最終更新日:2024/4/2

(株)武蔵野銀行

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 銀行(地銀)

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

採用活動について伝えたい

ポテンシャルを秘めた多彩な人材が成長し、さまざまなフィールドで活躍できる銀行へ

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ポイントは「組織とのマッチング」と「カルチャーフィット」

銀行の枠を超えた多彩なソリューションを展開し、埼玉県の経済・社会を支える「武蔵野銀行」。同行の採用活動のポイント、求める人材像、教育・研修制度について、人事部 キャリア開発室のお二人に伺いました。

人事部 キャリア開発室 調査役 柿島秀之さん(2009年入社)
人事部 キャリア開発室 調査役 青木郁美さん(2015年入社)

社員は語る

「学生時代には、観光学を専攻していました。学生時代に学んだ、いかにして『お客さま満足度』を高めるかという発想は銀行業務でも大いに役立ちました」(柿島さん)
「ジョブローテーションの期間中も、集合研修を実施。銀行業務の基礎、商品の概要や手続き、営業担当として必要な知識や顧客対応のスキルを中心に学びます」(青木さん)
入行3年目の行員を対象とした集合研修の様子。入社5年目以降には専門的なソリューションスキルを取得するソリューションアドバンスという公募型の研修も用意されている。

採用のゴールは、入行後の活躍。選考のポイントとは?(柿島さん)

新卒採用では、学生時代を通して培ってきた能力・経験よりも「ポテンシャル」を重視した採用活動を展開しています。新卒社員の皆さんには即戦力を期待しているわけではなく、教育・研修プログラムを通してしっかりと育成し、ビジネスパーソンの基礎力やマインド、銀行業務に必要な知識、スキルを身に付けてもらった上で、長期にわたって活躍してもらいたいと思っています。教育・研修プログラムの詳細については下の記事で青木がお話ししますが、数年単位の長い時間をかけてじっくりと育成していきます。選考に当たっては「地域共存」「顧客尊重」を経営理念に掲げる私たちの組織とマッチングする人材かどうか。そして、地域の中小企業を中心とするお客さま、一緒に働く仲間たちとの距離感の近さ、生活基盤との強い結び付きなど、当行の行風・風土と「カルチャーフィット」する人材かどうかを見極めます。採用のゴールはあくまでも「入行後の活躍」であると考えています。

新卒社員の選考は「会社説明会→エントリーシート提出→適性検査(SPI)→面接」という流れで進めていきますが、それぞれのプロセスで組織とのマッチング、カルチャーフィットを重視する姿勢を徹底。例えば、会社説明会では、当行の概要やジョブローテーションの仕組みとともに、当行が展開しているビジネス領域の広がりについてしっかりと説明しています。学生の皆さんの中には「銀行=融資、預金に関する仕事」というイメージをお持ちの方が少なくありませんが、当行は地域・顧客に頼られる存在となるべく、皆さんの想像以上に多彩なソリューションを提供しています。出身学部を問わず、多様な人材が活躍するチャンスがあることをご理解いただければと思っています。

エントリーシートに関しては、いわゆる“ガクチカ”を記入する欄はありません。自己分析を通して、自分自身のことをしっかりと掘り下げた上で、自分の言葉で伝えていただきたいと思っています。面接に関しても、組織とのマッチング、カルチャーフィットにフォーカスして質疑応答を行いますが、限られた時間内で適性を見抜くのは容易ではありません。そこで、SPIによって得られる性格・行動傾向と、お客さまの厚い信頼を獲得している先輩行員の特徴・性格と照らし合わせて、採用の可否を総合的に判断するようにしています。

充実の教育・研修制度により、新卒学生のポテンシャルを開花させる(青木さん)

柿島もお話ししているように、当行では学生の皆さんのポテンシャルや人柄、当行とのカルチャーフィットを重視した採用活動を行っています。実際のところ、学生時代に経済・金融について専門的に学んだことのない方、県外出身の方にも数多く入行いただいています。多様なバックグラウンドをもって入行される皆さんに、専門的な知識・スキルを習得し、お客さまに最適なソリューションを提供する力を身に付けてもらうため、数年間にわたる充実した教育・育成プログラムを構築。ここでは2023年度の新入行員研修を中心にお話ししたいと思います。

入行直後の4月は「基礎研修期間」です。本部での集合研修を通して、一般的なビジネスマナーやビジネス文書、報連相の基本のほか、当行の概要や経済・金融の基本的な知識、さらには埼玉経済の現況等について学んでもらいます。できるだけ高いモチベーションをもって学習に臨んでもらうためグループワークも実施。グループごとの自己紹介、配属エリア及び支店の特徴等に関するプレゼンを通して同期との交流を深めてもらっています。

基礎研修終了後はジョブローテーションに合わせた研修がスタート。具体的には、
■窓口課(1年目の5月~9月)
・テラー(窓口・出納係)のサポート、お客さまからお預かりした伝票等の処理を行う「後方事務」。投資信託や生命保険、相続に関するご相談への対応を中心とした「預かり資産業務」に必要な知識、スキルをOJTで学びます。
■融資課(1年目の10月~3月)
・教育ローンやマイカーローンといった「個人向けローン」の商品内容や提案・契約方法。財務や経営分析など、法人向け融資業務に必要な知識、スキルをOJTで学びます。
■営業課(2年目の4月~3月)
・先輩に同行して顧客対応のスキルを学ぶとともに、事務周りの業務に従事します。営業活動に必要な知識・スキルをOJTで身に付けていきます。

入行3年目からはそれぞれの配属部署でひとり立ちすることになりますが、さらなるスキルアップの機会を豊富に用意しています。2023年10月にスタートした「ソリューションベーシック」は、その一例です。これは入社3年目の行員を対象とした研修プログラムで、お客さまに最適なソリューションを提供できるよう、法人や個人に対するコンサルティングの事例研究を行います。「銀行業務+α」の知識・スキルを学んでもらうための仕組みです。

新卒学生に求めるものは?(柿島さん/青木さん)

【柿島さん】
お客さまの課題解決に寄り添う私たちが一緒に仕事がしたいのは、「お客さまのために役立ちたい」「地域の発展に貢献したい」「地域の人々を喜ばせたい」というモチベーションをお持ちの方。そして、お客さまが直面している課題を“自分事”として捉え、課題解決に向けた取り組みをフットワークよく進められる方。そして、自分で考え、行動し、最後までやり切ることができる方です。当行のブランドメッセージ「More For You もっと、街・暮らし・笑顔のために」ではありませんが、大切なのは、親や兄弟、友人のために何かをするのと同じような気持ちで、地域社会の皆さまに貢献できるかどうか。頑張って汗をかけるかどうかです。こうした高い志を持った行員が、持てる力を最大限に発揮できる環境を創り上げていきたいと考えています。

【青木さん】
「地域になくてはならない銀行」として持続的な成長を実現するため、当行は2023年4月、長期ビジョン「MCP(Musashino mirai-Creation Plan)」を策定しました。同ビジョンでは「リアルとデジタルを融合し、地域・お客さまと共に歩む」「あらゆる価値を認め合い、多彩な人材が躍動する」という2つのテーマを掲げています。「地域No.1のソリューション」を提供し、埼玉の未来を切り拓くためにも、多様なバックグラウンドを持った人材が力を発揮できる環境をつくることがますます重要になってきています。その意味でも、新卒学生の皆さんには、学生時代からさまざまなことに積極果敢にチャレンジし、「自分の好きなこと」「自分にとって大切なこと」を増やしていただきたいですね。お客さまと趣味の話で盛り上がり、そこから派生して新たなビジネスの立ち上げにつながるケースなど、学生時代の経験が意外なかたちで役立つこともあります。

学生の方へメッセージ

【柿島さん】
学生の皆さんは、社会人として仕事をしたことが一度もないわけですから、「自分のやりたい仕事」がわからないのは当たり前のことだと思っています。「自分のやりたい仕事」が見つからなくても、「自分の好きなこと」や「どのような生活を送りたいのか」「どのような人に囲まれて仕事がしたいのか」はわかるはずです。その意味でも、自己分析を通して自分自身を見つめ直すところから、会社選びをスタートしてもらいたいと思います。

当行ではジョブローテーションを通して「自分のやりたい仕事」「自分の好きなこと」を見つけるチャンスもあります。目の前の仕事に取り組む中で、自分らしいキャリアを切り拓いていってもらいたいと思っています。

【青木さん】
学生の皆さんにお勧めしたいのは、本店だけでなく店舗にも積極的に足を運び、自分が将来働くことになるかもしれない職場の様子を自分の目で確かめることです。銀行員に対してお堅いイメージを抱いている方も少なくないと思いますが、店舗を訪ね、行員の働き方やお客さまとのコミュニケーションの取り方、表情などをみることで、銀行・銀行員に対する印象は大きく変わってくると思います。

約10年間、当行で仕事をしてきて実感するのは「自分は本当に“人”に恵まれていた」ということ。成長を見守ってくれる上司や先輩、当行を信頼してくださるお客さまと一緒に仕事ができるのも、当行の大きな魅力です。

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自ら考え、行動できる行員が活躍。キャリアに関する希望を自己申告する仕組みや公募制度も用意されており「自分のやりたい仕事」に挑戦できるチャンスもある。

マイナビ編集部から

「地域共存」「顧客尊重」を理念に掲げ、埼玉県の経済・社会の発展を力強く支える「武蔵野銀行」。今回、人事部 キャリア開発室で活躍中の2人の社員にお話を伺って感銘を受けたのは、組織とのマッチングやカルチャーフィットを軸に据え、新卒社員の採用から教育・研修まで首尾一貫した施策を進めている点だった。同社は海外進出企業の現地サポートや6次産業創造プロジェクト、人材紹介サービスの提案など、多彩なソリューションを提供しているが、こうしたことが可能なのもポテンシャルの高い人材の採用・育成に注力しているからこそだろう。

教育・研修に関して、同行がプロフェッショナルへの成長をサポートする仕組みを構築していることにも触れておきたい。成長意欲を持つ行員の成長機会の場として2014年に創設した「MVP(Musashino Value-making Plan)アカデミー」がそれである。今は、新長期ビジョンの「MCPアカデミー」として、専門知識の習得、難関資格の取得をサポートする「コンサルティング能力強化コース」、経営大学院への進学などを通して将来にわたって組織のリーダーとなりうる人材の発掘・養成をする「むさしのMBA」など、多彩なメニューが用意されている。金融業界や地域経済の活性化に興味関心をお持ちのすべての方にお勧めしたい銀行である。

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目指すは、埼玉に新たな価値を創造する「地域No. 1銀行」。地域金融の担い手のみならず、新たな産業・ビジネスモデルを共創し、地域経済の成長を支える役割を担う。

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