(株)かくの木（かくの木薬局、木の実薬局、かくの木薬局新堀店、かくの木菅沢薬局、かくの木用品館、西堀・新堀高齢者相談センター・かくの木介護支援事業所）

私は入社後、総合病院の門前であるかくの木薬局で5年間、様々な薬や患者様に触れる経験を積み、現在はかくの木菅沢薬局で働いています。隣には地域に根差した医院があり、主に精神科や内科の処方を扱っています。菅沢薬局も、地域で頼りにされる薬局をめざし、一人ひとりに丁寧な服薬指導を心がけています。
その他、高齢者住宅の入居者の訪問薬剤指導を担当しています。お薬の飲み忘れを防ぎ、介護従事者の負担を減らすために、決められた時間になると自動で薬が出てくる「お薬ロボット」を活用するなどして、服薬支援を行っています。また往診に同行し、医師、看護師が処方を決めるカンファレンスには薬剤師的な観点から参加しており、入居者の方々の状況に合わせた服薬管理を行っています。
在宅訪問では個人のお宅へ伺い、服薬管理や副作用、体調の確認を行っています。患者様やご家族との信頼関係のみならず、訪看さんやケアマネ、ヘルパーさんとの他職種連携も欠かせません。様々な視点から一人の患者様を見ることで、一人では気付けない患者様の服薬状況や生活背景が見えてきますし、1日に何度も連絡を取ることで、対応がよりスムーズになっていきます。

ご自宅で抗癌剤治療を行っている方のお宅に訪問した際、皮膚がピリピリするという症状を訴えられましたが、何が原因なのかは判断できないということがありました。その後すぐに医師に報告書を送って指示を仰ぎ、翌週には検査の指示が出されました。医師、看護師、ケアマネ等他職種をうまく繋いで、正しい情報提供ができたと感じることができました。自宅で治療をされている方は病院に行くのも難しいので、訪問する医療従事者が状態を把握し、変化に気付き、迅速に医師に繋ぐのは大事なことだと感じた経験でした。
また、終末期を自宅で過ごされる患者様の訪問では、お母様の症状が進行していく現実を受け止めきれない様子の息子さんに出会いました。患者様ご本人と息子さんのお気持ちに寄り添いたいと思い、私自身最善の方法を模索し、本当に色々なことを考えました。正解がない中で、少しでも楽にしてあげたいという想いのもと、色々話し合って進めていく。その時はとても必死でした。振り返ってみて、自分は患者さんと息子さんに寄り添えただろうか、何が正解だったのだろうか、と思うことはあります。でも、それが仕事の本質なのかもしれません。

入社の決め手には、代表の畑中の存在がとても大きく関わっていますね。引っ越しを機に転職することになったのですが、最初は自宅や子供の学校から近いこと、総合病院の門前なので色々な経験ができそうだということ、また知り合いの勧めがあったことなどが理由で、かくの木の面接を受けることにしました。そして面接で代表の畑中に会い、畑中の話にとても感動したのです。一会社の代表の方が、ここまで熱く薬剤師としての話をしてくれたことは初めてで、本当にすごい薬剤師の方がいらっしゃる会社なんだと感じました。そして入社後、畑中の投薬を見た時も、的確な判断、スピード感などはまさに一流で、薬剤師としての意識の高さにとても感動し、私もそうなりたいと強く思いました。またかくの木では、畑中だけでなく社員の間でも、そのような素晴らしい対応が当たり前のように行われています。薬を渡した後も安全に薬を飲んで頂けるよう責任を持って対応したり、患者様ご本人だけでなくご家族や介護関係者との連携を常に意識していたりと、入社当初は「すごい！」とただ感動するばかりでした。そしてこのような社風が、現在もこの会社で続けられている理由の一つでもあります。

現在菅沢薬局で働いているのは7名なのですが、少人数だからこそのアットホームな雰囲気はあります。お互いをよく知っていることもあって、意思疎通もスムーズで、みんなで楽しめる雰囲気もあります。
年齢層としてはお母さん層と若手層があって、何でも相談しやすい関係性ができていると思います。管理者も穏やかな人柄の方で、和気あいあいと仲良くやっています（笑）風通しがよく、働きやすい職場だと思います。

一口に「薬局」と言っても、様々なタイプの薬局がありますので、それらを幅広く見ることをおすすめします。
私が学生の頃、実習では調剤くらいしかやったことが無く、こんなに薬剤師の仕事が幅広くあることを知りませんでした。学生のうちに、薬剤師としてどのような働き方ができるのか、できる限り多く見られると良いと思います。様々な働き方を見れば、自分がどういう薬剤師になりたいのかという希望が出てくるかもしれませんし、あるいはそれを考える大きなきっかけになると思います。
かくの木の4つの薬局を見ていただけたら、ほぼ全ての薬局のタイプが見られますし、希望する薬局があれば、調剤室や投薬風景を見せてもらうと、そこの薬局の雰囲気を少しでも感じられると思いますよ。