だれもが知ってる、
「チョコレート」の知らない仕事
甘くて美味しいチョコレート。すぐに思いつくのは、製菓メーカーだと思います。でも実際は、他にもたくさんの種類の仕事があり、それぞれの仕事に面白さややりがいがあるのです。さあ、気になるだれ知ら仕事からのぞいてみましょう。
仕事を広げるコツのひとつは仕事を「動詞」で考えてみること。チョコレートを「つくる」会社というとメーカーが思い浮かぶと思いますが、「売る」「運ぶ」「盛り上げる」なら、どうでしょう?また、今回紹介した仕事の中にもチョコレートを進化させる素材をつくるメーカーなどありましたが、「チョコレートの◯◯をつくる」という風に関わり方を広げてみるのも手です。多くの学生が注目する人気業界こそ、だれ知ら術でだれ知ら仕事を見つけておくことが、その後の就活準備をぐんと楽にしてくれるはずです。
素材と技術で、
チョコレートを進化させる。
今回お話を聞いた社員さん
達 美月さん
不二製油株式会社
チョコレート開発部に所属する入社4年目。メーカーやレストランなどから依頼を受けて、アイスのトッピングに使うチョコレートソースや生チョコレートなどを開発。複数のプロジェクトを担当。開発期間は、数ヶ月から長いものは1年ほどかかるという。現在は、新たな食感のチョコレート開発に奮闘中。
※取材当時の情報です。
製油とチョコレートって
どんな関係?
アイスやお菓子のメーカー、ファミレスなどから依頼を受けて、素材としてのチョコレートの研究開発を行っています。たとえば、コンビニで売られているチョコアイスを思い浮かべてください。表面を覆うチョコのコーティングは、じつは私たちが作っています。チョコレートとひと言でいっても、硬い板チョコやソース状のもの、生地に混ぜ込むものなど、その用途や形状はさまざまです。コーティングだって厚さや風味、色のほか、滑らかな口溶けかパリッとか、ざくっとかなど、食感もいろいろありますよね。お客様の要望にあわせて開発してご提案しています。ちなみにチョコレートが溶ける温度はだいたい28度前後なので、通常はアイスと一緒だと固まってしまいます。そこで私たちの扱う油脂や水分などで調整して食感や耐熱性など工夫するのです。つまり、「冷たいアイスと一緒に溶けるチョコレート」の陰には、さまざまな食品素材と加工技術を提供する私たちの仕事があるのです。
どんなところが、面白い?
不二製油では、常温のパンやお菓子、冷蔵スイーツなどに使われるチョコレートも手掛けています。温度や保存条件が変わるため、アイス用のチョコレートとはまったく別物です。私自身も、この会社に入社するまではチョコレート作りがこんなに複雑でいろいろあるとは思ってもみませんでした。もちろん、お客様のご要望に応える仕事なので予算や期限などもあり、いつでも自由に良い素材が使えるわけではありませんが、制約のある中で最善を尽くし、お客様も喜ぶ美味しいものを提供できた時はうれしいですね。また、味の改良といった仕事は、人間のさまざまな感覚が求められる仕事です。お客様とも数値のようなわかりやすい目標を共有できない分、それぞれの感覚を伝え合う難しさも実感します。ただ、そうした壁をいくつも乗り越え、自分が手掛けた製品を売り場で発見した時の感動は本当に大きなものがあります。
入社のきっかけ
大学は農学部へ。
お菓子作りが夢でした。
ティラミスのブームの火付け役は、実は不二製油なんです。当時は入手しづらかったマスカルポーネに代わるものを開発し、スーパーなどで気軽に買えるティラミスを開発したんだそう。業務用の開発は一般的には目に留まりづらいですが、ティラミスのように多くの人に知ってもらえるお菓子を世の中に届けられるところに魅力を感じました。
会社の好きなところ
社員の仲が良く、
若手も自由に開発できる!
入社2年目くらいから、ひとりで案件を担当するように。若いうちからチャレンジできるのでやりがいがあります。もちろん困った時は先輩が相談に乗ってくれ、温かく面倒見の良い方ばかりです。お菓子好きも多く、仕事の後や休日などに一緒に食べ歩きに行くことも。「お菓子が好き」という共通の趣味があるから、連帯感が強いのかもしれません。
不二製油株式会社
1950年の創業以来培ってきた植物性油脂の技術を活かし、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の4事業を柱に、機能的で高品質な「食品素材」の開発・製造・販売を手がけるB to B企業。取引先は流通菓子、冷菓、乳業、加工食品、即席麺のメーカーなど国内外に及び、中でも業務用チョコレート油脂は世界シェア3位を誇る。海外14カ国、38拠点を展開するグローバル企業。
売れるチョコレート菓子をプロデュース。
今回お話を聞いた社員さん
木村 一貴さん
清田産業株式会社
東京支店に所属する入社9年目の提案営業職。製菓メーカーの中でもお土産菓子などを取り扱う会社をメインに担当し、お客様の商品の企画支援からレシピ開発、原料の調達、製造現場への落とし込みまで、同社の開発職などと一緒に協力しながら広く取り組んでいる。これまでにチョコレートを用いたお土産菓子も世の中に数多く生み出してきた。
※取材当時の情報です。
プロデュースって何をするの?
日本全国どのお土産売り場に行っても、チョコレートを使ったお土産菓子って並んでいますよね?じつは、その中には私たちがプロデュースに関わったお菓子も少なくないのです。お客様から「チョコレートを使った新商品をつくりたい」といった相談を受けたら、お客様のことを一番よく知る提案営業職として、「であれば、こういう形、味、食感のお菓子にしましょう」と提案を行っていきます。時には、お客様と一緒に海外へ出向き、海外市場のトレンドを参考に商品企画を行うことも。さらに、お客様の商品の企画が決まったら、その後の原料の仕入れ先の確保や工場での製造工程に関することまで、私たちがアドバイスすることも珍しくありません。こうしたことができるのは食の専門商社として、当社には常にたくさんの情報が集まってくるから。製菓メーカーの中には自社だけで商品開発や原料調達などが難しい会社も多いため、お客様と一緒になって商品をプロデュースする仕事が求められているのです。
どんなところが、面白い?
まず、いろいろな形でお客様の役に立てることではないでしょうか。たとえば、チョコレートを使ったお土産菓子の開発中に「もう少しコストを下げられないだろうか…」といった相談があった場合、様々なノウハウと仕入れ先様を持つ当社なら、「使用する砂糖の種類を変えることで、チョコレートの味をより引き立て、全体のコストを下げましょう」といった提案を行うこともできます。これはほんの一例に過ぎませんが、食に関する「あの手この手」を持っていることは、お客様に提案する上でも心強いですね。また、清田産業の名前が表に出ることはありませんが、日本全国どこのお土産菓子売り場に行っても、自分たちが関わった商品を見つけることができるのもうれしいですね。店頭に並んでいるお菓子を手に取っている観光客などを見かけると、お客様と一緒に試作品づくりで苦労したことなどが思い出され、「大変だったけど、頑張ってよかった」と喜びが込み上げてきます。
入社のきっかけ
研究で携わったラズベリーを、
ここなら広げられるのでは!
大学院時代にラズベリーの研究に打ち込んでおり、就活でも「ラズベリーを広めることができる会社」という軸を持って取り組んでいました。そうした中、ラズベリーを原料として取り扱える製菓メーカーや原料商社などにも目が行くようになり、清田産業を発見。印象に残っているのは、選考中に「ラズベリーを使った商品を考えてきて!」というお題をもらったこと。ラズベリーチーズケーキを提案しましたが、その頃からもう、お菓子をプロデュースする面白さを感じ始めていたのかもしれません。
会社の好きなところ
食に関することであれば、
何でも挑戦できる!
食に関することであれば何でも自由に挑戦させてもらえる会社だと思います。現在、私はベトナムやマレーシアといった海外市場向けの商品開発やネットワークづくりを任されていますが、本当に自由に動き回らせてもらっています。現地の様々な会社や工場を訪れては調査や意見交換を行い、新しい「おいしい!」の種を探している最中です。
清田産業株式会社
1932年創業。食品原材料を扱う専門商社として、製菓・製パン・飲料メーカーなどに向けて、糖類や乳製品、香料など1万種以上の原料を提供。また、開発設備を持ち、試作やレシピ提案を通じて商品開発をサポートするなど、「おいしい!」を総合的にプロデュースする会社。現在は、次の100年に向けて世界市場への展開にも挑戦しています。
チョコレートの売り方のプロフェッショナル。
今回お話を聞いた社員さん
森 秀太さん
株式会社山星屋
入社4年目の営業職。大型ショッピングモールなどを全国展開する大手小売企業向けに、数多の菓子メーカーの商品をご提案するお菓子のプロフェッショナル。菓子専門商社の営業として、提案に必要な市場分析から売場づくりの企画提案、契約後の商品の発注手配など、常に菓子メーカーの営業と二人三脚となり、日本中のお菓子売場にお客様のお菓子を届けている。
※取材当時の情報です。
菓子メーカーの営業と
何が違うの?
菓子専門商社の営業は、お客様である小売企業と菓子メーカーの間に立ち、様々な役割を担っています。たとえば、ある菓子メーカーがバレンタインの時期に板チョコを大々的に売り出したいとします。その際、菓子メーカーの営業が商品自体の仕掛けを考えるのに対し、私たちはその板チョコを売り込みたい小売企業のニーズや状況に合わせて「どういう価格帯で販売すべきか」「どういう風に売場を作るべきか」といった売り方の仕掛けを考えます。ある時は3個セットで売ることで1個あたりの価格を下げたり、ある時はチョコレートを溶かしてドーナツにトッピングするレシピ(食べ方)を提案したり。全国の菓子メーカーとお付き合いがあり、また全国の小売企業と取引がある私たちだからこそ手に入る様々な情報を分析して活用し、菓子専門商社の営業は日々、チョコレートをはじめとするお菓子の売り方を考え、提案しています。
どんなところが、面白い?
チョコレートの話からすると、やはり、お菓子の中でも1位、2位の売り上げを誇る大きなカテゴリーです。菓子メーカーにとっても、小売企業にとっても重要なビジネスとなるため、「どの企業と、どういった内容で取引をするか」といった判断もシビアになります。こうした緊張感のある交渉の場に携われるのは大きなやりがいにつながっていると思います。また、菓子業界ならではかもしれませんが、菓子メーカーの営業と私たちのような専門商社の営業がタッグを組んで小売企業への提案内容を最初から最後まで一緒に考え、行動するのも面白いですね。自分たちが考えた企画が小売企業のバイヤーの心を動かし、さらに店頭でお客様の心を動かした時は本当にうれしい!お互い会社は違いますが、菓子メーカーの営業と一緒に喜びを共有し合えることも仕事のやりがいですね。
入社のきっかけ
食への興味から幅広く
食品業界を見ていく中で、
扱える商品の数に惹かれた!
大学時代に焼肉屋や居酒屋といった飲食店でアルバイトをしていたこともあり、就活でも「食」で人々を支える仕事に携わることができればと思っていました。「食」の中でもお菓子は人々の暮らしになくてはならない「心を支える商材」だと感じ、メーカーから商社(問屋)まで幅広く見ていく中で、菓子業界の中でも扱える商品の数や取引しているメーカーの数が圧倒的に多い山星屋に惹かれました。ただ、就活の時は正直、ここまで様々な提案ができるとは思っていませんでしたね。
会社の好きなところ
会社全体で社員の仲が良く、
自分の意見も言いやすい!
同じ営業所内の先輩や後輩はもちろん、日本全国に展開している他の事業所のメンバーとも仲が良い会社です。情報をシェアする仕組みも整っており、自分が発信した情報を他の事業所のメンバーが活用してくれるとうれしいですね。部署にもよりますが、営業の場合は入社してからは徐々に仕事を任される機会も増え、積極的に挑戦する人を応援してくれる環境だと思います。
株式会社山星屋
「お菓子で笑顔とときめきを届ける」という使命を掲げる1909年創業の老舗菓子専門商社。丸紅グループの一員として業界をリードし、全国約1,100社の菓子メーカーと約500社の取引先を繋ぎ、それぞれの取引先に適した商品・企画提案などのコンサルティング事業を展開。また、オリジナルブランドの開発や全国54拠点のネットワークを活かし、変化する消費者ニーズに応え続けています。
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