井上商事(株)

仕事内容というよりは、井上商事で働いている人に惹かれました。専門的な知識は全くありませんでしたが、説明をしてくださっていた人事の方の堂々とした姿を見て、私も自分の仕事に胸を張れるようになりたいと思ったことがきっかけでした。説明を聞いていくうちに、建材を扱う仕事についても興味が湧きました。そして、本社でのインターンシップの他に都市部の営業所のインターンシップにも参加させていただきました。両方を通して活発かつ温かい社風を肌で感じましたし、何より、遠く離れた地域で働いている先輩社員の方達が、会社の愚痴をこぼすどころか「仕事楽しいよ」と言っており、誰一人マイナスなことを言う人がいませんでした。皆さん活き活きしているのが印象的でした。自分もこの一員になりたい、こんな大人になりたいという憧れが入社を決めた一番の理由です。

先日、自分の作った見積で初めてお客様から受注を頂きました。本社で研修していた時からひたすら頑張って積み上げてきたものが少しづつ形になってきたことを実感して、グッときました。そして、ついに一人で現場を任せてもらえることになりました。正直一人での仕事が怖くて不安と緊張に押しつぶされそうですが、ワクワクもしています。先輩が現場を任せてくれたことがとても嬉しいですし、「頑張るぞ」「やってやるぞ」という気持ちにさせてもらえます。周りの先輩方も温かく、厳しい反面優しさと面白さを兼ね備えた方ばかりです。新しいことだらけで覚えなくてはいけないことに溢れた毎日が、日々の自分を充実させてくれます。だからこの仕事はやめられないです。

新入社員は、上司から頂いた物件の見積や現場への同行が主になります。現場と事務所を何度も行き来する日もあれば、一日中机に向かって図面を読み解き見積を作成する日もありますし、一日中現場へ出向くこともあります。固定化されたスケジュールはありません。現場では打ち合わせや、建物の中で弊社の製品を取り付ける箇所の実際の寸法を測ったり、時には職人さんのお手伝いもします。いろんなことができる仕事なので、覚えることはたくさんありますが、その分やりがいを感じることができます。

新型ウイルスの影響もあり、プライベートでも自由に身動きが取れる状況ではありませんでした。県外へ配属が決まり、一人暮らしに必要な家具家電などの購入に回すという手もありましたが、兄弟たちに兄貴らしいことをしてやろうと思い、欲しがっていたスニーカーを買ってあげました。両親から「あの子たちすごく喜んでいたよ。ありがとう。」「それを履いて学校行っているよ」と言ってもらえ、とても嬉しかったです。今までたくさん迷惑かけた分、これからたくさん家族に恩返ししていきたいと思いました。

就職活動をしてた頃に親から受けたアドバイスです。たくさんの会社を見ていく中で、感覚的にアリかナシかを思うことはきっとあると思います。直感ではいいなと思っていても、どこか違和感に気づくとそれが足カセになって、「この会社が本当にいいのかな」と一度立ち止まると思います。その違和感は、解決しない限り入社した後もずっと残るもので、心に違和感を抱えたまま働くことになります。私はそれが嫌でした。堂々と胸を張れる仕事をしたいと思い、積極的に説明会やインターンシップには参加しました。様々な業種の方のお話を聞いて感じることがたくさんありました。その甲斐もあって、今は自分の選択が間違いではなかったと感じています。皆さんも是非参考にしてみてはいかがでしょうか。就職活動すら中々難しくなってきましたが、周りに左右されて違和感の残る選択をせずに、最善を尽くして、自分が本当に働きたいと思える会社を選べるよう頑張ってください。