最終更新日:2024/7/23

(株)日立産機システム

  • 正社員

業種

  • 重電・産業用電気機器
  • 機械
  • その他電子・電気関連
  • 精密機器
  • 機械設計

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

広い視野と柔軟な姿勢を持ち、チーワークで未来に必要とされる製品を生み出す

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製造・営業・サービスが一体化したものづくりの環境

進化の著しいものづくりの現場を支えているのは高い機能を備えた産業機械だ。2人の技術者の声を通して、学生時代から社会人になることで変化した視点と仕事への向きあい方にフォーカスします。

■緑川咲輝さん
2023年入社
事業統括本部 ドライブシステム事業部 モータ設計部 PMコントローラ設計グループ

■岡本優介さん
2018年入社
事業統括本部 省力システム事業部 マーキングシステム設計部 MS設計グループ

一言メッセージ

「いまは与えられた仕事をこなしている状態ですが、仕様の段取りを考え、お客様の求めている製品を設計できるようになることが目標です」と緑川さん。
「インクジェットプリンタは進化の著しい製品群。インクの成分の知識も必要ですし、人にやさしいメンテナンス性も求められる。やりがいの大きい製品です」と岡本さん。
製造・販売・サービスの三位一体となったものづくりを展開している同社。あらゆる視点が身に付くことはもちろん、社員同士の交流にもひと役買っている。

設計以外の視点を持った人と協力しながら進めるのが、ものづくり。芽生えてきたのは製品への責任感

PMコントローラ設計グループのミッションは「売れる製品をつくる」こと。私が担当しているのは、モータの中でもサーボアンプのソフトウェアの開発です。サーボアンプとはモータを制御する装置のことで、例えば樹脂製品の製造に使用される射出成形機や、板金の打ち抜きを行うタレパン加工など、細かい制御が求められる工程で活躍します。その中で私は、新機種の開発に使用されるソフトウェアの開発や評価試験を担当しています。入社1年目なので、まだ仕様の設計までは手がけていませんが、新機種のソフトウェアのプログラムを設計・コーティングし、評価も任されています。

学生時代に比べ、大きく変化したところは、責任を持つという意識が芽生えたこと。お客様に納品する製品である以上、期限があるので効率を考えながら仕事をすることに、責任を強く感じています。入社する前は、設計開発を漠然と「ものづくり」と捉えていました。実際は、部品の手配や見積書の作成、営業担当に意見を聞いたり、品質保証の担当者にお客様対応について話を聞くなど、考え方や視点の異なる人の意見を聞いて、協力しながらつくり上げる仕事が設計開発です。特に当社は、製造・販売・サービスが一体となって取り組んでいるのが強み。設計の視点だけで進めるのではなく、さまざまな意見を聞くことで知見を増やしていきたいですね。

社内では同期入社の社員と食事に行ったり、設計部の女性社員と社員食堂でランチを食べたりしています。また、大学時代「何か新しいことを始めよう」と思ったことをきっかけに熱気球のサークルに入っていたため、熱気球を飛ばす活動をしています。1人で過ごすよりも積極的に人に会い、楽しめる時間をつくることでリフレッシュしています。
〈緑川さん〉

新製品の開発プロジェクトのリーダーに。製品の全体像を捉えることで得た、新たな視点

MS設計部はマーキングシステムを設計している部署です。マーキングシステムとは商品に印字を施す装置のことで、身近なものでいうと、ペットボトルの包装用ラベルに印字されている賞味期限などです。私はこれを印刷するためのインクジェットプリンタに含まれる部分の設計を担当し、お客様先の工場内でこの装置がどのような動作をするのかを考える機能設計に取り組んでいます。

ありがたいことに、約1年前に新機種のラインナップ拡充の開発を任されました。それまでは一部分の機能のみを担当していたため、開発から出荷まで携われたのは初めて。機械グループに属していた私は、電気とソフトウェアの両グループと情報共有しながら進めていきました。製品化をする上で期待通りに仕様を出せないことに手こずりながらも、販売時期は迫っているのでスケジュール管理は大変でしたが、製造部門と営業部門、そしてメンテナンスを担うサービス部門で意見のすり合わせをしながら、なんとか販売日をむかえることができました。この案件で身に付けたのは視野を広くし、全体を把握すること。より良い製品を世の中へ出すために、電気やソフトウェアの担当者と活発に意見を交わせたことは大きな経験となり、モチベーションが上がる機会が何度もありました。

当社のものづくりの根本にあるのは『どんなに小さくても、お客様の望みは叶えたい』という思い。機械を担当している私としては、複雑な仕様を搭載した製品をスマートに仕上げるのも目標です。

プライベートでは子どもが2人いて、育児休暇も2回取得しました。子どもが生まれる前は社内のグループでフットサルを楽しんだり、社外では地域の人とバスケットボールを楽しんでいましたが、いまは子ども中心の生活に一変。子どもの成長は早いので、この時期を大切にしたいという思いから、平日も家族と過ごす時間をつくるようにしています。
〈岡本さん〉

当社を選んだ理由&社風をお話しします!

◎企業選びの軸は「やりたいことができる環境があるか否か」でした。学生時代の専攻は電気電子システム工学。産業機械の設計開発をしたいという希望は当時から強く、ものづくりのできる会社を中心に企業研究を進めていました。また、地球環境にやさしいものづくりをしていることも重要なポイントでした。当社はその両方を備えており、特に製造・販売・サービスが一体化されているので、さまざまな考え方を取り入れたものづくりができる点が魅力でした。日々の仕事への姿勢は「わからないことは聞く」ということ。話しやすく、聞きやすい先輩ばかりですので、とても良い環境で取り組んでいます。〈緑川さん〉

◎影ながら社会を支える製品に興味を持ち、企業研究を進めていました。日立製作所の知名度とスケール感にひかれ、日立グループで企業を検討していたときに出会ったのが当社。製品に直接関われる機会はグループ会社の方が多いと思ったのも理由です。当社が製造しているモータなど製品群も知っていたので、ものづくりに対する感覚として合いそうだと感じました。仕事の進め方は、やるべきことを前日にリストアップし、優先順位を考えながら、集中して取り組むように心掛けています。タスク調整がうまく行くと、予想以上に早く終わることもあり、嬉しいです。金曜日はノー残業デーとなっており、いまは少し忙しい時期ですが、ひと段落したらリセットして、メリハリをつけていきたいと思います。〈岡本さん〉

学生の方へメッセージ

まずはいろいろな企業を知って欲しいと思います。世の中には完成品もありますが、その完成品はさまざまな機能を備えた部品で構成されていて、その部品もまた素材からつくられています。企業研究をする上で、特にものづくりに興味のある人は少し視野を広げ、「ものをつくる仕事」を捉えてみて下さい。例えば、私はインクジェットプリンタを機械の視点で捉えていますが、それだけではなく、電気はもちろん、溶剤を使う製品なので化学の視点も必要です。自分が製品を扱う仕事がしたいのか、それとも素材に興味があるのか。ひとつの製品をさまざまなアプローチで捉えることで、新しい発見があるかもしれません。

「仕事を通してスキルアップをしたい」気持ちをもう少し掘り下げ、自分は何をしているときに気持ちが上がるかを考えてみるのも大切です。企業を知る機会を積極的につくり、周囲の人の話も聞いて、情報や好奇心のアンテナを立てることで、ものづくりをより深く捉えることができるでしょう。〈岡本さん・人事担当者〉

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男女ともに産休・育休の取得を奨励するなど働きやすい環境づくりに注力。ワークライフバランスの良さを感じながら、長くキャリアを重ねられる体制が整っている。

マイナビ編集部から

日立製作所の創業時からの製品であるモータ事業を継承し、日立グループの中でも産業機械分野を担う、幅広い事業領域を持つ企業として2002年4月に分社・設立されたのが(株)日立産機システムだ。大きな特徴は「製造・販売・サービス」が一体化した事業運営。この体制により、リアルな顧客ニーズを反映した市場性のある製品が生まれている。

今回のインタビューに登場したお2人から感じたのは、伸びやかな社風と自身の仕事に対する真摯な姿勢だ。2023年に入社した緑川さんは学生時代とは異なる視点でものづくりを捉え、環境の変化とプライベートを楽しんでいる。中堅社員としてキャリアを重ねる岡本さんは、専門性を高める喜びを味わっている。まさに今後のインクジェットプリンタの進化をリードする技術者の1人と言っていいだろう。

従業員のワークライフバランスの充実にも留意し、長期的視野で専門性を備えた社員を育て、着実にキャリアを重ねていける環境を整えている同社。今後、産業機械にはIoTを利用した多彩なソリューションが求められ、著しい進化が予測される。同時に環境保全に関わる要素も重要だ。未来に向けて同社の果たす役割は大きく、活躍する社員にも大きな成長のチャンスが広がっていることを感じた。

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空気圧縮機、マーキング機器、モータなどの産業機械・装置を開発・製造・販売している日立産機システム。全国7事業所、10営業拠点のほか、海外拠点は15カ所以上。

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