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(株)アルカ
氏名 : 秋政 芳江 さん
所属部署・役職 : 北神中央薬局
卒業大学 : 神戸学院大学
学部学科 : 薬学部薬学科
1.現在の仕事について教えてください
現在は大型医療ビル内にある薬局に勤めております。「薬局」と聞くと同じ診療科の処方箋ばかりを扱う「門前薬局」のイメージが強いかもしれません。しかし、当薬局のあるビル内には、内科、耳鼻科、眼科、整形外科、小児科、泌尿器科、そして婦人科と、大変多くの診療科のクリニックが集積しています。そのため、病院内の薬局に負けないぐらいの多科目の処方箋を扱い、多くの患者さんと触れる機会があります。アルカでは応援制度もあり、他の店舗でも薬剤師業務を行うことができます。応援先では、配属先にはない薬剤を応援先で扱うことができます。休日には、会社で行われる勉強会に積極的に参加しています。そこで実際にドクターからお話を聞くことで、最新の治療指針や処方意図などを学んでいます。
2.あなたの仕事のどんなところにやりがいを感じますか?
患者さんから「ありがとう」の言葉を頂ける瞬間です。初めて来局された時には大変辛そうにされていても、次にお会いした時には笑顔でお礼をおっしゃることも多々あります。多くの診療科の処方箋を受け付けるからこそ、たくさんの薬の効き目を肌で感じ取ることができます。また、一対一で患者さんと向き合う時間があるぶん、他の医療従事者には話すことのできなかった薬や病気への不安を打ち明けてくださることもあります。私の言葉で患者さんの悩みを解決に導くことができた際に、涙ながらにお礼を言われたときには、感無量でした。こんな私でも頼りにしてくださる方がいるのだということ、人の役に立てたということが実感できたからです。一年目ではありますが、自分の仕事に誇りを持てた瞬間でした。
3.仕事をするにあたって心掛けていることは何ですか?
「全ては患者さんのために」です。患者さんは大変辛い中、様々な事情をかかえつつ、多くの時間をさいて来局されます。調剤では、患者さんに決して迷惑をかけることのないよう、少しでも早く薬をお渡しできるように努力しています。投薬の際には、患者さんのペースを意識してお話させて頂いております。薬をただ渡すだけなら、他の誰でもできます。患者さんの発する些細な言葉や行動から悩みや不安を見つけだし、受け止め、解決へと導くことは薬剤師の大切な仕事の一つです。そこから重大な副作用の発現を防ぐこともできます。苦しまれている患者さんの身体だけではなく、心もケアしたい、心の薬のような存在になりたい。それを目指して、日々仕事をしています。
4.貴社を志望した動機や入社を決めた理由は何ですか?
就職活動を始めた当時は病院を志望しており、実家のある広島に帰ろうと考えていました。そんな中、就職説明会でアルカの人事部の方とお話しする機会がありました。大型医療ビルという企業形態がきになり興味本位で見学させていただいたところ、病院にある調剤室並みの薬の種類の豊富さと機械の導入に感動したのを今でも覚えています。また、月に一度開催される勉強会等の生涯学習への熱意にも心ひかれました。そして、福利厚生も充実しており、一人暮らしをせざるを得ない地方出身の社員への手厚い心配りにも感動しました。これから薬剤師として成長し、生きていくにはここしか考えられないと思い、入社を決意いたしました。
5.国家試験対策・勉強法について学生の皆さんへアドバイス・メッセージをお願いします。
最初に受けた模試の結果が大変悪く、ものすごく焦りました。全てを投げ出したくもなりました。しかし、それは今までの自分の人生を全て投げ出すのと一緒です。要領の悪い自分は他の人の倍は机に向かわないといけないと自分に言い聞かせ、周りのみんなが喋っている、休憩しているときこそチャンスだと思い、参考書を開く癖をつけました。本当に苦手な科目も好きな科目と思い込みながら取り組み、得意な科目はその専門家になってやろうと、参考書の隅々まで覚えこみました。本番では、不安で泣きそうになりましたが、あの努力を思い出すと、不思議と自身が湧いてきました。合格が決まったあの日の空の明るさは一生忘れません。努力は人を裏切らない。全ては自分次第です。頑張ってください。