まずはいろいろな企業を知って欲しいと思います。世の中には完成品もありますが、その完成品はさまざまな機能を備えた部品で構成されていて、その部品もまた素材からつくられています。企業研究をする上で、特にものづくりに興味のある人は少し視野を広げ、「ものをつくる仕事」を捉えてみて下さい。例えば、私はインクジェットプリンタを機械の視点で捉えていますが、それだけではなく、電気はもちろん、溶剤を使う製品なので化学の視点も必要です。自分が製品を扱う仕事がしたいのか、それとも素材に興味があるのか。ひとつの製品をさまざまなアプローチで捉えることで、新しい発見があるかもしれません。
「仕事を通してスキルアップをしたい」気持ちをもう少し掘り下げ、自分は何をしているときに気持ちが上がるかを考えてみるのも大切です。企業を知る機会を積極的につくり、周囲の人の話も聞いて、情報や好奇心のアンテナを立てることで、ものづくりをより深く捉えることができるでしょう。〈岡本さん・人事担当者〉