(株)昭和システムエンジニアリング【東証スタンダード市場上場】

現在は当社社員の育成を推進する部門に所属しており、新入社員に対する新人研修、二年目以降の社員に対するそれぞれのキャリアに適した研修の実施等、人材育成に関連する業務を主に行っています。以前まではシステムエンジニアとしてシステム開発作業に従事していましたが、チームを構成し部下を持つ立場となった際に、自身を含めて各メンバーの仕事に対する思考や行動面でレベルアップを図る事の重要性や難しさを痛感していました。ちょうどその時に現在の部門への異動の話をいただき、一度システム開発の現場を離れ、教育・育成を専門に考えてみようと思いました。
また、会社の求める人材を意識し、顧客を満足させる為に必要となるヒューマンスキルを主として社員の教育を進めることで、自身に不足している点も見直すことができました。技術や知識だけではなく、顧客の求めることを的確に感じ取ることや、チームを牽引するリーダーシップ等、社員の人間力を向上させることで、経営理念にもある「魅力ある人材の育成」に貢献できるよう日々仕事に励んでいます。

最も印象に残っている作業は二ヶ月間を通して行われる新人研修です。当社の新人研修は仕事に対する考え方、社会人としての心構えを教えることから始まり、コンピューターの基礎的な知識やプログラミングについて学習します。研修の最終課題では新人でグループを構成し簡易的なシステムを開発します。当社は文系学部出身者が多いことが特徴のひとつに上げられますが、文系学部出身の新入社員は入社後の研修や仕事に対して多くの不安を抱きます。新入社員の不安を少しでも取り除けるように、社会人としてどのような行動をとるべきかアドバイスをしたり、プログラミングの技術・知識のサポートを行いシステム開発を体験する研修を実施しています。新人研修を通して新入社員が成長することは当然ですが、いろいろな内容を教えることで相手の考えを汲むことや自身の考えを伝える力、集団を統率する力等、私自身の成長にも繋がったと感じています。

私は文系出身であり、学生時代はIT業界とは関係のないことを学んでいました。就職活動開始当初はSEを目指してはいませんでしたが、身内にSEとして働いているものがいて、仕事内容について相談をしたことで興味を持ちました。漠然とモノづくりに携わりたいという程度の考えしか就職に対して抱いていなかった私は、この相談をきっかけに自身の就職に対する考えや希望を具体的にすることができました。

就職という人生における非常に大きな決定をするうえで、不安や疑問は多くあると思います。どんな些細なことでもかまわないので、会社側の就職活動担当者に確認や相談をするようにしてください。また、SEは理系出身者が多い業種というイメージをもたれがちですが、個人的には相手の考えを汲み取ったり、自身の考えを分かりやすく伝えるといったコミュニケーション能力がとても重要かつ求められる職種であると考えます。文系出身ということで選択肢から外す前に一度検討してみてください。