最終更新日:2024/6/23

日本ステリ(株)【H.U.グループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 各種ビジネスサービス・BPO
  • サービス(その他)
  • 情報処理
  • 医療用機器・医療関連
  • 医療機関

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

医療現場のさまざまな課題に寄り添い「安全な医療の提供」を支えています

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先輩社員が語る、資格不要で「医療に貢献できる仕事」の魅力とは

医療現場に欠かせない滅菌業務(※)の外部委託機関として成長を続ける日本ステリ。同社での仕事内容やキャリアパスについて、入社から10年以上、着実にステップアップを続けてきた2名の先輩社員に伺いました。

■ 山口 恵さん(写真左)
院内事業本部 首都圏第一事業部 千葉エリア2課 課長
2011年入社/応用生命科学部卒

■ 成島 麻子さん(写真右)
事業サポート部 首都圏サポート課 課長
2008年入社/文学部卒

(※)滅菌業務……治療や手術等で使われた医療器具に洗浄・消毒・包装を施し、安全に再使用できるよう再び無菌状態を作り上げる仕事のこと。

先輩社員の横顔

「当社に注目したのは、就活中に社内報を見たことがきっかけです。特定の病院に所属する働き方よりも、いろいろな病院で経験を積めることに魅力を感じました」(山口さん)
「医療に関わる責任感や志もあってか、当社は真面目で心優しい人が多い会社だと感じます。営業事務については、細やかな気遣いが活きる仕事だと思います」(成島さん)
「医療現場の仕事は、チームとしての連携が不可欠。得意でなくても人とのコミュニケーションが好きな人、礼節を持って協働できる人にマッチすると思います」(山口・成島)

現場と営業を行き来しながら、病院に寄り添ったサービスの提供に注力/山口さん

大学では食品や健康に関する研究をしていましたが、景気に左右されない医療業界にも興味があり、当社への入社を決めました。入社後まず配属となったのは、地元のよく知る中規模病院です。入社直後は複雑な医療機器を理解するのに奮闘しましたが、普段は目にしないような機器に触れることは面白く、楽しみながら習得していきました。

1年目の後半からは業務リーダーも任せていただき、数名のパート・アルバイト社員を統括する立場を経験。2年目からは同じ埼玉県にある大規模病院に異動しました。大きな手術の成功を目の当たりにする瞬間などは、間接的に医療に貢献できるやりがいを実感しましたね。忙しい看護師さんのニーズをできるだけ察知し、先回りして動くことを心がけていたのですが、「よくやってくださって助かります」といった感謝の言葉をいただけることも多く、モチベーションに繋がっていました。

2年目の後半になると、身近な先輩が営業職に異動したことを機に、営業の仕事に興味を持つように。モノではなくサービスを提案できる点に魅力を感じ、社内公募に応募する形で3年目から営業部に異動しました。まずは埼玉エリアにて、先輩と同行しながら営業の動き方を習得した後、独り立ちしてからは既存のお客様先に、より日本ステリのサービスを活用して、医療現場の課題を解決するためにご提案をしたり、取引のない病院に新規提案に伺ったりと、外回りの営業活動に注力する日々が始まりました。

会社の顔として見られる立場なので、第一印象には特に気をつけていましたし、若輩なりに一生懸命さだけは負けないという気持ちで取り組んでいました。看護師長や手術室長、医療事務の方々や医師など、色々な方に説明をするので、2年間の現場経験は大いに活かせました。専門性の高い商材やサービスの提案時には、詳しいスタッフを同行するなどして対応することもありましたが、上司が新規の取引先での提案プレゼンを任せてくださり、新しい受注に繋がったときは大変嬉しかったです。

その後は神奈川や東京都内を担当し、入社9年目には再び現場に責任者として戻ることになりました。営業を経験したことで、数字を意識しながら現場を動かせるようになったことは大きな成長と言えるかと思います。日々の利益や売上も考えながら現場を回しつつ、営業を兼任するような提案姿勢を続けていた結果、実際に業務拡大につなげることができました。

文系でも間接的に医療に関われる!営業メンバーを支える立場として成長/成島さん

学生時代から医療業界の仕事には興味があったものの、古文を勉強していた文系の学生だったので、「文系から医療業界への就職はできないだろう」と思い込んでいました。そこで一旦は食品小売業界の企業に事務職として就職したのですが、募集を見たのをきっかけに「資格がなくても働ける医療関係の仕事がある」と知り、広く探してみることに。いくつか受けた中でも特に「面接の雰囲気が良い」と感じたのが当社で、応募者の緊張を取ってくれるようなアットホームな社員の方々の人柄や雰囲気にひかれ、営業事務としての入社を決めました。

主な仕事は、営業メンバーが病院に対して提案を行う際の資料作りのお手伝いや受発注業務、請求書・精算などの処理業務、電話応対などになります。入社後はまず医療業界の専門用語や略語について一から理解を深めていき、Excelの関数の使い方なども習得しながら、資料作成のスキルを磨いていきました。

入社2~3年目頃になると、営業メンバーからお願いされたことに加え、プラスαのサポートも少しずつできるようになっていきました。「ここまでやってくれると思わなかった、ありがとう」といった感謝の言葉が何よりのモチベーションになっていました。

当時の首都圏エリアには20名ほどの営業メンバーがいて、それを3名の営業事務でサポートする体制だったので、いろいろな営業の方と組んで仕事をしていました。一人ひとり仕事の進め方は異なりますし、「数日で仕上げたい」といった特急の依頼も多かったので、こちらからも進捗を把握しつつ、何か前倒しで進めておける作業はないか、先回りして動くことも心がけていました。

共同作業を繰り返すなかで信頼関係が築かれていくと、資料について「詳しくない人にもわかりやすいと感じるか」「もっと読みやすくする方法はないか」などと意見を求めていただける機会も増えていったように思います。

そのようにして一緒に作り上げた資料が提案活動の役に立ち、「サポートできたかな」と感じられるときが、私が一番やりがいを感じる瞬間です。営業事務は直接的に医療に関わる立場ではないですが、営業さんを通じて現場とつながっている感覚はあり、「営業メンバーの役に立てた」という実感は頻繁に得られる仕事です。

現在、注力していること/今後の目標について

現場の責任者として小規模病院、大規模病院を経験し、2年前からは8つの病院を統括するエリアマネージャーの役職を担っています。変わらず営業の目線は持っていますが、担当施設それぞれの売上を考えたり、労務管理に注力したりと、より幅広い視点を持って働きかけるようになりました。

お客様はもちろん、スタッフへの効果的な接し方を考える時間も増えています。当社の現場では社員だけではなく、パート・アルバイト社員、多様なライフスタイルのスタッフが活躍しています。人の力が不可欠な仕事なので、一人ひとりが無理なく働いていけるよう、個別の希望にもできるだけ融通を利かせて柔軟に対応しています。

育児中のスタッフたちだけでなく、それを支えてくれているスタッフたちの両方に良い形を作りたいですし、現場でキャリアに悩んでいる社員がいたときには、私自身の例も紹介しつつ、本社内の仕事を案内するなどのサポートもしています。「後輩たちに目指したいと思われるような役職者の姿を見せられたら」という思いもあり、後任を育てていくことも今後の目標の一つです。

これからも”人”を一番に考えていくつもりですが、同時にIT化を図れる部分を模索し、雇用形態や採用方法にも今以上の工夫ができたらと考えています。人口が減っていく時代に対応できるよう、会社全体にも何かしらの働きかけをしていくことが、今後のキャリアにおける目標です。
(山口さん)

私は3年前に課長に昇格し、庶務や経理部門、そしてトレーニングセンターの事務職など25名のスタッフをまとめる立場になりました。実作業を担当する機会が減り、その分、若手社員の育成に充てられる時間が増えています。一人ひとりに最適な教え方や伝え方に悩むこともありますが、成長の様子を見られることはやりがいに繋がっており、皆が独り立ちできるまでしっかりサポートすることが現在の目標です。

またここ数年は、RPAの導入、インボイス書類のWeb化、現場のユニフォーム刷新など、様々な改革プロジェクトにも参加しています。もともとデジタルに強い人間ではないのですが、正確さとスピードの両立のためにはITの活用が必須だと考えており、事務スタッフの作業が少しでもラクになるような状況を作っていきたいです。業務改善の提案は若手の頃から積極的にやってきましたが、今後も会社全体の役に立つような仕事をしていくことが目標です。
(成島さん)

学生の方へメッセージ

この仕事に感じている魅力は、資格がなくても本格的な医療現場に貢献できる実感を味わえること。また、病院に所属しない外部の立場として「どう貢献できるか」を考え、提案できることも醍醐味の一つだと思います。社会のエッセンシャルワーカーとして、景気などに左右されることなく着実にキャリアを積んでいけることに、私は価値を感じています。

家庭や育児と両立しながら働いている社員も非常に多いですし、会社全体で働きやすい環境づくりも進めており、この仕事の魅力の部分が多くの人に伝われば嬉しいですね。就職活動は企業側から沢山の情報をもらいながら世の中を知れる貴重な機会なので、ぜひ有効活用してください。
(山口さん)

就職活動では「自分は何学部だから、こういう仕事だろう」といった思い込みを持たず、視野を広く持って取り組んでみてください。思っている以上に、いろいろな選択肢があると思います。

当社のような専門性の高いイメージがある仕事に飛び込むのには不安もあると思いますが、知識ゼロの状態から丁寧に教えてくれるようなサポート体制と充実した研修プログラムが用意されているので、過度な心配はしなくて大丈夫です。仕事の合間にオンラインで学習を進められる自己研鑽ツールなどもあり、自分が伸ばしたい分野の知識やスキルをコツコツと磨いていくこともできる環境です。
(成島さん)

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大きな病院では毎日何十件もの手術が行われており、医師や看護師に頼りにされる存在になれることも。「医療現場に貢献できている」という実感も頻繁に味わえる仕事です。

マイナビ編集部から

滅菌業界のパイオニアとして、確固たる地位を築いている日本ステリ。同社のような医療関連サービスが近年大きく成長を遂げている背景には、医療業界の厳しい現状がある。高齢社会や働き方改革による医療の担い手が不足し、負担が大きくなっている医師や看護師を支えるために「資格がなくても担える業務は外部人材に委託しよう」という動きが広がっているのだ。同社でも「こんなことに困っている」という医療従事者からの声を受けて生まれたサービスが複数あるという。今後も新しいサービスが生まれる可能性は大いにあるだろう。

また同社は、品質面においても多くの病院から信頼を獲得している。コスト削減を理由に一度は競合を選んだクライアントから「やっぱり日本ステリに戻したい」とお願いされる、なんてことも実際にあるそうだ。医療の一端を担う人材の教育には非常に力を入れており、2022年には専門のトレーニングセンターも設立。臨床検査や検査薬事業の分野で70年以上の歴史を持つH.Uグループの一員でもあり、大規模グループならではの制度と環境が揃っている。

取材では、お二人とも謙虚な人柄ながら、自身の仕事に誇りを持って取り組んでいることが伝わってきた。「非常にやりがいのあるこの仕事の魅力を、もっと多くの人に知ってほしい」とのこと。少しでも興味を持った人は、ぜひ詳しい話を聞きに行ってみてほしい。

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結婚後に勤務地を変えたり、育児や収入の都合によって働き方を相談できたりと、柔軟な選択肢を提供している同社。性別に関わらず活躍できることも医療関連職の魅力だ。

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