実は私自身、ものづくりにそこまで興味がなかったというか、あまり深く考えて入社したわけではなかったんですよ。土木に関わる、という強い意志があったわけでもなく、漠然とした感じでした。思いが変わったのは入社1年目。任されることが増えてきた11月に、ある現場の担当になりました。納期がかなり厳しかったので、無駄なく段取りよく進めなければ間に合いません。前もってこれとこれを準備しておいて…と考えては走り回り、勉強しながらやるという感じでした。
職人さんも協力的で、「次はこれがわかるようにしておいて」「測量をしておいて」と次々に私に指示。必死にそれをやりこなすうちに、なんとなくではなく、よく考えて作業をすることの重要性や、実務について学ぶことができたんです。
構築物が形になり、工期通りに無事故で終えることができるおもしろさ。やり切ったという達成感と、無事に終わってよかったという安堵の気持ちも味わいました。
私は今、高速道路の現場を担当していますが、淺川組ではほかにも太陽光発電や風力発電、下水といったインフラ系など、さまざまな工事に携わるチャンスがあります。それらの工事を下請けではなく「元請け」として受注しているので、自分の考えをダイレクトに反映させることができます。それがものづくりの楽しさを高めているということも、みなさんに知っていただけたらうれしいです。