SOMPOケア(株)

私は現在一人暮らしで、西東京市にある介護付きホームの介護スタッフとして、ご入居者さまの生活を支えるお手伝いをしています。
　例えば、お食事を召し上がる量が減ってきているご入居者さまに対して、介護スタッフが日ごろの生活ぶりを確認し、看護師がお薬の種類や量を検討し、どのようなアプローチが必要か管理者やケアマネジャー、医師とも意見交換し、より良い生活を送っていただけるよう、ケアプランに沿った援助を実施していくことで、最終的にはお食事を美味しく全量召し上がれるようになり、健康状態も良好になるなど、介護スタッフや看護師を中心に、ケアマネジャー・管理者などチームが一丸となってチームケアを実践しています。
　勤務形態は早番・日勤・遅番・夜勤の四種あり、それぞれ内容は違いますが、排泄・入浴・整容・食事といった、生活において欠かす事のできない項目の援助を基本的に行っています。

最年長のご入居者さまと初めてお話をさせて頂いた際に、両手に触れると、「ごめんなさいね、私みたいな冷たい手で」と少し悲しげに仰っていました。その日から、少しでもこの方のお身体だけでなく心を温められたらなという思いを強く抱き、その方の趣味や好きな食べ物、どんな風に、どんな物事を大切にして生きてこられたのか、ご本人さまからだけでなく、ご家族さまにも伺いました。
　何より、常にその方の生活ぶり、機微を少しでも多く観察し、かつ笑顔で真摯に接することを心掛けました。そうして三ヶ月が過ぎた頃、お会いしご挨拶した際に両手を差し出すと、ご本人さまから両手を握り、「あなたの笑顔を見るとすごく安心するわ」と嬉々として仰ってくださり、半年が経った頃には、私が手を差し出す前に手を握り、「あなたの笑顔が大好きよ」と笑顔で仰ってくださるようになりました。
　その笑顔を見た瞬間、私はこの時のために半年間働いてきたのだなと思えるほど感動しました。それから一年経った今も、その経験は他のご入居者さまと接する上でも礎となっています。

私は獣医大学出身で、その大学に入学するきっかけになったのが、当時飼っていた犬との死別でした。もっと自分に専門知識があれば、大切な家族のより良い看取り方を選択できたのではないかという思いがあったからです。「介護業界で働く」と周りの人に言うと、「なぜ？」と思われることが多いのですが、私の根底にある気持ちは同じだったので、決して強い違和感はありませんでした。
　そして介護業界の中でも、ＳＯＭＰＯケアに決めた理由は、ＳＯＭＰＯケアがその方らしさを一番尊重し、またその方の身体・心・生活に真摯に向き合い寄り添おうとしているのを感じ、ＳＯＭＰＯケアの目指す「介護」になら、私の学んできた「看護」が活かせるかもしれないと思うことが出来たからです。

2017年4月新卒入社　ＳＯＭＰＯケア そんぽの家 西東京に配属　介護スタッフとして勤務

参考になるか分かりませんが、少なくとも私は今現在、この会社で働らけることに誇りを持っています。恵まれていますし、運と言いましょうか、ご縁もあったのだとは思いますが、振り返ってみて一番大切だったのは、「自分がどういう思いで働きたいか」というビジョンが見えていたことだと思います。
　色々な会社や業界を見に行くということももちろん必要なのですが、説明会などの後に「ここで働いたら楽しそうだ」と思うことができたならそれはなぜなのか、という自問自答と分析を繰り返すことで、初めて有意義な時間と言えるのだと思います。