「将来のことや、自分がやりたいことを考えるきっかけになるコンテンツ作り」という言葉に惹かれ、ちょうど自分の将来について悩んでいる時期だったのでキャリアを考える上での手助けになれば良いなと思っていた。ただ、編集部に入る前は「書くこと」が自分にとってどんな意味を持つのかは正直よく分かっていなくて、「とりあえずやってみよう!」という気持ちが大きかった。

編集後記|好きなこと「城」からキャリアを探ってみたら
Q1:学生編集部に参加することになったとき、どう思ってた?
Q2:学生編集部に参加してみて今、どう思ってる?
取材や記事執筆など、思うようにいかないことも多かったが、部員とのコミュニケーションやメンターの方々のサポートのおかげで、最後まで書き切ることができた。その達成感は大きく、この活動をしていなければ得られなかった経験や感情がたくさんあったと思う。勇気を持って参加して、本当に良かったと感じている。
Q3:学生編集部、一番うれしかったことや楽しかったことは?
普段の生活ではなかなかできない貴重な経験がたくさんできたことが、一番うれしく、楽しかった。記事を書くために取材をしたり、自分の考えを深掘りしたりする中で、視野が広がっていくのを感じた。また、行動力と個性にあふれたメンバーと話す機会を通じて、自分にはなかった価値観や発想に触れられたのも大きな収穫だった。自分の「好き」を突き詰めることに真剣な人たちと交流できたことで、「書くこと」を通して何かを伝える楽しさを改めて実感できたと思う。
Q4:学生編集部、一番の戸惑いや難しかったことは?
思ったより「私」自身に向き合わされる場面が多かったこと。記事を書くうえで、自分の考えを深掘りしたり、伝えたいことを明確にしたりする必要があったが、それが意外と難しかった。取材や執筆を進める中で、「自分は本当に何を大事にしたいのか?」「なぜこれを書きたいのか?」と問われる機会が多く、普段は意識的に避けていた部分とも向き合わざるを得なかった。うまくいかずに悩むこともあったが、その過程を通じて、自分の弱さや課題を受け入れ、少しずつ乗り越えられるようになった気がする。その意味では、精神的に強くなったと感じるし、この経験がこれからの自分にも活きてくると思う。
Q5:学生編集部の活動で一番感情が揺さぶられた出来事は?そしてそれはどう作用した?
取材や執筆を進める中で、元々立てていた仮説と異なる結論にたどり着く瞬間が何度かあった。取材では、相手の話を聞いているうちに「自分が思っていたのとは違う視点がある」と気づかされたり、自分で検証を進める記事でも、最初に考えていた結論とは異なる方向に展開したりした。
最初は「このテーマなら、こういう答えになるはず」と少なからず決めつけていた部分があったからこそ、それが覆された時には驚きや戸惑いを感じた。しかし、その違和感を受け入れて深掘りしていくうちに、むしろ「自分の想定と違うからこそ、おもしろい」と思えるようになった。
この経験を通して、何かを決めつけるのではなく、まずは柔軟に考え、問いを立て直しながら進めることの大切さを実感した。自分が思う「正解」に固執せず、より多角的な視点を持てるようになったと感じる。
Q6:学生編集部で一番の収穫は?発見は?
普段の生活では、自分のことを話す相手は多かれ少なかれ自分のことを知っている人がほとんどだと気づいた。しかし、学生編集部の活動では、私のことを全く知らない読者に向けて記事を書く経験をした。そこで、文章を通して伝わるものと伝わらないものがあることを実感した。特に、誰かを笑わせたり共感を得たりするには、その人のキャラクターや経験、文化といった“前提条件”が大きく影響するのだと気づいた。そして、それを文章にのせて伝えることの難しさも痛感した。
Q7:学生編集部の目的「将来に向けて大事にしたいことや考え」は得られましたか?
思いのほか、自分は“どう生きたいか”にこだわっているのかもしれないと感じた。
幼少の頃から何気なく触れてきて、この活動を始めるまで趣味とすら思っていなかった歴史を、「過去の話」ではなく「自分の生き方に影響を与えるもの」として捉えていることに気がついた。
戦国武将の記事を書きながら、彼らがどんな信念を持ち、どんな選択をして生きたのかを深掘りする中で、無意識のうちに「自分ならどうするか?」と考えていた。そして、彼らの決断に共感したり違和感を覚えたりする中で、自分の価値観が少しずつ浮き彫りになった気がする。
大学2年生という立場で、これから就活や将来について本格的に考えていく中で、「どんな職業に就くか」だけではなく、「どんな風に生きていきたいか」という軸を持つことが、自分にとって大事なのかもしれないという気づきのきっかけを得た。
Q8:これから数年ある学生生活。どんな時間にしたいですか?
自分が好きな自分で生きたい。
取材や執筆活動を通して、私は単に「強い」とか「有名」とかではなく、自分の信念を貫いた人たちに惹かれることがわかった。彼らの生き様には、世間の評価や損得を超えたブレない軸がある。だからこそ「自分の信じるものを持って、納得できる生き方をしたい」という気持ちが強いのかもしれない。 これからの学生生活では、自分の軸を見つけ、深めていく時間にしたい。そのために、もっといろんな価値観に触れて、自分の考えを問い直しながら、自分だけの「かっこよさ」を追求していけたらと思う。