21卒

2020年10月19日

企業に聞いた! 2021年卒3-6月の採用活動


2020年6月調査

企業に聞いた! 2021年卒3-6月の採用活動

  • 2021年卒の採用人数は前年と比べて微減
  • インターンシップの実施割合は過去最高に
  • 企業認知の施策としてWEBセミナーが増加

<調査概要>
■調査目的:2020年3月~6月の21年卒向け新卒者採用がどのようなものだったか明らかにする
■調査対象:2,886社(上場246社・非上場2,640社/製造1,200社・非製造1,686社)
■調査期間:2020年6月5日(金)~ 6月29日(月)
■調査方法:
・新卒採用人事担当者のための採用支援サイト「マイナビ新卒採用サポネット」会員にメールマガジンにて案内
・マイナビ2021のサポートメール、企業向けHPにて案内
・新卒採用実績のある企業の採用担当者に個別にメールで案内

企業に2021年卒採用3月~6月の活動についてアンケートを取ったところ、ここ数年続いていた採用人数の増加傾向が、微減に転じたことがわかりました。

採用予定数前年比較
20年卒と21年卒の比較

採用数を減らしているのは中小企業や、緊急事態宣言による外出自粛要請の期間が長かった都道府県を含む地域(北海道・関東・関西・九州)などで、全体の平均よりも、減っていることが顕著となっています。

採用予定数に対して現在採用が確定している割合 地域別

2021年卒のインターンシップ実施率は56.9%(対前年1.7pt増)と、2016年の調査開始以来、最高の割合となりました。上場企業だけで見ると実施率は80.5%となっており、大手企業を中心に積極的にインターンシップを開催していることがわかります。学生のインターンシップ参加率は全体で85.3%(マイナビ2021年卒大学生広報活動前調査より)と、新卒採用のなかでインターンシップ参加が企業・学生双方で「当たりまえ」になりつつある状況がうかがえます。

インターンシップ実施率の推移

3月のエントリー解禁直後は、セミナー開催以外に、約4割の企業が初期段階の面接まで進んでおり、採用選考の早期化が伺えました。しかし、新型コロナウイルスの影響による採用活動の延期・中止などもあり、5月末時点の内定率は38.3%と、3~5月は例年と比べて低い推移となっていました。

3~5月に行った採用活動(一部抜粋)

そんな状況下で、企業は面接時に学生のどういったところに注目し評価していたのでしょうか。アンケート結果を見てみると1位は「明るさ・笑顔・人当たりの良さ」となりました。自己PRの内容や言葉遣いももちろん大切ですが、細かい部分を気にし過ぎるよりも、自分らしく笑顔で面接に望むのが良いかもしれません。

面接時に特に注視すること

採用活動を行う上で、アンケート実施時の問題点について伺ったところ、エントリー数不足の次に、「学生との対面でのコミュニケーション不足」と回答する企業が多数ありました。企業規模が大きくなるほど対面でのコミュニケーション不足を課題と感じる比率が高くなっています。これは感染症拡大防止策として、早い段階から説明会や選考会のWEB対応を進めた企業に大手企業が多く、選考段階での対面のコミュニケーション機会が激減したためだと考えられます。

現在の問題点(複数選択)

では、これまでと異なる選考手法やコミュニケーション手段への移行を余儀なくされた中で、各社はどの様な対策を講じたのでしょうか。企業規模により若干の差はありますが、約半数の企業が今年から始めた取り組みとして「WEBセミナー」を挙げました。マイナビ2021でも多数の学生がWEB合説に参加し、オンライン上で企業理解を深めています。
また比率としては1割程度とあまり多くは無いものの、学生とのコミュニケーション手段としてSNSを活用している企業も増えているようです。

企業認知のために今年初めて実施したこと

今年は内々定まで1度もリアルで会うこと無く、WEBだけで採用が完結した企業も多くありました。選考のオンライン化は時間や場所の制約が少ないというメリットもある一方、対面でのコミュニケーション機会が減る分、ミスマッチにも繋がりかねません。
ぜひ多角的に情報収集を行い、納得できる就職活動のための準備を進めてください。