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最終更新日:2024/6/3
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部署名技術部工学技術グループ
私は大学生の頃に、原子力分野に興味を持ち、修士論文では「高レベル放射性廃液に含まれる放射性核種の分離」に関する研究を行っていました。この研究を通して、日本が持続的な発展を遂げるためには、安全性や経済性に優れた原子力システムの構築ばかりではなく、放射性廃棄物の処理や使用済核燃料の再処理、原子炉の廃炉など、バックエンド問題の解決、特に地層処分の実現が必要であると強く感じました。私は就職活動の中で、NUMOが日本で唯一の地層処分事業の実施機関であることを知り、NUMOの一員になることで地層処分事業の促進に貢献したいと考えるに至りました。
現在、私は緩衝材の設計に関する業務に携わっています。緩衝材とは、地下水や放射性物質の移行を抑制するとともに、ガラス固化体とそれを密封する金属製の容器であるオーバーパックを守るもので地層処分の安全確保において重要な役割を果たしています。その緩衝材が処分場環境下でも十分な機能を発揮できるよう、緩衝材の材料、密度をはじめとした仕様の設定や製作方法の技術開発を研究機関や大学、民間企業と協力して行っています。また、緩衝材中に生息する微生物がオーバーパックの腐食に与える影響の評価にも携わっています。ここでは土木工学や材料工学に加え、生物学など様々な知識を必要とします。まだまだ勉強途中ではありますが、これまで学んできた知識以外に様々な分野の知識を得られることに日々喜びを感じています。
私は、情報をわかりやすく伝えることを心掛けています。地層処分について全国の皆さまに関心を持っていただき、ともに考えていくためには、情報をわかりやすく伝え、疑問や不安にお答えすることが重要と考えています。そのため、専門的な話をする時は、相手が想像しやすいような言葉に置き換え、簡潔に説明することを心掛けています。