最終更新日:2024/3/7

タカラベルモント(株)

  • 正社員

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業種

  • 医療用機器・医療関連
  • 化粧品
  • 機械
  • 精密機器
  • 化学

基本情報

本社
東京都、大阪府

取材情報

事業について伝えたい

思いを込めた製品で海外市場に打って出る!

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ゼロから考え、かたちにした「ユーラス」の開発秘話に迫ります

入社以来、デンタル機器の開発に携わる中島さん。自らチャンスを掴み取る情熱と、部署を超えて人とつながるコミュニケーションスキルを生かし、海外向けデンタルチェアユニット「ユーラス」を生み出しました。

■中島 弘嗣さん
2013年入社
開発本部 デンタル開発グループ 機器開発チーム/マネージャー

〈これまでのキャリアパス〉
2013年   入社
       開発本部 デンタル開発グループ 機器開発チームに配属され、機械設計に携わる
2015年   国内向けデンタルチェアユニットの開発を担当
2017年   海外向けデンタルチェアユニットの開発を担当
2019年   欧州・中東向け製品「ユーラス」の責任者として開発に携わる
2022年   マネージャーに昇格 国内向け製品および北米向け製品の企画・開発を担当。現在に至る

中島さんのお仕事拝見!

できない理由を並べても、いいものづくりはできない。それよりも、どうすればできるかを考えることが大事。頭は冷静に、でも心は熱く、目指す製品の具現化を図っています。
掲げたコンセプト、価値のつくり込みを最後まで貫くことを徹底し、お客様はもちろん、製品に関わるすべての人にとって“嬉しいものか”を追求することを大切にしています。
こちらが開発ストーリーの主役となる、デンタルユニット「ユーラス」。 各国における多様な医療ニーズをどうひとつの製品に落とし込むかに苦労したそう。

往年の定番製品の後継を!グローバルで認められるものづくりへの挑戦

タカラベルモントは「美しい人生を、かなえよう。」というパーパスのもと、理美容・医療業界の発展を目指すとともに、理美容師・医師といったプロフェッショナルを支える幅広い役割を担っています。理美容サロンで使用される機器や頭髪化粧品から歯科医院やクリニックの診察台まで様々な製品の製造販売はもちろん、店舗・医院の空間づくり、技術サポート、経営マネジメントまでトータルソリューションを提供できるのが当社の強み。こうした総合力は国内同様、海外でも高く評価されており、今では世界120以上の国と地域で理美容・医療業界のプロフェッショナルから支持されています。

ここでは、私が初めて責任者として携わった欧州・中東向けデンタルチェアユニット「ユーラス」の開発ストーリーを通じ、タカラベルモントのものづくりへのこだわり、若手のうちから責任ある仕事に携われる環境など、当社の魅力をお話したいと思います。

「ユーラス」の開発は、その前身となる製品の海外市場での競争力低下がきっかけになりました。15年もの長きにわたり評価を得ていた製品でしたが、市場には高機能な製品が増え、それに伴って医療現場の感染対策意識も高まり、市場ニーズとの乖離が目立つように。そこで新たな価値を提供できる製品を生み出そうと、「ユーラス」の開発がスタートしたのです。当時、私は入社7年目で機械設計者として経験を積んできている中、上司から責任者をやってくれないか?と打診を受けました。「挑戦したい」「やってみたい」という意欲は人一倍強く、グローバルで自分の力を試してみたいという想いから、即断しました。海外市場でのシェア奪還を狙う一大プロジェクトには実に多くの人が関わり、企画に携わるデンタル事業部、開発本部のチーム、今回の開発責任者兼機械設計を担う私と電気設計者・デザイナー、さらには海外拠点のスタッフがタッグを組み、新たな価値のつくり込みに挑みました。

プロである医師・生活者である患者様、双方が満足するものづくりを実現

製品の高機能化というニーズは明確だったので、それを実現するのはもちろん、日本企業であるタカラベルモントの強み、即ち人に寄り添う技術を生かすこと、ヨーロッパのトレンドを押さえたデザインと具現化することを目指し、「クリーン・コンパクト・エルゴノミック」というテーマを掲げました。特にデザインはあえて「日本らしさ」を払拭するため、ヨーロッパのデザイン会社とコラボ。候補となるアイデアをもらい、それを日本国内でブラッシュアップしていきました。

最も苦労したのは、製品の性能レベルの見極めです。前述したように「ユーラス」は欧州・中東向けと対象エリアが広く、各地で求められる性能が異なり、どうプラットフォームをつくり上げていくかでかなり議論が白熱しました。すべてのエリアに共通する最大公約数的なものづくりをするのか、はたまた未来の治療レベルの向上を見据え、今はまだ重視されていない機能も付加するのか、機能を向上させるのはいいがコストはどうするのかなど、時には現場が紛糾することもありました。最終的には、コストとのバランスを考えつつも未来を見据えた付加価値の高いものづくりを行うことで落ち着き、2018年に「ユーラス」の第一号を発売。その後も販売の主要地域や製品の形状変化に応じて製品ラインナップを増やし、「ユーラス」は国内向け(日本市場では「ベルヴィータ」で流通)、海外向けを合わせると全7シリーズまで広がりました。

「ユーラス」の誕生により海外市場での当社のシェアは劇的に変化…と言えたらいいのですが(笑)、今はまだそこまでには至っていません。しかし、治療に携わる医師、治療を受ける患者様双方からの評価は高く、治療しやすく・受けやすいという声に手ごたえを感じています。クリニックには老若男女問わず様々な患者様が来られますが、チェアとユニットの組み合わせによって多彩な診療スタイル、患者様の動線を実現できるのが「ユーラス」の特長。開発のスタート時に掲げたテーマ、「クリーン・コンパクト・エルゴノミック」を体現できたと自負しています。

企画・設計開発・製造が一体となり、完成するのがタカラベルモントのものづくり

私たちが手掛けた企画や設計を実際にかたちにしてくれるのが、生産工場の技術者です。日本国内、現在はベトナムにも生産拠点を持つ当社には卓越した技術を持つ熟練職人(マイスター)が多数在籍し、どんな部品を用い、どう構成すれば理想の製品が完成するのかを考え、妥協のないものづくりを実践してくれています。開発に携わる私もオフィスで働くより、工場で仕事をすることが多く、ものづくりの現場に身を置きながら自分の設計が正しいのかを真摯に見つめ、職人からのフィードバックをもとに改善を繰り返しています。

このように、ものづくりの最初から最後までこだわり、自分たちがつくりたいと思いを込めた製品をかたちにできるのが当社での醍醐味。手掛けた製品が日本国内、海外で認められ、多くの人に喜ばれ、役に立つやりがいを若手のうちから味わうことができます。理想のものづくりを追求することは容易ではなく、その難しさからできない理由を並べてしまいそうになりますが、私は設計者として「それだけはしない」と心に決めて仕事に取り組んできました。できない理由を考えるよりも、どうすればできるかを考えること。これが私のポリシーです。「ユーラス」が一段落着いた今、私は国内向けと北米市場向け、2つのデンタルチェアユニットの企画・開発に携わるとともに、マネージャーとして新たな視座からものづくりを見つめるようになりました。これまで以上にお客様、市場のニーズに耳を傾け、ビジネスとしてものづくりを見つめる眼差しを磨き、タカラベルモントのさらなる成長に力を尽くしたいと思っています。

学生の方へメッセージ

興味のある業界や職種、何をつくっているのかにフォーカスを当てるだけでなく、ぜひ「どんな働き方ができるのか」「製品・サービスに対してどのように関われるのか」に目を向けてください。なぜなら、メーカーといっても会社や業界によって製品に対する個人の関わり方はそれぞれだから。何をつくっていて、どんな市場にアプローチしているかもとても重要なことですが、「製品・サービスを生み出すなかで自分はどのようにものづくりをしたいのか」「目指す働き方が実現できるのか」を掘り下げることで、その会社で働く姿をより色濃く想像できると思います。

企業研究をしていた時の私は興味のある業界、つくりたいモノが明確だったわけではなく、理想とする働き方だけが鮮明にあり、「ゼロからものづくりすべてに携わりたい」と考えていました。この理想を実現できると感じたのがタカラベルモントだったことから入社を決めました。一から十までものづくりすべてに携われる当社は、細分化された仕事はつまらないと思う方にもってこい。企業研究ではぜひ未来の自分自身の働き方を想像し、理想の会社と出会う可能性を広げてください。

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「学内セミナーで出会った先輩社員がとても雰囲気良く、こんな会社で働きたいという思いも入社の後押しになりました」と中島さん。当社自慢の社風もぜひ体感してください。

マイナビ編集部から

1921年に鋳物工場から事業をスタートさせたタカラベルモント。1931年にはアメリカの製品をお手本に理美容椅子の製造を始め、1956年にはニューヨークに進出。さらに、1967年には理美容業界で培ったノウハウを生かし、歯科・医療分野でのものづくりを実現している。今では理美容、歯科・医療、化粧品分野へと事業を広げ、業界のリーディングカンパニーとして知られる存在となった。

今も昔も変わらないのはものづくりへの熱い思い。「売れるものではなく、求められるものをつくる」姿勢を貫いているのだ。こうした思いは社員一人ひとりに受け継がれ、若くても意欲ある人材がチャンスを得られるのも同社の社風と言っていいだろう。この画面に登場した中島さんも入社7年目で責任ある仕事を任せられ、確かな成果をあげている。また、その一方で困ったことがあれば経験豊富な上司、先輩が手を差し伸べ、支えてくれる環境があるのも魅力だ。大きな裁量のもと自分で物事を推進できる自由度、チームでゴールを目指せる連帯感、これら両方を味わえるのはタカラベルモントだからこそだろう。こだわりのものづくりを追求したい。そんな人材こそ、同社に注目してほしいと感じた。

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「美しい人生を、かなえよう。」というパーパスのもと、「売れるものではなく、求められるものをつくる」という姿勢を貫くタカラベルモント。

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