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卒業生インタビュー

地元・福岡に貢献するために
FFGのブランディングに全力投球

佐野 茉綸 Sano Marin
株式会社 福岡銀行(ふくおかフィナンシャルグループ)
商学部 2017年卒

キャリア観形成に資する情報の提供を目的としているものであり、
早稲田大学キャリアセンターが掲載企業への就職を推奨しているわけではありません。

福岡銀行を中心に熊本銀行、十八親和銀行などを展開する株式会社ふくおかフィナンシャルグループ。同社の広報グループとしてSNSやYouTubeの運用を担当している佐野茉綸さんに、これまでの歩みや学生時代の経験について話してもらいました。

Profile

2017年早稲田大学商学部卒業。同年株式会社福岡銀行に入社。支店における出納、預金、窓口業務を担当。その後、個人営業などを経て、2021年にはキャリアチャレンジ(公募制度)を活用し、広報グループに異動。福岡銀行のSNS、インナーコミュニケーション、FFGのSNSなどの運用をはじめ、マスコミ対応やブランディングなども担当している。

「地元に貢献したい」という思いから
福岡銀行に

 学生時代にはフラダンスサークル(早稲田大学ハワイ民族舞踊研究会)と野球サークル(WILDDUCKS)に所属しており、特に前者の活動には熱心に取り組んでいました。入学当初は高校時代にラグビー部のマネージャーをしていたこともあり、そのまま裏方をしようと思っていたのですが、フラダンスサークルの新歓パフォーマンスを見て一目惚れし、「自分が表現する側に回りたい」と一念発起。結果、その魅力にどっぷりとはまり、最終的には幹部を務めるまでになりました。当時で80人くらいのメンバーがいたので、全員の足並みを揃えるのには苦労しましたが、とても充実した日々を送ることができました。
 一方、就職に関しては商学部に在籍していたこともあり、早い段階から金融業界に興味を持っていました。もちろん、当初はメガバンクを視野に入れていたのですが、企業研究を続けていくうちに「地元・福岡に貢献したい」と思うように。そして、福岡銀行の説明会に参加したところ、福岡銀行が福岡はもちろん、熊本地震などの際にはその被災地支援にも積極的に取り組んでいたことを知り、「福岡銀行で働くことで地域の〝縁の下の力持ち〟として福岡、ひいては九州に貢献できるのではないか」と感じ、志望するようになりました。

キャリアチャレンジを活用し
自社のブランディングに挑戦

 入社後は営業店に配属となり、2年ほど出納、預金、窓口業務を担いました。窓口業務を通じてさまざまなお客様と接することができたこと、銀行業務の基礎を学べたことにはとても大きな意義がありました。そして、その後の2年半は個人営業を担当することになり、お客様一人ひとりに個人資産の運用を提案させていただきました。当行では数百種類の投資信託や保険商品を取り揃えているので、当初は覚えることが多すぎて戸惑うこともありましたが、それぞれの特性を知れば知るほど提案の幅が広がり、顧客満足度が高まっていくことにおもしろみを感じることができました。
 こうしたキャリアを経て、広報グループに配属になったのはキャリアチャレンジ(公募制度)に応募したのがきっかけです。当社では随時、各部署からさまざまな公募が出されるのですが、その中で初めて広報グループがブランディングの担当者を募集していることを知ったのです。これまで経験してきた業務とはまったく異なるものでしたが、直感的に「広報業務を通じて、お客様に福岡銀行のことを知ってもらったり、想起してもらうタイミングを増やすことができれば、金融や当社のサービスにもっと興味を持ってもらえるのではないか」と思ったのです。みずから新しい部署に飛び込むのは勇気がいりましたが、周囲にキャリアチャレンジを利用して活躍している先輩方や、応援してくれる方々がたくさんいたこともあり、安心してチャレンジすることができました。

フラダンスサークルでの経験を生かし
SNSアカウントの開設・運用などに尽力

 広報グループで働きはじめたのは2021年10月で、まずはアウターブランディングとして福岡銀行のSNSアカウントの開設、インナーブランディングとして社内向け動画の制作などに取り組むことになりました。社内にSNSや動画制作の専任者がいるわけではなかったので、まさに手探りでのスタートでしたが、SNSアカウントの開設や運用に関しては学生時代のフラダンスサークルでの経験を少なからず生かすことができました。サークルではイベントの告知などにSNSを活用していたのですが、その時にはどうすれば多くの人に関心を持ってもらえるか、いかにして拡散性を高めるかといったことに苦心してきたので、その時のノウハウを生かすことができたのです。もっとも、今も少ない文字数で的確かつ効果的に情報を伝えることには苦労していますが、これからも自身の技術をブラッシュアップし続け、多くの人たちに関心を持っていただけるようにしていきたいと思います。
 一方の社内向け動画についても手探りでのスタートで、企画・シナリオ・撮影ともに私を含めた2人の担当者で手掛けています。当然、苦労することもありましたが、その分、社員の皆さんから「コミュニケーションの円滑化につながった」といった声を頂戴したときには達成感を覚えました。今は社内向け動画だけでなく、FFGのYouTubeなども手掛けているので、さらに責任感を持って業務に臨んでいます。

自分なりの目標を掲げ
地元企業で働く醍醐味

 広報業務を通じて、すべてのステークホルダーに「FFGがいい!」と思ってもらうことを最大の目標に掲げています。また、今後は当社からの情報発信だけでなく、双方向のコミュニケーションを通じて、さらに誠実な対応ができるようになればと思っています。たとえば、昨今のDXの推進に関しても、お客様の中には「業務を効率化することで、サービスがおろそかになるのではないか」という不安を抱いている方がいるかもしれません。しかし、実際には業務を効率化する分、コンサルティングや相談対応などをより充実させていく方針ですので、そういったことを明確に伝えていきたいと考えています。そのためにも「どういった層にどういう情報を届けるか」ということをこれまで以上に意識しながらSNSを強化し、ウェブサイトも含めたメディアミックスに注力していきたいですね。また、2023年4月からはマスコミ対応業務などにも従事しているので、パブリシティの強化にも力を入れていきたいと思います。
 学生の皆さんの中には「地元の企業ってどうなんだろう」と思っている方もいるかもしれません。私の感覚ですが、地元に貢献できている実感を得られることがやはり最大の魅力です。また、同じように地元で活躍している早稲田大学の卒業生はたくさんいますし、地元に戻るとそのつながりがより深いものに感じられます。興味がある方は高校時代の同級生などと情報共有しながら、地元で開催されている就活イベントに参加してみてはどうでしょうか。

早稲田大学の好きなところは?

いろいろありすぎて困ってしまいますが、個性的で優秀なのに、飾らない人たちが多いところが大好きです。ビーチサンダルにスウェットといった装いで通学していた仲間たちが、今や日本を代表する企業や団体でバリバリ仕事をこなしていることを誇らしく感じます。
思い出深い場所に関していえば、やはり学生会館ですね。フラダンスの練習で頻繁に通っていた場所であり、思い出がたくさん詰まっています。早稲田祭の練習にはとにかく力を入れていて、大隈講堂の前のステージでパフォーマンスを披露できた時には「一生のうちにこれだけ多くの人の前でダンスを披露する機会なんてないんじゃないか」と感激したことを覚えています。あんなに素晴らしい機会を与えてくれた早稲田大学、そして早稲田祭実行委員会の皆さんには感謝してもしきれない気持ちです。あと、油そば文化が定着しているのも早稲田の魅力の一つ。私も油そばが大好きで、今も上京する際には初心に立ち返る気持ちも含め、大好きな東京麺珍亭本舗という油そば屋さんに通っていますよ。

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