松井証券(株)

財務部の経理チームで、顧客の入出金の管理や決算業務、関係省庁や証券取引所に提出する書類の作成等に携わっています。こういった書類は、日々の記録の積み重ねによって成り立っています。日々の記録が正確でなければ、最終成果である各書類を正しく残すことはできません。そのため、一つ一つの業務の責任が重い仕事です。

札幌のコールセンターでお客様の電話対応をしていた時の話です。スムーズにご案内が完了しお礼の言葉まで頂けた時、本当に嬉しかった事を覚えています。電話対応では、お客様との接点は電話のみ、つまりお互いに交換できるのは音声情報のみです。ジェスチャーや表情、図解等、非言語のコミュニケーションが封じられた状態でお客様の意図を汲み、正確で的確なご案内をすることは想像以上に難しいです。初めは全く上手くいきませんでした。その分、先輩の指導のもと試行錯誤し、お客様にご満足頂ける対応ができた時の達成感も一入でした。お客様の役に立てた事を実感できた事も、モチベーションに繋がりました。

父に勧められた事がきっかけです。就職活動に全く口を出して来なかった父が珍しく勧めるため、証券会社であること以外ほとんど何も知らないまま採用セミナーに参加しました。そこで採用担当者のお話に感銘を受け、どのような企業なのか興味が湧き松井社長の本を読み漁りました。感銘を受けたと言うと聞こえがいいですが、要するにとても格好良いと感じたということです。松井証券を選ぶ理由は、革新的サービスを打ち出してきた歴史、顧客中心主義という理念、少数精鋭主義等、項目にすると多々挙げられると思います。しかし正直なところ、その採用担当や社長の話す言葉に痺れたというのが私にとって一番の理由です。

就職活動は企業に自分がどんな人間か、なぜ入社したいかを伝える事が主な取り組みになります。何かを伝えるには言葉を使うというのが主な手段になります。ESや面接等は正にそうです。しかし言葉というのは考えている以上に扱いが難しい道具です。適切に言葉を扱える人はそれが武器になると思います。言葉の扱いが得意でなくとも、例えば表情が豊かな人は言外の感情や熱意を伝える事ができるはずです。伝える方法はこれらに限らないと思います。興味のある企業が見つかったら、それぞれの得意な伝え方を用いて全力で自分を伝えて下さい。