(株)ヴィジブルインフォメーションセンター

　最近（2024年1月～2月）の業務としては、データベースに保存された測定データを地図上に表示するWebアプリケーションの改良を行いました。元々はV.I.C.が独自に開発していたアプリケーションですが、お客様の用途に合わせてカスタマイズし、個別のアプリケーションとして提供していたものです。それを今回、要望を受けてより使いやすく改良しました。

　Webアプリケーションは、ユーザがブラウザで見たり操作したりする画面を作るフロントエンド（表）部分と、サーバ内部の動作を担うバックエンド（裏）部分との連携により動作します。今回、私は主にバックエンドの作業を担当し、フロントエンドを担当したメンバーと情報を共有しつつ仕様の齟齬が生じないよう注意しながら作業を進めました。

【使用したプログラミング言語やライブラリ】
・フロントエンド：Java Script（ユーザインターフェースライブラリReactを使用）
・バックエンド：Ruby（WebアプリケーションフレームワークRuby on Railsを使用）
・データベース管理システム：PostgreSQL

　1つのソフトウェア開発プロジェクトには多くの作業が関わります。
　〇 要件定義・作業工数見積
　〇 契約手続き
　〇 設計・開発・動作確認
　〇 工程管理
　〇 マニュアル・報告書等の文書作成
　〇 発注者との打合せ
　〇 社内の情報共有

　V.I.C.では各社員が、これらの作業のうち複数の作業に携わることが多いです。作業が多岐に渡るのは大変ですが、プロジェクトの全体を把握することでより質の高い開発を行うことができます。もちろんこれら全てを一人でやることはできないので、得意不得意に合わせて、他のメンバーと役割を分担することも必要です。

　我々の主な業務は、科学研究用ソフトウェアの開発および保守（メンテナンス）や、委託を受けてのシミュレーション計算で、科学に関わるあらゆる知識・技術を活かせる環境です。一方で、文献やインターネットから情報を集めて分かりやすくまとめるといった調査業務を行う機会も多いです。かつどのようなプロジェクトにしても、お客様との打合せ資料や、報告書やマニュアルといった文書など、文章や図表を駆使して読みやすく表現する技術とセンスが常に求められます。

　V.I.C.はVisible Information Centerの略ですが、これは見えない情報を見えるようにする、という意味があります。情報を見やすく、分かりやすく、かつ正確に示すということが、我々の最も重視している技術です。

　V.I.C.は多くの研究開発機関を有する茨城県を中心に活動しており、東海村とつくば市に事業所があります。各事業所のみならず、出向や派遣という形で、地域の研究機関で働く社員も多くいます。取引先も多くは東北地方や茨城県の研究機関です。