
SEの経験を持つ採用育成担当者として
ソリューションサービスの魅力を学生に発信
商学部 2012年卒
キャリア観形成に資する情報の提供を目的としているものであり、
早稲田大学キャリアセンターが掲載企業への就職を推奨しているわけではありません。
- #卒業生のキャリア
- #DX
複合機やドキュメント技術、ソフトウェア、ITサービスを活用したソリューション提供で、働き方改革やDXを推進する富士フイルムビジネスイノベーション株式会社/富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社。同社人事部採用育成センターで働く三村真季子さんは、SE職の新卒採用を担当し、採用広報から採用イベントの企画・運営、選考の設計・運営、内定者フォローまで幅広い業務を手掛けています。そして、その根底には8年間にわたるSEとしてのキャリアがあるそうです。早稲田大学での思い出とともに、三村さんのSEや人材採用にかける思いについて伺いました。

2012年早稲田大学商学部卒業。同年富士ゼロックス株式会社(現・富士フイルムビジネスイノベーション株式会社/富士フイルムビジネスイノベーションジャパン株式会社)にSEコースで入社。以来、食品・流通業界向けの文書管理ソリューションに携わるグループに所属し、8年間にわたってSEとして勤務。2020年からは人事部採用育成センターにてSE職の新卒採用を担当している。
スキーインストラクターの経験が
SEへの扉を開くきっかけに
私が富士フイルムビジネスイノベーション/富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(旧・富士ゼロックス)にSEコースで入社した背景には、スキーインストラクターのアルバイト経験があります。学生時代、私は基礎スキーサークルに所属していたのですが、そのサークルでは一定期間、スキー場でインストラクターとして働き、空き時間に自分たちの練習をするという習わしがあり、そのときの経験を経て、伝え方・技術力しだいで相手の理解度や上達度が大きく変わることにおもしろみを感じたのです。
それからというもの「モノを作ったり、売ったりするだけでなく、課題解決に携われるような人材になりたい」という思いを強くしていったのですが、私自身が文系(商学部)だったこともあり、ソリューション営業などの職種を検討することに。しかし、いろいろと企業研究を進めるなかで、「SE(システムエンジニア)であれば、自分の技術力でソリューションを提供できるのではないか」と思い立ち、次第にSEの募集をチェックするようになっていきました。もっとも、ひと口にSEといってもその業務内容は千差万別です。なかには仕様通りにシステムを開発するだけのものもあるのですが、富士フイルムビジネスイノベーション/富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(旧・富士ゼロックス)ではSE自身がソリューションを提案し、そのソリューションを自らお客様へ提供するところまで取り組んでいることを知り、まさに私がやりたい仕事だと直感。この提案型SEともいうべきスタイルに惹かれ、志望するようになりました。

お客さまの懐に入り込み
一気通貫のシステム開発を担う
入社してからはSE研修を経て、食品・流通業界向けの文書管理ソリューションに携わるグループに配属となり、2年目くらいまでは主に下流工程(構築・テスト・教育・運用保守など)を担当しました。もともとITやシステムにそれほど精通していたわけではありませんでしたが、その間にそういった基礎的な知識や商品知識、お客さまの業務知識を身につけられたように思います。そして、3年目くらいになると一人で案件に携われるようになり、システムの設計など上流工程にも携わらせてもらえるようになりました。
実際に当社のSE職を経験してみると、就職活動中に思い描いていた通り、上流から下流まで一気通貫してお客様へのソリューション提供に取り組めるのが非常におもしろかったです。また、仕事に慣れてきてからは「お客さまの懐に入る」というおもしろみも味わえるようになりました。標準的なソフトウェアパッケージを導入して終わりではなく、お客さまと一緒にその運用状況をチェックし、さらなる改善を目指していくわけです。もちろん、その際には数多くの自社製品はもちろん、他社製品を含めたさまざまな組み合わせや互換性などを検証し、お客さまの状況にマッチしたシステムを確立していくことになるわけですが、それはまさに一点モノのソリューション提供といった感じで、その都度、やりがいを得ることができました。

失敗を機に成長意欲を燃やし
大口顧客の大規模プロジェクトにも成功
年次が上がるにつれ、お客さまや自分が扱えるソリューションの幅が広がったり、後輩や外部ベンダーとともにプロジェクトマネジメントを担うことが増えたりしていきましたが、私も最初からSE業務をまっとうできていたわけではありません。入社2年目くらいのときには、ようやく自分一人で任せてもらえた案件で、自身の検証不足が原因でトラブルになってしまったこともありました。先輩方のフォローのおかげで、何とか事をおさめることができましたが、それを機にあらためてSEとしての知識や技術を磨くとともに、社内の検証プロセスを重視しなければならないと肝に銘じたものです。
そのほか印象に残っている仕事としては、入社8年目のときに携わったプロジェクトがあります。お客さまは長年取引のある大口顧客で、私は入社6年目のときからそのメインの担当になっていました。かなり大規模かつ複雑なプロジェクトとなったため、正直、不安もあったのですが、自ら提案したソリューションが1年以上かけてカタチになったときには大きな達成感を得られました。

SEの経験者だからこそ伝えられる
ソリューションサービスの強み
SEを経て、私は2020年から人事部採用育成センターでSE職の新卒採用を担当しています。当面はSEとしてキャリアアップしていくことを想定していたので、辞令を受けたときには驚きましたね。ただ、一方で新しいことにチャレンジできるかもしれないというワクワク感もあったように思います。
DXが急速に進んでいる今、採用育成センターとしては当社がソリューションサービスに注力していることを多くの学生に知ってもらいたいと考えています。当社は1962年に富士ゼロックスとして創業以来、複合機のレンタルサービスという画期的なビジネスモデルを定着させ、その後も時代の変化に対応し、ドキュメント技術とITを組み合わせた働き方改革支援、DX支援を展開してきましたが、やはり多くの皆さんにとっては「複合機の会社」という印象が強いのではないでしょうか。しかし、私はSEとしての経験を通して、当社が複合機やソフトウェア・ソリューションサービスを軸に上流から下流まで一気通貫したシステムソリューションを手掛けられること、そしてそれが他社にない強みになっていることを実感しています。私のミッションはまさにこの当社ならではの強みを採用広報や採用イベントなどで積極的に発信することだと自負しているので、これからも一人でも多くの方に当社のSE業務に関心を持っていただけるように努めたいと思います。

早稲田大学の学生や卒業生の多くがどことなく愛校心を持っているところが好きですね。私自身、大学野球や大学ラグビーはもちろん、早大生が出演しているクイズ番組などを観ていても、自然と母校を応援してしまいます。ちょっと照れくさいところもありますが、やはり自分が所属している、あるいは所属していた学校を誇らしく思えるのはとても素敵なことだと感じます。
学内では早稲田キャンパスの6号館のラウンジが、基礎スキーサークルのたまり場になっていたので思い出深いですね。何気なく行くと誰かしらいるので、そこで一緒にランチを食べたり、おしゃべりをしたりしていました。もちろん、そのときのメンバーたちとは今も仲良しで、SNSで連絡をとりあったり、たまにオンライン飲み会をしたりしています。