山文商事(株)

私は産業燃料部に配属され、工場のお客様を担当しております。燃料や潤滑油を主力商材として、規模も業種も様々な工場を担当しており、お客様のニーズに応じて最適な商品を提案しております。お客様の業種によって環境面や衛生面での規制があったり、工場の立地によって消防法の規制があったりと学ぶことも多いですが、法律をしっかり守って責任ある仕事をすることを心掛けております。また、お客様の工場内で作業を指揮することもありますが、その際は安全第一を心掛けるとともに、作業に使う機材の調整と保管には細心の注意を払っています。
最近は、石油製品以外にも業務用電力・省エネ機器の提案・梱包材の販売など工場で必要とされる様々な商品を提案することもあり、石油製品以外の勉強も少しずつですが始めています。
少し大げさかもしれませんが、日本の産業を支える縁の下の力持ちだと自負しています。まだまだ、毎日が勉強の日々ですが、誇りをもってチャレンジできる環境です。

潤滑油にはたくさんの種類があり、材質、加工方法、加工精度によって採用するオイルは異なりますし、保管環境によっては消防法の規制も絡んできます。特に金属加工工場では切削、圧延、プレス、焼き入れをはじめ多様な加工方法が行われており、それぞれに適応したオイルを使用しなければなりません。さらに製品が完成した後はさび止め用に防錆油が必要になります。自分が想定していたよりもはるかに多くの工程があって、お客様のニーズも良くわからず当初はどこから提案していいの分からず困り果てていました。

先輩に工場の事情を説明し、様々相談した結果、各工程に個別最適なオイルを提案するのではなく【1】精度を優先する部分は高性能オイルを提案し、【2】それ以外は汎用性の高いオイルを提案することで在庫管理の簡素化を提案することにしました。お客様もオイルを各工程別に保管することに煩わしさを感じていたようで、私たちの提案に喜んでいただけました。

品質の良いものを一方的に提案するのではなく、お客様の状況に応じた提案が出来るような潤滑油のプロになりたいと思っています。そのために、積極的に勉強会や研修に参加したいと思っています。

お客様に信頼され、自分を認めてもらい新規契約に結び付いた時です。
新規顧客開拓の一環で、食品メーカーを訪問した際に、既存取引における課題についてお話を伺うことが出来ました。工場の熱源として重油を購入されていましたが、納入のタイミングを調整するのに苦労されているようでした。
持ち帰って、まずは上司や先輩に対応策や商談の進め方を相談しました。その後、仕入先や関係者に自分で交渉し、価格や配送条件について調整し、できる限りお客様に便利な供給体制を準備することが出来ました。その間もお客様への訪問を重ねることで、私自身を信用して頂けるようになり、ついに重油の新規契約に結び付くことが出来ました。
上司や先輩の助けを借りたものの、多くの部分を自分の力でやりきったことに達成感を覚えるとともに、お客様からも努力を認めて頂けたことに大きな喜びを感じました。