(株)ネクスコ・エンジニアリング北海道【NEXCO東日本グループ】

就職先に悩んでいた時、母校の教授が弊社を勧めてくれたのが最初のきっかけでした。ネクスコという社名を聞いて、当初は高速道路の会社なんだなということしか知りませんでしたが、最終的に決めた理由は二つあります。一つ目は職の安定性です。高速道路は日本を支えるインフラであり、それを支える企業である弊社は一貫して仕事があり、安定しています。近年は新型コロナウイルスの流行もありましたが、こうした情勢で安定した仕事というのは限られてきます。二つ目は休日の多さです。道路関係の会社であるため一見して休日が不定期であったり、休日自体が少ないように思われるでしょうが、高速道路の場合、逆に交通が集中するお盆休みや年末、正月は工事等が行えないため普通に休むことができます。数ある技術職の中でも完全週休二日制でかつ暦通り祝日も休みというのは珍しいのではないでしょうか。

主に高速道路上にある電気設備・水道設備及びその他いろいろな設備の保守点検及び維持修繕作業をしております。高速道路の仕事と聞いたとき、アスファルトやコンクリートの道路舗装をはじめとした土木作業をイメージされると思いますが、インターチェンジやサービスエリア、パーキングエリア、トンネルなどでは一般の建物と同じように電気や水道、通信設備が使われています。アスファルトがひび割れて劣化するように、これらの設備もまた経年劣化を起こすため、設備を点検し不具合を見つけたら補修し、維持していくのが私たちの仕事です。あまり表舞台に出る仕事ではありませんが、お客様が安心・安全・快適・便利に高速道路を利用していただけることを第一に考え、日々働いております。
基本的に電気・水道が使われているものであればどんなものでも対応するので自分では高速道路の何でも屋だなと思っております。現在は、室蘭を拠点に豊浦ICから新千歳空港ICまでの区間での設備点検を担当しています。

「試される大地」というキャッチコピーで有名な北海道では夏場と冬場で極端に自然環境が変化します。夏場は気持ちよくドライブできる道が冬になると一変して、吹雪によって視界がなくなったり、アイスバーンで事故を誘発する場所になることが少なくありません。とくに札幌から帯広などの道東方面に行くには日勝峠などの曲がりくねった滑りやすい道を走らなければなりません。日々の生活にかかわる流通・運送網といった部分に着目した際、一年を通して安定した道路状態を保っている高速道路という存在はとても重要な存在です。この仕事はどちらかといえば裏方に当たり、直接お客様からのお褒めをいただく場面はほとんどありませんが、自分の日々の仕事が安定した交通の一端を担っていることにやりがいを感じます。