最終更新日:2024/7/10

東芝デジタルエンジニアリング(株)

  • 正社員

業種

  • 情報処理
  • ソフトウエア

基本情報

本社
神奈川県、大分県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

さまざまなバックグラウンドを持つ現役社員が、みずからの就職活動を詳細にふり返る

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就職活動、どう攻略する?先輩たちの証言からヒントを見いだそう

2021年、3つの会社の統合によって誕生した東芝デジタルエンジニアリング。同社で活躍する先輩たちは、どのように就職活動を乗り切ったのか。悩み多き学生の皆さんに向けて、実践的な工夫の数々をご披露いただいた。

■Uさん(2020年入社/情報工学部電子情報工学科卒)
第一事業部 ソリューションシステム第五部 第一担当
■Yさん(2019年入社/文芸学部マスコミュニケーション学科卒)
第一事業部 ソリューション営業第一部 SS営一担当
■Iさん(2021年入社/社会システム科学部プロジェクトマネジメント学科卒)
第二事業部 インフラソリューション第二部 第一担当

社員たちの休日

【Uさん】大分県にオフィスがあるので、土・日は湯布院や別府などの温泉めぐりを楽しむ。鉄道も好きなので、まだ乗車してないローカル線の探索も楽しみの一つ。
【Yさん】休日は、必ず予定を入れて外出する。最近は、友人とパフェを食べに出かけることが多い。また、運動不足解消のため、テニススクールにも通い始めた。
【Iさん】社会人になってから運動不足なので、友人と集まりスタジオを借りてダンスをしている。最近は友人とリモートで話しながら、オンラインゲームを楽しむことも。

【第一事業部/Uさん】自分の強みを羅列するのでなく、その会社で「どう生かせるか」を訴求

学生時代、プログラミングを中心に学んでいたことから、仕事もプログラム制作ができる会社に入ろうと決めていました。なかでも、自治体、医療機関向けシステムのように、広く多くの人に役立つ仕事がしたいと考えていました。また、大学4年間を通じてファストフードでのアルバイトも経験。接客を通して、お客さまに対する言葉づかいなども身に付けました。3年生の時には、SNSを利用した地元商店街の活性化にも取り組みました。

3年生の冬、ソフトウエア会社で募集していた、1dayのインターンシップに参加。セキュリティ関連の仕事を手掛けていた会社でしたが、職場見学を通してSEやプログラマがどのように仕事と取り組んでいるのかを、間近に見ることができました。
就職活動の初期段階では、どういった企業があるのかを知るため、学校が開催する合同説明会に足を運び、いろんな会社の事業内容・仕事内容について見聞を広めるようにしました。機会があれば、大規模な就職フェアにも足を運びましたね。

エントリーシートの記入で気をつけたのは、まず、応募先企業のホームページに書いてある「求める人物像」をしっかり確認すること。単に自分の強みを列記するだけではなく、その内容と照らし合わせながら「自分の強みを、その会社でどのように生かすことができるのか」ということをアピールしました。面接対策については、研究室の先輩に質問してもらい、それに答えるという形で練習を重ねました。本番で気を付けたことは、とにかく、沈黙する時間を作らないということ。分からないことは、分からないとはっきり言って、変な間ができることは極力避けました。さらに、SPIの過去問も数多く取り組むようにしました。傾向を掴んで、慣れていけば解けるようになるので、ぜひ皆さんにもお勧めしたいですね。

当社に入社して、はや3年目。学生時代に希望していたとおり、現在は、自治体で使用される医療系システムの開発に取り組んでいます。専門用語などが多く、難しさを感じる場面もありますが、想像していたとおりやりがいの大きい仕事です。入社して分かったのは、とにかく人間関係が良好な会社だということ。分からないことがあったら、先輩方がすぐに答えてくださるので、これから入社される方も無理なく仕事が覚えられると思います。

【第一事業部/Yさん】面接用ノートに質問されそうな内容を列記。ゆっくり、間を取って話すことを意識

学生時代は、文系のマスコミュニケーション学科で、テレビ放送や広告などについて幅広く学んでいました。そのため進路については、技術系ということは考えず、営業スタッフ系で働きたいと思っていました。学業以外では、学園祭の実行委員として、イベントの企画などに取り組みました。その一方、ダイニングバーでの接客のアルバイトを4年間にわたって続けました。

ゼミが広告系だったこともあり、最初に目を向けたのは、広告代理店系でした。いろんな会社説明会に足を運ぶうちに、ワーク・ライフ・バランスが良好な会社に入りたいと考えるようになり、勤務体系のしっかりした会社を選ぶことにしました。当社を知ったのは、マイナビのサイトで「医療」というキーワードで検索したところ、表示されたのがきっかけです。詳しく調べるうちに、東芝系列のバックグラウンドがしっかりした企業であることがわかり、さらに、面接や職場見学を通じて、社員の方々の温かい人柄を感じました。最終的に入社を決断したのは、数あるソフトウエア会社のなかでも、医療や交通系を数多く手掛けており、社会貢献度の高い仕事に取り組めると考えたからです。

就職活動に本腰を入れ始めたのは、3年生の秋頃から。たまたま、アルバイト先のビジネスビルで合同説明会が開催されていたので、なにげなく参加したことからスタートしました。以降、いろんな説明会に参加する一方、「身近な物について、どんな会社が作っているのか?」「世の中には、どういう職種があるのか?」などについて調べるようになりました。

具体的な選考対策としては、手書きのエントリーシートに0.7mmの太いボールペンを使うことで、読む人の目に留まりやすいように工夫しました。また、面接用に専用のノートを作って、質問されそうなことを書き出していきました。これに加え、こちらからの逆質問は、あらかじめ企業のデータを詳しく調べて準備しました。当社の面接でも、質問を促された際「離職率が低いのは、どういうところに理由があると思いますか?」と尋ねたところ、面接官の方々も、少しハッとしたような表情をされました。
こうした周到な準備が功を奏してか、本番で慌てることはなかったように思います。また、声を発する際には、台本を読んでいるような調子になることを避けるため、ゆっくり、間をとりながら話すように心掛けました。

【第二事業部/Iさん】プロマネを目指して、業界・企業研究に集中。家族からの助言が、大きな指針に

私が学んだ、プロジェクトマネジメント学科とは、日本で唯一、ソフトウエア開発のプロジェクトマネジメントについて学ぶ学科です。プログラミングなどの技術は最低限で、リスク分散やコスト管理など、実践的なマネジメント技術にウェイトが置かれていました。
また、ダンスサークルに所属し、ヒップホップなどのストリートダンスを楽しんで、学園祭で披露していました。アルバイトは、プロ野球観戦が趣味だったこともあり、スタジアムの売店で働いていました。

就職活動を始めたのは、3年生の1月だったのですが、3月にコロナ禍で最初の緊急事態宣言が出されたため、実質的に動き始めたのは5月くらいから。夏・冬合わせて10社程度のインターンシップに参加し、最初の頃は、とにかく有名な会社に足を運んでいました。どの企業の担当者も、口をそろえて「社会に出たらコミュニケーション能力が必要」と語っていたことが、とても印象的でしたね。私自身、コミュニケーションには自信があったため、特に面接において、大きな武器になるのではないかと考えました。

すでにやりたい職種はプロジェクトマネージャーと決めていたので、当然、IT業界一本で企業を探していました。そのため、最も力を入れたのが業界研究・企業研究です。ひとくちにIT企業といっても、さまざまな形態があります。そのなかで、私が設けた基準は、お客さまと直接やりとりする機会があること。そして、若いうちから活躍できる会社ということでした。当社に関心を持ったのは、同じIT業界で働く父のアドバイスから。「風通しのいい職場で、休みも取りやすい雰囲気のようだ」という言葉を聞き、選考を受けようと決めたのです。

面接対策については、就職活動支援サービスを提供している会社に登録し、そこからいただく情報を活用しました。各企業の面接で聞かれた質問について多くの情報を収集・整理していたため、とても役に立ちましたね。事実、予習していたとおりの質問が出されたことが、何度もありました。また、面接で肝に銘じていたのは、硬くならず、会話を楽しむということです。社会人の皆さんと、カジュアルな会話を楽しむくらいの気持ちで、自分が出せるようにしました。当時、ほとんどがリモート面接だったのですが、途中、カメラのほうをチラチラ見ることで、実際に対峙しているような臨場感が出せるよう工夫しました。

学生の方へメッセージ

IT企業といっても、その種類はさまざまです。例えば、インターネットのサービスそのものを提供するインターネット業界。キャリアを中心とした通信系。組み込みソフトなどを手掛けるハード系。OSやパッケージソフトを提供するソフト系。システムをつくり、その運用までを担う情報処理サービス系など。このうち、当社はSIer企業として情報処理サービス系に属しています。
また、企業が抱える問題をITで解決するSIerも、メーカー系/独立系/ユーザー系などに分かれます。メーカー系の会社であれば、系列会社の案件や、提供される製品の利用頻度が高くなります。一方、独立系にはそうした縛りはなく、いろんなベンダーの製品を組み合わせて使うことができます。ユーザー系は金融機関やメーカーなど、親会社の案件に取り組む会社です。こうした分類によっても、仕事内容に差が出ることは言うまでもありません。
また、開発の仕事はよくピラミッド構造に例えられます。お客さまと最も近い1stの位置で仕事をするのか、あるいは2nd、3rdなのか。マネージャーとして活躍したいなら1st、プログラミングをやりたいなら2ndが良いという切り口もあります。どういった仕事がやりたいのかで、おのずと選択肢が見えてくるということです。

(人事総務部/Wさん)

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Wさん「ITスキル経験の差は、入社後、本人の努力で追いつき追い抜くことができます。大切なのは、やる気とプログラミングが楽しいという気持ちです。」

マイナビ編集部から

同社は2021年10月、九州東芝エンジニアリング(第一事業部)、日本システム(第一事業部)東芝情報システムのSI事業(第一事業部と第二事業部)という3つの会社の統合により設立され、各社が持っていた固有の事業基盤を生かしたビジネスを展開している。
第一事業部は官公事業とエンジニアリング事業を主とし、大分県の拠点では、地場の仕事に精通し自治体と共に医療系情報を管理する仕組みを作るなど、地域社会に貢献している。
官公事業では親会社の東芝デジタルソリューションズとタッグを組んで社会インフラや高速道路のETC、駅の発券システムなど大型案件を手掛ける一方、直接官公庁のシステム開発も多く実施している。
第二事業部の前身である東芝情報システムは、60年もの歴史を誇りSIerの中でも老舗といえる企業だった。
今日では、時代の要請に応えるべくソリューションのサービス化、パッケージ化の強化に力を注ぐ。
また、サーバーやネットワーク構築、セキュリティなどのインフラ専門部門もある。

設立して、まだ1年半の会社だが、統合の第1STEPである事業基盤作りが完了し、4月より第2STEPの事業融合を本格的に開始する。
処遇制度を一本化するなど、社員一人一人が成長し働きやすい環境も整備され、今後は、各社のシナジー効果を生かしたビジネスが活性化していくことだろう。

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白を基調としたフロアに、パーテーションのない開放的な雰囲気にレイアウトされたオフィス。真剣な表情でPCに向かう合間にも、気軽に声をかけ合う社員の姿が見られた。

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