20卒
2021年1月12日
2020年10月調査
<調査概要>
■調査期間:2020年10月12日(月)~2020年10月18日(日)
(就職活動時のデータの調査期間:2019年7月25日(木)~2019年7月31日(水) 「マイナビ 2020年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」)
■調査対象:2020年卒業予定として就職活動を行い、その状況をモニター調査で回答した方を対象とした追跡調査
(マイナビ 2020年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」回答時点で大学4年生及び院2年生だった方)
■調査方法:WEB上のアンケートフォームより入力
■有効回答数:893名 [内訳:文系男子 170名 理系男子 253名 文系女子 220名 理系女子 250名]
2020年に新卒入社を迎え、これまでとは違った入社式や研修を経験することとなった2020年卒学生。withコロナの新入社員の実態と題し、勤務先に関する満足度や、入社してから感じた就活時期に知っておきたかったことなど、入社後半年の状況に関するアンケートを実施しました。
はじめに、20年卒の就活生に、現在企業もしくは公務員として勤務しているか聞いたところ、企業勤務(法人含む)は 87.1 %、公務員勤務は 5.3 %となり、これらを合わせると20年卒学生の就職した割合は 92.4 %であることがわかりました。
就職以外を見ると「大学・大学院・専門学校等に通学」が 5.0 %、「独立開業、もしくはフリーランス」が0.4 %などでした。また、勤務先での雇用形態は98.5%が正社員がとなっており、「現在の勤務先は新卒時の就職活動で内定を得て入社予定先に決めたところか」という問いでは、「はい」が97.8 %と、入社半年後の段階でわずかでずが、入社予定先を辞めたり、入社予定先に就職しなかった人がいることがわかりました。
次に、調査回答者のうち、就職活動時の7 月末時点で、入社予定先を決めて就職活動を終了していた人( 691 名)限定で、その時点での入社予定先の満足度と現在の勤務先の満足度を比較してみました。
※就活時入社予定先の満足度は「マイナビ 2020 年卒 学生就職モニター調査 7月の活動状況」より引用
就活時は、内定をもらえた喜びや達成感からか半数を超える53.7%の学生が「満足度5」を選択していたにも関わらず、入社後半年が経過したタイミングで就業先への満足度を聞いたところ「満足度5」を選択した方は26.6%と半減していることがわかりました。
では入社前後で、どの様な点が満足度に影響しているのか、さまざまなポイントで就活時と入社後を比較してみました。理想と現実の違いからか各指標で就活時よりも入社後のほうが下がっている傾向が見て取れますが、「労働条件満足度」に関しては、総合満足度ほどの下落幅ではないのに対し、「能力を活かせるか」や「将来のキャリア展望」は下がり方がかなり大きくなっていました。
「入社半年後の総合満足度」が下がる原因としては、「入社してみたら、思っていた労働条件と違った」ということももちろんありますが、それよりも「入社してみたら、思っていたより自分の能力を活かすことができなさそうだった」や、「入社してみたら、思っていたより将来描いていたキャリア展望が実現できなさそうだった」ということの方が影響が大きいのではという結果となりました。
自分自身の伸ばしたい能力や、進みたいキャリアを明確にし、就活時に企業とすり合わせをしてくことで、入社前後のギャップは解消されるかもしれません。
では、業種分類別で満足度比較に差は出るのでしょうか?最も満足度の変化が大きかった業種は「建設」となりました。「満足度 5 」の割合は就活時の 54.3 %から現在は 22.9 %へと大きく減少しているだけでなく、「満足度3以下」が2.9 %から 37.1 %と大幅に増加しています。詳細を見てみると「能力を活かせるか」「将来のキャリア展望」の評価も下がっていましたが、特に「社員の印象と帰属感」の評価が大きく下がる結果となりました。入社してから「雰囲気が自分と合っていない」と感じて、満足度が下がるケースが比較的多いようです。
「金融」は「満足度3以下」の増加は「建設」ほどではありませんが、「満足度 5 」の減少は、就活時の54.3 %から現在の 21.7 %と、最も大きくなりました。詳細を見ると、「労働条件満足度」はあまり下がらない一方、「経営者の印象」が「3以下」の割合が大きく増えているのが特徴的です。また、「将来のキャリア展望」が「3以下」の割合も大きく増えていました。
続いて「インフラ」 は「満足度5」の減少は半分強、「満足度3以下」の増加は 3 倍弱とそれぞれ大きく、要因から見ると、「能力が活かせるか」が「3以下」の割合が増加し、現在で 8 割弱となっていました。
「サービス※」は、文理とも「満足度」が下がる傾向が大きく、理系では「満足度5」の割合が就活時の 50.9%から現在は 18.9 %となり、すべての分類の中で最も低くい結果となりました。また、「満足度3以下」の割合は、文系で就活時 4.1 %から現在32.6 %、理系で就活時 1.9 %から現在 30.2 %と大幅に増加しています。要因から見ると、文系は「能力を活かせるか」と「将来のキャリア展望」の「3以下」の割合が大きく増加し、理系は「労働条件満足度」と「経営者の印象」の「3以下」の割合が大きく増加していました。「サービス」の「理系」では、入社してから「労働条件が思っていたのとは違った」ということが比較的多かった可能性が考えられます。
※「サービス」に含まれる業種の割合は、文系では「教育」(文系全体の3.4 %)「不動産」(同 2.8 %)「コンサルティング・調査」(同 2.6 %)などが多く、理系では「医療・調剤薬局」(理系全体の 5.6 %)が多い。
製造・ソフトウエアに関しても他業界と近しい傾向が見て取れる結果となっていました。
さて、勤務先の従業員規模は総合満足度にどう影響していたのでしょうか?入社前では人数規模が大きいほうが、小さい企業に比べ総合満足度が高い傾向にありましたが、入社後で比較すると人数規模による差はそれほど見られませんでした。満足度の低下率で言えば、就活時に高かった人数規模の大きい企業ほど低下が見られるため、入社前後でのギャップが大きかったのではと考えられます。
勤務先の満足度についていかがでしたでしょうか?
次回は入社先のインターンシップ参加状況や、20年卒の方が入社してから感じた就活時に知っておきたかった情報など別の切り口から入社後半年の満足度について更新します。