安心しました。
応募した当時は、大学生という新しい生活に疲れて何もできず、ただ家と学校を往復する毎日でした。そんな自分とは対照的に、サークル、アルバイト、資格など積極的にアクションを起こす周囲の学生。私は出遅れていると焦りを感じていました。そこで応募した学生編集部に参加できることが決まり、やっと自分も新しい世界に挑戦できた、組織に属せる、と肩の荷が下りたような感覚がありました。

編集後記|好きなこと「プリンセス」からキャリアを探ってみたら
Q1:学生編集部に参加することになったとき、どう思ってた?
Q2:学生編集部に参加してみて今、どう思ってる?
後悔しています。
活動が進むにつれて、いかに学生編集部が学生にとって恵まれた環境であるかがわかりました。プロの皆さんが提供する「考えるとはなにか」を知るワークや、すべてを肯定しつつ、自分すら知らない自分を解釈してくれるメンターさん。そして全国各地から集まった、素敵な学生との出会い。
アクセルを踏み始めるのが早ければ、もっとできたことがあっただろうし、一つ一つにさらに熱量を注げただろうと思うと、悔しい気持ちでいっぱいです。
Q3:学生編集部、一番うれしかったことや楽しかったことは?
憧れの方に取材できたことです。
取材は、インタビュイーという会話を客観的に把握する立場で行うものです。憧れの方への上向きな思いは心にしまい、その方の魅力を冷静に分析することを意識しました。そんな普段とは違った視点の関わり方だからこそ、取材を通して浴びるように学びを得ることができました。実際にその学びに影響を受け、内向的だった私が外向的に変化したのがおもしろかったです。
Q4:学生編集部、一番の戸惑いや難しかったことは?
記事を書いたことです。
言葉にするといっても、話すのではなく、文字に起こすことには深い思考が求められました。ほとんど感覚の「なんとなくこう思う」を文字にすると、表現したものと自分の想いがどうしても乖離してしまう。その解消を諦めたくないのに自分には技術がなくて、時間も体力も想像以上に必要でした。世の中の作品は、こんな風に、時に苦しさを感じるほど考えた結果なのだと思うと、それを生み出す社会の一員になれるのか不安にすらなりました(笑)。しかしこの経験を学生の間にできたことは、貴重でありがたい機会だったと感謝しています。
Q5:学生編集部の活動で一番感情が揺さぶられた出来事は?そしてそれはどう作用した?
学生のみんなが、自分の好きを受け入れてくれたことです。
私は、「好きなもの×キャリア」をテーマに探究する学生編集部で、プリンセスを好きなものに設定しました。これまでは、プリンセスが好きなど、わざわざ言うことではないと思い、ある意味隠して過ごしてきました。しかし、みんな、それが特別なことではないかのように、自然に、好意的に私の好きに興味を持ってくれました。驚くとともに、本当に心から感動しました。
そこで、プライベートな学生生活でも、自分の世界を素直に公開してみました。すると、案外みんな心の中に独自の世界を持っていることがわかりました。今では、同じような考えを持つ友達が増え、世界が広がったようで、毎日が楽しいです。
Q6:学生編集部で一番の収穫は?発見は?
正直に言えば、すべて思っていた通りで、目から鱗が落ちるような発見はありませんでした。もちろんハッとさせられることはありましたが、かみ砕けば自分の仮定どおりでした。今までの自分が信じてきたことが間違っていなかったことに安心しつつも、自分の価値観がひっくり返るような刺激的な出会いがなかったことを少し残念に思います。
Q7:学生編集部の目的「将来に向けて大事にしたいことや考え」は得られましたか?
「まだまだ私は何も知らない」が、この活動を通して得た将来に向けて大事にしたいことです。これには、人生の幅を広げたいという思いと、社会人としてのスキルを磨きたいという思いの二つがあります。
まず、自分にこだわりすぎず、柔軟に外の世界を取り入れることで、人生はさらに豊かになるはず。記事で書いたように、私にとってのプリンセスたちから、夢と希望を学び続けたいのです。
そしてもう一つは、この活動で衝撃を受けたメンターさんたちのスキルから。私が少し話しただけで、言語化できていない曖昧な考えに的確な言葉を与えてくれるメンターさん。私がそんな風になるには、言葉も経験もまだまだ足りません。
だから、ずっと貪欲に、目に、耳にすることを吸収できる人でありたいと、この結論に至りました。
Q8:これから数年ある学生生活。どんな時間にしたいですか?
この世にある選択肢をすべて知る時間にしたいです。
この活動を通して何度も感じた「それもありなんだ!」というワクワク。きっとこの世界にはまだまだ知らない働き方、ライフスタイル、土地、人間、そして「好き」があるはず。知りたいなら街に出てみる、世界に飛び出してみるという取材で学んだことを胸に、アクティブに新たな扉を開け、とにかく何でも試してみようと思います。
学生生活最初に、この活動に参加できて幸せでした。ありがとうございました!