山文商事(株)

福岡支店に所属しており、九州北部の法人営業を担当しています。福岡は韓国を中心にアジア各国とのつながりが深く、非常に活気のある都市です。九州北部で事業を展開している企業に燃料や潤滑油を提案することが私の仕事です。主な訪問先は製造メーカーと運送会社で、自分専用の営業車を使って営業活動をおこなっています。

業務内容は大きく３つあり、【1】工場用の燃料と潤滑油の提案販売　【2】トラック用の燃料と潤滑油の提案販売　【3】全国のENEOSで利用可能な法人用給油カードの提案。ほかにも様々な仕事がありますが、営業の仕事は同じことの繰り返しではありません。お客様が困っている課題を解決したり、現状を改善する提案をすることが大切だと思っています。私の場合、潤滑油を通して工場の電気代やトラックの燃料代を削減したり、ENEOS法人用給油カードを提供することでお客様の利便性を向上させることです。時には職場環境の改善を図るような難しい課題もあります。

　法人営業と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、上司や先輩に相談しながらチームで課題を解決し、お客様から感謝の言葉を頂いたときに大変やりがいを感じます。

私が営業をやっていて面白いと思ったエピソードをご紹介させて頂きます。
ある日、担当している製造業のお客様から、知り合いの工場を紹介して頂きました。紹介先の工場に行き、初対面の工場長に自己紹介をすると、なんと偶然にも地元が一緒でした！地元話で工場長との距離が縮まり、当日予定していなかった工場見学もさせて頂きました。その際の何気ない会話から「機械オイルが原因で手荒れがひどく、なんとかしたい」という課題を頂きました。

一旦帰社して、上司・先輩・メーカーと検討したところ、原因はオイルに含まれる添加剤成分が皮膚の油分に対して反応し、皮膚炎を起こしていたと考えました。そこで、作業環境を考慮された新型オイルと肌荒れ防止のクリームをセットで提案することにしました。商品サンプルを提供してから数か月後、無事、手荒れを改善することができ、お客様の職場環境改善に貢献できました。工場長からは「あなたに出会えて本当に良かった」と感謝の言葉を頂くとともに、関連の工場を紹介して頂くことになりました。

ほんの小さな会話から、数珠つなぎで自分のお客様の輪が広がっていく営業の面白さをこの時に実感しました。

私は元々、おしゃべりが得意ではなく、営業はむしろ苦手だと思っていました。営業になると決めた理由は「苦手なことだから、失敗しても大丈夫。」と自分に言い訳ができるからという消極的な理由です。それがなぜ今、営業の仕事を続けているかというと、気が付くと苦手意識が無くなっていたからです。毎日の訪問先は全て自分で決めますし、お客様にどういう提案をするかも自分次第。最初は何度も壁にぶつかりました。「自分は営業が苦手だから失敗するのは当たり前、大丈夫。明日また頑張ろう」と気持ちを切り替え、先輩に商品の提案の仕方を学びながら営業を重ねました。すると、少しずつ成果を上げれるようになりました。そしてある日、お客様から「君、営業うまいね！なにか良い商品があれば提案してよ」と思いがけない言葉を頂きました。最初は苦手なことも、仕事を通して自信に変えることができます。今、私は営業が得意です。