最終更新日:2024/6/17

(株)ナガセ【東進ハイスクール・東証スタンダード市場上場】

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基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

生徒たちが「夢・志」を実現するために、導き、励まし続けていきたい

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東進ハイスクールの校舎長として活躍する先輩社員

ナガセは東進ハイスクールの運営で広く知られる総合教育企業。そんな同社で「校舎長」として活躍する先輩社員から、日々の仕事ややりがい、今後の目標などについて、お話をうかがいました。

■Kさん
東進ハイスクール 校舎長
理工学部卒/2022年入社

先輩社員の仕事現場

校舎が開く13時の少し前に出勤。16~17時ごろに登校してくる生徒を迎えるため、事前の準備を整えたり、「担任」「担任助手」とのミーティングを行います。
生徒複数名を集めたホームルームでは、今後の学習をどのように進めるか、学習への向き合い方などをアドバイス。生徒のモチベーション向上に努めています。
校舎長になると、入試や模擬試験の案内で地域の高校の先生との連携を図るなど「外向きの仕事」が増えていきます。社会人として成長するチャンスも数多くあります。

「何のために勉強するのか」を生徒と一緒に考え、共に全力で努力するのが私たちの仕事です

私は高校時代から宇宙物理学に興味を持ち、大学では理工学部で学びました。しかし、就職活動を始めるにあたって魅力を感じたのは教育に関わる仕事に就くことでした。実は私は高校2年生の終わりから生徒として東進ハイスクールに通い、学生時代から、予備校でアルバイトをしておりましたが、当社が持つ「独立自尊の社会・世界に貢献する人財を育成する」という理念にも強く共感し、第一志望としてエントリー。無事に入社することができました。

ナガセの新入社員は、新人研修を終えると「担任」として校舎に配属されます。ご存じのように東進ハイスクールでは一流講師の授業を個別で受講してもらうという形で指導を行っています。そのため「担任」の仕事は、生徒に勉強を教えるのではなく「勉強しよう」というモチベーションを持たせること。具体的には毎日のショートコンタクトと、月に1回程度の面談で生徒一人ひとりと現状の成績を共有し、この先どんな勉強をするべきかという学習計画を決めていきます。

その際に重要になるのは「将来、どんな仕事に就きたいのか」「そのためにはどの大学、どの学部に進むべきか」「それを実現するために今学ぶべきことは何か」と順序だてて一緒に考えていくこと。大学合格は、理想とする人生を実現するための通過点にしか過ぎません。「何のために勉強するのか」という目的を「担任」と生徒が共有することで、「勉強しよう」というモチベーションが生まれてくるのです。予備校でのアルバイト経験はあったものの、社員としての責任を持って、生徒と向き合うのは初めてのこと。配属された当初は、なかなか学習意欲の高まらない生徒たちに悩まされたこともありました。

試行錯誤を繰り返す中、私が日々、意識していることは、自己開示をすること。「自分も英語の成績が伸び悩んでいた」「こんな勉強をしたらテストの点数が上がっていった」といった話をすると、生徒からの共感が高まっているように思います。

「学力向上のためのシステム」は最良のものが整っている。 でも、それだけでは生徒たちの心は動かせません

東進ハイスクールではWeb授業を受講するという形での授業を行っているため、生徒一人ひとりがパーテーションで囲われたブースに着席し、パソコンに向かって学習するというスタイルです。生徒が学習に使うのは「学力POS」と呼ばれる当社独自のシステム。生徒たちはこのシステムを通じて自分が受けたい授業を選択できるほか、テストを受けたり、自分の成績の推移を確認することも可能です。当社が制作している学習コンテンツは、しっかりやり切ることができていれば、確実に成績が上がるという高品質なもの。また各授業の終わりには学習成果を確認するための振り返りのテストが用意されているため、生徒たちは自分の成長を実感し、達成感を味わうこともできます。

東進ハイスクールには全国に約10万人の生徒が在籍しており、過去数十年に渡る記録も含めて、生徒たちの成績を向上させるための膨大なデータが蓄積されています。それらを精緻に分析し、本人さえやる気になれば、学ぶための学習システムはすでに最高のものが整えられています。しかし、システムを用意するだけで成績が上がるものではないのが、この仕事の難しいところなのです。

生徒にとって受験勉強は、長く孤独な戦い。私たち東進ハイスクールのスタッフが「あなたの頑張りを見守っているよ」と励まし、共に走り続けることが、必要になっていきます。その役割の一部を担っているのが東進ハイスクール出身の学生アルバイトである「担任助手」。彼らも、生徒たちの成績を向上させるため、重要な役割を果たしています。

生徒たちのモチベーションを高めるため、私たちが力を注いでいるのは、何か前向きな変化があったら「すかさず褒める」ということ。「よく頑張ったね」「やればできるね」と声をかけ続けることで、生徒は自信を持って、次へと進んでいくことができます。私たち東進ハイスクールのスタッフの役割は、生徒たちと、夢・志を共有し、それを実現するための計画を共に考え、達成できるよう最後まで伴走し続けること。これは単なる受験対策の教育であるだけでなく、人財育成そのものではないかと私は考えています。

全国の「校舎長」たちは良きライバル。競い合い、励まし合いながら、より良い教育を実現したい

入社から1年3カ月ほどが経ったころ、私は会社から「校舎長になってみないか」と声を掛けられることに。多くの社員が入社3年程度で昇格していることを考えるとかなりの抜擢です。「早すぎるのではないか」という不安もあった中、私は会社の期待に応えたい、チャレンジしてみたいという思いから、校舎長になることを決意しました。現在、私が校舎長を務めている施設には、中学2年生から受験生に当たる高校3年生が在籍しています。スタッフとして働いているのは、私のほかに「担任」と卒業生スタッフである「担任助手」。これら全ての人と校舎全体をマネジメントし、生徒たちの夢・志実現のために、理想の校舎創りをしていくことが校舎長の役割です。

「担任」や「担任助手」を指導し、生徒たちにとって、より良い環境を整えていくことも校舎長としての最大の仕事。また地域に愛され、多くの方々に必要とされる校舎をつくっていくことも校舎長に課された役割のひとつです。東進ハイスクールでは年に数回、無料の模擬試験や講習を行っており、親御さんを含めた三者面談も実施しています。「将来の夢は何か」「志望校はどこか」「合格のためにはこんな勉強が必要だ」といったお話をする中、東進ハイスクールの教育システムを理解してもらうことも私たち社員の仕事です。

現在、東進ハイスクールは全国に95の校舎がありますが、それぞれの校舎の努力量を示す指標として「向上得点」というものが設けられています。これはその校舎に所属する生徒全員が、どれほど努力しているかを集計したもの。私が校舎長を務める校舎は、全国2位という好成績をキープしていた(取材時)のですが、実はここ数週間、5~6位に落ち込んでしまっています。全国の校舎長たちは自分の担当校舎の努力量、学力を向上させるために競い合いつつ、どんな取り組みをしているのかという情報を共有し合う、良きライバルのような関係。地域を統括するブロック長や先輩の校舎長のアドバイスを受けながら、自分の校舎をより成長させ続けていくことが、私の現在の目標です。

校舎長になり、現在でようやく半年ほどが経ったところ。まだまだやり切れていないこと、力不足な部分は数多くありますが、生徒たちと真摯に向き合いながら、この国の未来を支える人財を生み出していきたいと考えています。

学生の方へメッセージ

ナガセは「日本の未来を支えるためにはどんな人財が必要か」「どうすれば生徒たちのポテンシャルを引き出すことができるか」など、教育に対する熱い思いを持つ社員のとても多い会社です。人を育てるという仕事は、大変に難しいと同時に、非常に大きなやりがいのあるもの。「教育に関わりたい」という思いをお持ちの方であれば、その気持ちを真っすぐにぶつけることのできる仕事と出会えるはずです。

また「校舎長」や「担任」だけでなく、長年、蓄積された模試成績・受講履歴等の教育ビッグデータを活用して、個別最適化された学習コンテンツを開発する部署、高等学校の支援を担当する部門など、様々な活躍の場があるのも、当社の魅力のひとつ。大学で教育を学んできた方でなくとも、教育への想いがあれば、やりたい仕事と出会える可能性があります。

ナガセは教育と最先端のITを融合させ、「教育のDX化」をいち早く実践してきた企業。しかし、生徒たちの心を動かすためには、私たち社員の想い・行動も欠かすことはできません。誰かの成長にかかわる仕事がしたい、人にしかできない仕事がしたいと願う方にとっては、大きな魅力を持った企業だと言えるはずです。

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ナガセは教育に対する熱い想いを持った社員の多い会社。同じ志を持った仲間たちと一緒に、日本の未来を支える子どもたちを育成していくことのできる環境だ。

マイナビ編集部から

ナガセは現役予備校・東進ハイスクールの運営で知られる民間教育企業。有名講師の授業を、動画コンテンツとして配信する講義スタイルや、最新のテクノロジーを駆使して生徒の学習をサポートするシステムの導入など、先進的な取り組みを続けることで大きく成長してきた。そんな同社で活躍する社員の中であっても、教員免許を持っている人間はそう多いわけではないのだという。教育に対する情熱、人の成長を心から喜ぶことのできる人間であれば、ナガセの仕事を楽しみ、大活躍することができる。

ひと昔前には誰も想像しえなかったような技術を導入することで、塾・予備校業界をリードしてきた同社。それだけに、この先も現在のポジションに甘んじることなく、自己変革を続けていくことが求められている。だからこそ、ナガセという組織を使って、自分の夢や理想を実現したいと考えている人財を採用したいと考えているという。

同社には担任から校舎長に昇格するというステップのほか、本社の企画職や法人営業など、入社後にさまざまなキャリアの道が広がっている。教育という業界で、自分の可能性を試してみたいと考える人財には、大きなチャンスのある会社だと感じた。

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東進ハイスクールの運営で広く知られるナガセ。動画配信による授業やITを駆使した学習支援システムの開発など、先進的な取り組みで大きく成長してきた。

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