特定非営利活動法人ウイング路をはこぶ【NPO法人W・I・N・G－路をはこぶ】

　重度の障害をもった方々の生活の支援をしています。「生活の支援って何をしているのだろう？」と疑問に思う人がいるかもしれませんが、食事・入浴・排泄などといった生活には必要不可欠なことの支援を行います。さらに、外出や旅行に行ったり、クリスマス会や車イスダンスの発表会など利用者さんが主役となり楽しめるイベントを行ったりもしています。
　現在私が取り組んでいる仕事の一つに「ファンドレイジング」があります。ファンドレイジングはみなさんも耳馴染みのある言葉だと思います。新型コロナウィルス感染流行の影響もあり、クラウドファンディングが今まで以上に注目を浴びています。世の中にとってこれからよりファンドレイジングが必要になってくると思います。そんな注目されている中でファンドレイジングに取り組めているのはとてもやりがいを感じている一方、私が先頭に立ってファンドレイジングをやっていかなければという責任も感じています。またファンドレイジングはいろんな知識が必要となり、まだまだ勉強する必要がありますが頑張って続けていきたいです。ちなみに先日、准認定ファンドレイザー試験に合格しました。一歩前進しました。

　就職活動中は自分自身のことを何度も考え悩みました。本当にやりたいことはなんだろうか、将来どういった人間になりたいのだろうかなど多くのことを考えました。それまでは自分自身のことを深く考えることなくただ毎日を過ごしていました。就職活動によって自分のことを真剣に考えるようになりました。これは今にもつながっており、自分のことを真剣に考えることで他の人のことも今までよりもいっそう考えられるようになりました。就職活動によって人として成長できたと今となっては思います。
　また、就職活動は世の中を知ることのできる最大なチャンスだと思います。私自身もいろんな業種の会社説明会に行きました。私が体験できたのはほんのわずかかもしれませんが、世の中とはどういったものなのかを知ることができたと思います。

　就職活動をしている間は就職活動だけに集中して、早く内定をもらいたいがために勉強の方はおろそかになりがちだと思います。しかし、それは大きな間違いです。内定が早かろうが遅かろうがそんなことは関係ありません。社会に出てもっと勉強しておけば良かったと後悔することがあります。私ももっと真剣に勉強に取り組んでおけば良かったと後悔しています。学んでいることが役立たないからいいやと思うかもしれませんが、学んだことはきっと役立つはずです。集中して多くのことを学べるのは学生の特権だと思うので、社会に出て後悔しないようにしっかりと学んでいってもらえたらと思います。

2011年入職／生活支援員