社会福祉法人札親会

大学時代は小学校の先生を目指しておりましたが、偶然にも知的障害のあるお子様を持つお母様と知り合い、進路や生き方に悩まれておられたことをきっかけに、「障がいのある方は成人された後、どのような選択肢があるのだろう」と気になって調べ始めました。恥ずかしながらその時に初めてこういった分野の仕事があることを知り、福祉＝高齢者分野であると漠然と考えていた自分にとっては衝撃的な出会いでした。自分にも何かできることがないか、と就職活動の方向を変え、調べていく中で理念や方針など印象に残ったのが札親会でした。何度か見学をさせていただきましたが、そのたびに先輩や役職者の方が自分の想いや考えをしっかり聞いてくださり、その後の自分自身のキャリアについても色々と助言をいただいたことで、本当に助かりました。また、現場の雰囲気や利用者様と職員の関わりが明るく、職場環境や福利厚生・待遇などもバランス良く、総合的に見ても安心して長く働くことができるのではと考え、札親会への入社を決めました。

現在自分は入所施設で勤務しており、生活支援員として、利用者の方々の生活のサポートをさせていただいております。生活というと食事・入浴・排泄・睡眠といった基本的なごくごく当たり前の生活の行為だけを想像しがちですが、その方の暮らし、つまり「人生」の一部に関わっていると言えます。ですから、運動や余暇など人生を豊かにしてくれるような取り組みや、健康状態、その時の気分や気持ちにも配慮して支援を行います。時にはお話を聴いたり、一緒に何かに打ち込んだり、特別なおやつを召し上がっていただいたり。お誕生日をお祝いさせていただいたり、季節ごとには毎年イベントを企画し、一緒に盛り上がったり。ご利用者様の生活が、より豊かで楽しく、ひとりひとり自分らしさを発揮して少しでも笑顔多く過ごしていただけるように、そんなサポートをさせていただく仕事だと考えています。

私は入社後～４年半ほど通所施設に所属しておりましたが、現在は異動し、入所施設で勤務させていただいております。どちらも自分にとって非常に学びの多い経験となっています。「人と関わる」「他者の人生に関わる」お仕事ですから、常に１００％の正解はありません。人との関わりにおいて、今日正解だったから明日も絶対に正解だと決めつけることはできません。毎日が新しい発見の日々です。そのことで関わりや対応に悩むことも多々ありますが、少しずつ挑戦や失敗、経験を積み重ねて同僚と共有し、利用者様の新たな表情を引き出せた時には喜びでいっぱいです。また、思いもよらないことが意外な発見を生むこともあり、年数や経歴に関係なく様々な方が力を発揮できるという特徴もあります。自分自身、働く中で価値観や人生観が大きく変わったと感じており、学生時代と比べて視野が広くなったのかな？と感じます。そんな風に自分自身も人間として成長することができるお仕事です。職員一人ひとりが個性や得意分野を活かし、利用者様に向き合っており、日々やりがいを感じられます。

就職活動を行っている方も、これから始める方も、皆さん日々お疲れ様です。私は就職活動時、常に頭の中は？でいっぱいでした。「自分の人生これで決まるのかな？」「自分に出来るのかな？」「働くって何だろう」「何も知らないのに働いていいのかな」・・・こんな気持ちでいっぱいの方もいらっしゃるかもしれません。大丈夫です、たくさん迷って、考えて、興味のあることを貪欲に調べてみてください。その上で、情報だけに惑わされず、どんな働き方をしたいのか、どのように社会に貢献していきたいのか、自分自身が何をしてみたいのか向き合ってみてください。もしもこの分野に興味を持っていただいたけれども、障がい福祉のことが分からなくて迷っている・・・という方がいらっしゃっても、問題ありません。私もそうでした。知らなければこれから知ればいいですし、働きながら、実践しながら学習していくのって、より実感を伴って身につけることができるので楽しいですよ。誰でも最初は分からないことばかりで、どんなに長く勤めている先輩も、最初は皆さんと同じく悩んで就職された新入社員だったはずです。一歩踏み出して、一緒に成長していきませんか。