづくりの現場を経験したり、半導体の一般的な知識や設計、プロセス技術やデバイス技術といった多岐にわたる専門領域の勉強や経験を積みながら、新製品の開発におけるテストや、テストに必要な技術開発を行っています。機械でテストを行うため、テスト環境の設計や部材の選定をするハード系の知識、テストを行うプログラムの開発をするソフト系の知識など、多くの知識が必要な業務ですが、私たちがつくったテストで合格となった製品が、そのまま顧客に渡るため「最後の砦」として責任とやりがいがある仕事です。
今はまだ新しい仕事に対して、自分にできるかな?とちょっとドキドキしたりしますが、早く先輩たちのように自信を持って、楽しんで仕事ができるようになりたいと思っています。

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