ここ数年、日本で流行っているコンテンツのひとつに「サウナ」が挙げられます。
芸能人や一流社長、インフルエンサーがこぞってサウナに行く姿や、メディアがサウナを取り上げる様子は誰もが目にしたことがあると思います。
さらに、2021年にはユーキャン新語・流行語大賞にサウナ用語「ととのう」がノミネートされて話題になりました。
しかし、サウナは好き嫌いが大きく別れるコンテンツでもあります。
週に1回はサウナに行かないと禁断症状が出てしまうほどサウナが好きな私も、
「お金を払って暑いところに行く理由がわからない」
「ととのうってそもそも何?」
と友人に言われた経験は数知れず…。
そこで今回は、サウナ狂と言っても過言ではない私がサウナを愛する理由から、みんなは気づいていないであろう「ととのう」の極意をお伝えしたいと思います!
<目次>
・私がサウナを愛する理由
・サウナって意識高すぎない?と思っているあなたへ
・至高の「ととのい」への道
私がサウナを愛する理由
私は週に1回はサウナに行かないと禁断症状が出る程度には、サウナが好きです。なので、1週間の予定はサウナ中心にスケジュールを組みます。
先日はサウナのためだけに、わざわざレンタカーを借りて房総半島まで行きました。クリスマスデートと称して1万円もする高級サウナにも足を運びました。思い返せば、2024年の年末年始はサウナ三昧、いや、年中サウナ三昧でした。
なぜ、こんなにもサウナを愛しているかというと、
サウナは「“私自身“をサボれる場所」だから。
ちょっと意味わかんないですよね、ごめんなさい。ちゃんと説明します。
私は、人一倍「何事も楽しもうとする力」が強いタイプです。
楽しそうな気配を嗅ぎつけたら、どんなことにも出力1200%でとにかく行動します。
どうしたらうまくいくかな?もっと楽しくなるかな?を追求し続けること自体が楽しくてしょうがないし、なんでも楽しめる私って最高~!と本気で思っています。
ただ残念ながら、ずっと1200%の力で動き続けるのはさすがに無理。
上手に休憩することができず、タスクを抱え込んで自己嫌悪に陥ったこともたくさんあります。
でも、“楽しい”のために、考えて動き続けちゃうんですよね。自分で出力の調整ができないのです。
そんな私を救ってくれるのが、サウナなんです。
ひとたびその空間に身を投じれば、自然と呼吸だけに神経が集中する。それと同時に思考がとまって、気がつけば心身が解放されている。
「楽しい中毒」の私が、サウナでととのっている時間だけは本当に何も考えられなくなります。
それは言うなれば、全身全霊で「私をサボる」ということなのです!
自分でも無意識に力が入っている頭や身体を、隅々まで強制的に電源OFFにされる感覚(=私をサボる)、それが私にとっての「ととのう」なのです。
サウナでの「ととのう」があるから、私は全力で自分の「楽しい!」を追求できるようになる。
「最高な私」であり続けることができるのです。
サウナって意識高過ぎない?と思っているあなたへ
私のサウナ愛、そして独特な「ととのい」をご紹介してきたわけですが、どうですか?
ちょっとでもサウナに興味が湧いてくれていたらうれしいです。
「いやでも、サウナってなんだか意識高くて近寄りにくいな〜」と感じているあなた!
…そのお気持ち、大変理解できます。
サウナ室の温度は〇〇度以上じゃないと!とか、サウナ室→水風呂→外気浴のルーティーンを絶対守らなきゃいけないとか、サウナが流行り始めてからそういったイメージが強く浸透してしまったように感じます。
サウナに興味がない人から見れば、お作法に厳しい我慢大会のように見えてしまうのも無理はありません。
ですが、声を大にして言いたい。
サウナは決して「意識高い系のための場所」ではないのです!
私自身「サボり場」としてサウナを愛し、私だけの「ととのい」を楽しむ人です。余計な敷居を下げ、一人でも多くの人に自分だけの「ととのい」に出会ってほしい…!
そこで私がオススメするのは、一般的なお作法にとらわれすぎずに、自分のこころの声に耳を傾けてサウナに入ること。
つまり、自分が気持ち良いと思えるポイントを探すことに集中してほしいのです。
とはいえ、気持ちいいポイントを探すためには、まずは王道に乗っかるのが手っ取り早いのも事実。
限界!と思ったらサウナ室を出てもいいし、水風呂だって無理をする必要はないという前提で、以下の基本手順を参考にしてみてください。「苦しさ」軽減の極意も合わせて記載しておきます。
基礎なくして応用はない。まずは基本手順を踏んでみることが、あなただけの「ととのい」への近道です!
《基本のサウナ入浴手順》
1.浴槽で体をあたためる
2.サウナ室で数分〜十数分過ごす
3.水風呂に入る
4.外気浴をする
5.2~4を繰り返す
《苦しくないサウナ体験の極意》
その1.サウナ室に入る時はなるべく下段を選ぶ。(最下段と最上段では20度近く温度が違うことも!)
その2.サウナ室に滞在する時間に囚われすぎない。じわっと発汗し、「暑い…暑い…」としか考えられなくなったら頃合です。
その3.水風呂は無理をしすぎない。(手のひらを外に出して入るのがおすすめ!)。入ってから10秒ほど経つと、体があたたまっている感覚に気づくはず。この感覚が薄れて来たら出る合図です。冷水シャワーや10℃以下の外気浴でもOK。
その4.外気浴のまえは体をよく拭く。冷えにくくなって、より、身体の芯が温まっていることが実感できるようになります。(バスタオルを掛けたり、サウナポンチョを着用しての外気浴もおすすめ!)
至高の「ととのい」への道
極端な話、サウナは私の命の恩人です。
サウナがなければ、楽しいに夢中になりすぎて自分で自分を潰してしまうのですから。
だから、「サウナは意識高い系の場所」や「お作法に厳しい我慢大会」といった変な誤解を解きたいし、「ととのう」を達成するゲームではない、ということを知ってほしい。
一時的なブームのような扱いだからでしょうか、なんとなく「ととのう」がエンタメみたいに、消費されているような気がしてしまうことにちょっとだけ寂しさを感じたりもします。
ちろん、それは否定するものじゃない。でも、それだけじゃもったいないとも思うのです。
私の「ととのい」との出会いは、高校生1年生の夏頃でした。
「なんとなく学校に行きたくないな」と思ったある日、授業をサボってなんとなく近所のサウナに向かいました。
むわっとした空間から出て水風呂に入った瞬間、自分の中のブレーカーが突然落ちたみたいになって、サウナを出るころには「ちょっと元気」になって「自分を取り戻せたような」感覚になっていたのです。
高校に入学してから「毎日楽しくてしょうがない!」と思っていたけれど、毎日気を張っていて疲れている自分も存在していることに、私を「サボってみて」初めて気がついたのです。
その感覚を体験してから、受験や学校のイベントに夢中になっている時など、「私今パンクしそう!」と感じる時はとにかくサウナに向かいました。
当時はそれが何かは気づいていなかったのですが、大学生になり、何度もサウナに通いながら自分の心の声を確認していると、「あぁ、私、サウナで自分の出力調整してるんだな」と自分だけの「ととのい」であることに気づいたのでした。
これって、一人でじっくり楽しんだからこそ、出会えたんですよね。
自分だけの「ととのい」に出会うためには、やっぱり自分との対話が必要なんだと思うのです。
誰にも邪魔されない、あなただけに集中できる空間(=サウナ)をじっくり堪能してみてください。
きっと「至高のととのい」に出会えるはずだから!