最終更新日:2024/9/20

(株)大淵銀器

  • 正社員
  • 既卒可

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 非鉄金属
  • 専門店(メガネ・貴金属・ジュエリー)
  • 商社(アパレル・ファッション関連)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

貴金属工芸の仕事とは、数千年の歴史そして自分や未来と向き合う仕事です。

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3名の若手社員が本音で語る、大淵銀器の仕事と未来。

伝統の技と心をつないでいく「ものづくり」の楽しさ。その価値をお客様に伝えていく喜び。
若手社員が感じている大淵銀器を、率直に語ってもらいました。

T.R.さん
第2営業部営業5課
2022年入社・法学部法学科卒

A.Y.さん
製造部工芸課
2023年入社・美術学部工芸学科卒

K.S.さん
製造部製造一課
2023年入社・工芸専門学校卒

私のオフタイム

Tさんの趣味は、古銭やアンティークレコードなどの収集。「当時の人の気持ちや空気が感じられます」と魅力を語る。海釣りにも行くなど、オフの充実ぶりが伝わってくる。
「オンとオフでメリハリのある生活が、自身にも仕事にもいい影響を与えています」と語るAさん。休日は家で映画や動画を見たり、絵を描いたり、ゲームをして過ごすそう。
ジュエリーなど自分が作りたいものを自宅で製作するというKさん。バスケットボールやサイクリングも趣味で、思考だけでなく身体も鍛えるよう意識しているとのこと。

ものづくりの価値をお客様に伝える。コミュニケーションが営業職の極意です。(T.R.さん)

●偶然出会えた幸運
以前から伝統文化や工芸品に興味があった為、偶然見つけた当社の説明会に参加しました。ショールーム見学で実際に製品をみて、その繊細さや伝統の技に強く感銘を受けました。伝統産業に携わりたいという漠然とした想いが、この会社に入社したいという気持ちに変わったのはその時でした。
貴金属製品が持つ希少性、長い歴史に魅力を感じたことも一因です。

●職人とお客様を繋げる仕事
現在は、当社が提携を結ぶ大手百貨店のサロンでお客様に置物や仏具、茶器など、大淵銀器が持つ多彩な金銀の工芸製品を販売しています。個人のお客様への販売はもちろん、法人のお客様への商品の提案や特注品の製作にも携わっています。
やりがいを感じるのは、私が提案した商品がお客様に喜ばれ、形になった時です。ある日、お客様から「引退記念品を贈りたい」というリクエストがありました。お客様は当初「額」を希望されていましたが、より心に響く記念品をと「金のフクロウの置物」に名入れプレートを追加したものをご提案しました。お客様がその提案を受け入れてくださり、喜んでいただけた際に、何事にも代えがたい幸せを感じました。
モノを作る会社は、モノを売る会社とも言えます。営業とは、職人さんとお客様を繋げる仕事と言いかえられるかもしれません。

●耳を傾けることの大切さ
仕事上で大切にしていることは、お客様の話をよく伺うことです。当社では特注品などのご要望が多いので、お客様が何を求めているのか、何を目的としているのか、しっかりと耳を傾けて理解することが大切です。
またお客様の声を聞くだけでなく、職人さんの声も丁寧に聞くことを心がけています。その話し合いが、制作スケジュールや予算をクリアする鍵となるからです。綿密なコミュニケーション、それが私の極意です。

●上司と若手の距離が近い会社
高額商品を扱う会社なので、少しお堅い会社というイメージがありましたが、気さくで親しみやすい人が多い印象です。上司と若手の距離が近く、仕事のことも相談しやすいですね。学ぶ気持ちさえあれば、大きく成長できる環境があると思います。

趣味と仕事が一致することの幸せ。向上心があれば、楽しく仕事ができます。(A.Y.さん)

●第一印象は親しみやすさ
小さい時から勉強より絵を描いたり体を動かしたりすることが好きで、大学で金属工芸を学んだのもそんな流れからでした。就職も製造職で金属を扱いたいと思い説明会に臨みました。当社の説明会はとても気さくな雰囲気で、大学で教授と話をしているようでした。その時感じた親しみやすさが、大淵銀器の第一印象です。
入社の一番の決め手は、伝統の技法と新しい技術が融合された多種多彩な作品に触れたことです。中でも鳥や虎など生き物をモチーフにした作品に心惹かれました。

●興味があれば続けられる
現在の仕事は製品の「仕上げ」です。仕上げとは、金や銀の製品本体に付着している不要な部分をギリギリのところでカットすることです。言葉にすれば簡単ですが、切り取り具合ひとつが製品の完成度に繋がっているため、付着物の見分けや切り取り加減は日々集中して取り組んでいます。
また、製品に光沢を出すため、「ヘラがけ」という金属ヘラで磨いていく作業があります。根気強さが求められる作業で、一日中取り組んだ時はさすがに大変でした。ですが、私は「向上心があればなんでも楽しく取り組める」と思っています。
もちろん失敗もありますが、その失敗を無駄にせず、原因を考え克服する方法を見つける。そんな心がけが自分を職人に近づけていくんだと思っています。

●ものづくりに素直に向き合う
仕事上の課題は精度を100%に近い状態に持っていくことです。それを達成するためには自分だけではなく、色々な人に仕事を見てもらい、意見や感想を聞くことを大切にしています。何事も面倒くさがらず、その課題に素直に向き合うことが、ステップアップに繋がると考えています。
目標は、工芸品の制作に企画から携わることです。大好きな生き物をモチーフに置物を作ってみたいと思っています。

●成長を見守ってくれる会社
入社前と入社後、会社のイメージは全く変わりませんでした。会社の人も職人さんもフレンドリーに接してくれます。それだけに自分で自分を律することが必要かもしれません。
今はまだ基礎的なことを学んでいる段階ですが、先輩や職人さんの技術を吸収しながら着実に成長していきたいと思います。

子供の頃から好きなものづくり。日々、技術が身についていく喜びを感じます。(K.S.さん)

●ショールームでひと目惚れ
就職活動では自分をしっかりと見つめて、学校で学んだ彫金を活かせる仕事に就きたいと業界を絞り、当社の説明会へ参加しました。そこで感じたのは、ものづくりに対する社員さんたちの強い思い。そして、貴金属工芸が持つ伝統の素晴らしさでした。間近で見た作品の技術力の高さと美しさ。それは、自分の手でモノを作り出すことへの憧れを大きく膨らませてくれました。まさにひと目惚れです。

●技術で人を笑顔にする幸せ
入社当初から、製品に付ける金属プレート製作に携わっています。美しく見える金属ですが、元々の表面はデコボコ。そこを鏡のようになるまで磨きます。お客様の大切な製品に取り付けるものなので、心を込めて作っています。はじめはプレート一枚に1時間かかっていましたが、今は5分ほどで製作できるようになりました。
最近は、盃本体に甲台を取りつけていくという仕事を任されています。短時間で大量に作業する必要がありますが、辛いと思ったことはないですね。作ることであればなんでも楽しいですし、自分の技術で人を喜ばせることができるので嬉しいです。

●仕事に必要なのは「考える」こと
ものづくりの仕事で最も必要なのは、「考えること」だと思います。ただ仕事をこなしていくのではなく、この仕事の意味はなにか、次の仕事にどう応用できるかなどを自分で考え、一つひとつ確実に覚えていく。そこから技術も向上していくと思っています。また、ものづくりには根気強さも求められますが、自分自身が楽しむことも大切だと思います。楽しければ考えるし、考えれば技術が身についてくる。日々精進して、新しいことにもチャレンジしていきたいです。

●やる気次第で成長できる会社
入社前は、伝統工芸職は厳しい仕事になるのではないかと覚悟していました。でも実際そのようなことはなく、「短い時間での結果は望まない」という風土があります。
一歩一歩成長していく過程の中で、自分の力量に合わせて任される仕事の範囲が広がっていきます。やる気次第で成長できる会社。ものづくりが好きな会社。それが大淵銀器です。

学生の方へメッセージ

私の所属する部署は少人数なので、新入社員でもすぐに仕事の最前線に立って働くことになります。自分がどんな環境で働きたいのかをしっかり見極めることが大切です。
また、一見すると仕事と関係なさそうな教養分野の知識(国際情勢・歴史・文化)など、接客や商談においてかなり役立ちます。学生のうちに様々な情報に触れて知識を蓄えておくと良いと思います。
(Tさん)

勉強でも部活動でも、いま学校で行なっていることに真摯に取り組んでほしいです。しっかりと自分と向き合って行動したほうが後悔は少ないと思います。面接で失敗しても経験値として蓄え、レベルを上げて良い結果に繋げていきましょう。応援しています!
(Aさん)

初めて社会に出る不安や戸惑いはあると思いますが、まずは自分が何をしたいのかを知ることが大切だと思います。私の場合は、ものづくりが本当に好きでこの会社を選びました。あまり難しく考えないで、自分のやりたいことを信じて頑張ってください。
(Kさん)

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営業と製造のスタッフミーティングでは自由に意見交換が行われる。貴金属の知識がなくても発言しやすい環境で、皆がプロへの道を駆け上がっている。

マイナビ編集部から

日本が培ってきた伝統技術を継承しつつ、事業として幅広い人たちに匠の技を提供するべく多彩な金銀工芸品を作り、販売しているのが大淵銀器だ。取扱品目は、昭和30年の創業当時は銀製品がほとんどだったが、現在では金製品の需要が高まり、大きな割合を占めるとともに、外国人が日本の匠の技術に注目して訪れるインバウンド需要も増えている。同社のショールームには光則ブランド製品がずらりと並んでいたが、特にフクロウやカワセミなどの置物は羽毛一本一本が細やかに表現され、彩色・加工されており、先進的なテクノロジーとアートが融合した独創的な技術力には驚かされた。

専門性が高い世界だけに一朝一夕でスキルを習得できるわけではないが、同社は若手を長い目で見て育てていく方針を取っている。営業は百貨店問屋や貴金属会社へ卸すBtoBの部分もあるが、その先のエンドユーザー様にお届けするBtoBtoCの意識が大切になるようだ。
また、営業や営業事務のアイデアや企画が商品化されるなど、社員の声に耳を傾ける風土が根付いている。近年は、アクセサリーから各種ギフト、さらに大手企業のノベルティグッズ製作へと事業が広がっていて、「この記念品も実は大淵銀器がつくっているの?」と驚くはず。少数精鋭でトップとの距離も近いゆえに、何でも意見を発信できるアットホームな環境も魅力の同社。ぜひ一度、説明会やショールームに足を運んでみてほしい。

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自社ビル2階にあるショールームには、光則ブランドの製品がずらり。銀の食器や置物、仏具など、実に幅広いジャンルが揃っていて、一見の価値がある。

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