最終更新日:2025/4/18

堂本食品(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 食品

基本情報

本社
広島県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

伝統を大切にしながら、挑戦心も忘れない。未来を見据えた商品で食を支える企業です。

PHOTO

若いうちから主体的に働ける。だから仕事が面白い。

(写真左から)
■購買部 増本 拓磨さん(2018年入社)/生命学部 食品生命科学科

■開発本部 開発室 瀧山 智さん(2018年入社)/生物圏科学研究科卒

業務用食品を中心に、佃煮やお惣菜など幅広い食品を世の中に届け続ける堂本食品(株)。創業当初からの伝統である「正直、誠実な心」「チャレンジ精神」を大切にしながら、時代の変化に対応した商品を生み出し続ける食品メーカーです。そんな同社の魅力や仕事のやりがいについて、購買部、開発本部で活躍する先輩社員2人に詳しく聞きました。

堂本食品で働く魅力とは?

「2023年に子どもが生まれたのですが、何かあれば気兼ねなく有給休暇を取得できますし、上司も育児をしていて理解があり、相談しやすいのが魅力ですね」(増本さん)
「自分が開発したものが商品として世の中に出るのがこの仕事の一番の魅力だと思います。コンビニの店頭などに自分の商品が並んだときは本当にうれしいですね」(瀧山さん)
早い段階で新商品の開発や資材の仕入れを担当するなど、積極的に責任ある仕事をお任せしています。若いうちから自分の意見を出し、さまざまな業務に挑戦できる職場です。

大切なのは現場の声に寄り添うこと。責任が伴う業務だからこそ、達成感も大きい。

大学時代には、油脂が体にもたらす影響について研究するなど食と健康について幅広く勉強しており、将来は食品メーカーで働きたいと思っていました。なかでも「地元の会社に入社したい」と考え、広島県内の企業を探すなかで出会ったのが堂本食品です。当社を選んだ理由は常務の人柄はもちろん、面談の際に楽しそうな会社の雰囲気が会話から伝わってきて、「この会社であれば安心して長く働けそうだ」と感じたのが入社の決め手になりました。

入社後は3か月かけてさまざまな部署をローテーションした後、開発本部へ配属となり、惣菜などの商品開発に携わりました。その後購買部へ異動し、現在は商品を製造するために使われる、原材料の仕入れや在庫管理などの業務を担当しています。開発本部でさまざまな商品開発を行うなかで、食材や包装資材についてより深く知りたいと感じていたことから、異動が決まったときはうれしかったですね。

購買部の業務は大きく「原料」「包装資材」「輸出入」の3つに分かれます。私は商品を入れる袋やダンボールなどの資材の調達をメインで担当しつつ、調味料などの原料の仕入れにも関わっています。新商品の発売が決まった段階で包装資材や荷姿を検討したり、仕入先から新たな包装資材の提案があったときには開発担当にフィードバックして新商品の開発に繋げたりと、開発本部のメンバーと密に連携を取りながら業務を行っています。ここでの経験を通じて最終製品ができるまでの一連の流れを理解できている点は、自分の強みになっていると感じますね。

仕事をする上で大事にしていることは、実際に工場で原材料を取り扱う人たちに寄り添うこと。例えば、豆などは収穫年度によって硬さなどの特性も異なってくるため、実際に工場で食材に触れている人の声を聞きながら、仕入れに活かすようにしています。

また、購買部の大切な業務の一つが「在庫管理」です。どれだけ良い商品であっても、原材料がなければ作ることはできません。仕入れのタイミングを誤れば、大きな損害が発生しかねない責任の大きな仕事です。ただその分、年末年始の繁忙期などを問題なく乗り切ったときには、大きな達成感を味わえます。今後はさらに業務の幅を広げ、購買部の一員として当社のものづくりにより一層貢献していきたいと思います。
【増本さん】

面倒なテストを根気強く続ける。日々の地道な積み重ねが、お客様の笑顔につながる。

私は大学院を卒業後に当社へ入社しました。大学院時代に研究していたのは「魚の脳」について。私は子どもの頃から魚が大好きだったことから、将来は魚の研究者になりたいと考え、魚の脳や神経を扱う研究室で、感情を抱く仕組みなどを調べていました。

一般企業へ方向転換したのは、交換留学で訪れたタイでの出来事がきっかけです。日本との文化の違いに衝撃を受け、それまでの自分の価値観が大きく揺さぶられました。人生を明るく楽しく謳歌する現地の人たちに触れ、「このままずっと研究だけを続けていくのか?」と考えるようになったのです。日本で研究者を続けるのは厳しいと感じていたため、「もっと自分が楽しめる世界に飛び込みたい」と思い、一般企業への入社を考えるようになりました。

当社への入社を決めた一番の理由は、とにかく会社見学会の雰囲気が良かったから。同じ大学から入社した先輩が見学会に参加されていて、皆さんが仲良く会話する様子を見ながら、純粋に「こんな会社ならきっと楽しく働けるに違いない」と思いました。さらに大学院時代には実験に必要な道具を自作したりしていましたので、こうした経験を商品開発などの分野に活かせるのではないかという期待もあり、わくわくしたことを覚えています。

入社後はずっと開発室に所属し、新商品の開発や既存商品のリニューアル、商品開発に伴う書類の作成などを行っています。当社では1Kgくらいの大袋に詰められた業務用の惣菜や佃煮を取り扱っており、給食に盛り付けたり、お弁当に詰めたりして食べられることが多いです。なかでも私は高齢者向けの惣菜である『思いやり堂本便』などの開発を手がけています。

仕事をする上で大切にしているのは、面倒くさがらず根気強く試作を続けること。何度も試行錯誤しながらより良い商品を作るように心がけています。また、最終的に商品は工場で生産するため、実際に現場で作ることができるかを現場の担当者の方と相談しながら検証するようにしています。『思いやり堂本便』シリーズは高齢者でも柔らかくて飲み込みやすい点が特長ですが、食材が崩れすぎてもいけません。下処理の条件などを何度もテストするのは大変ですが、苦労の末に自分の開発した商品が発売され、お客様の喜びの声を聞くことができたときにはやりがいを感じますね。
【瀧山さん】

関わる人たちすべてを大切にする会社。だから働きやすいし、やりがいを持って頑張れる。

購買部の仕事は、何よりコミュニケーションが大切だと感じます。社外の仕入先との折衝はもちろん、社内の他部署との連携も欠かせないからです。一緒に仕事をする人たちの気持ちに寄り添い、相手の立場を考えながら行動できる人に向いている仕事だと思います。

当社はとにかく人を大切にする会社です。従業員だけでなく、仕入先の方々を含めて、思いやりの気持ちを持って接する。こうした文化が全社に浸透しています。高齢者の方でも食べやすい『思いやり堂本便』シリーズが人気を集めていますが、手に取ってくださる方への心配りが行き届いた商品づくりも、当社の特長の一つだと思います。

購買部のメンバーはベテラン社員が多いのですが、20代の私でも年次の壁を感じることなく、何でも気兼ねなく話せる職場です。それぞれが別の資材を担当していて一人で完結する業務が多いですが、何かあれば手伝ってくれる優しい人たちばかりですね。
【増本さん】

大学院時代の研究では、仮説を立てて検証することの繰り返しでしたが、商品開発にも通じる部分が多いと感じています。熱心に研究をしてきた方は、商品開発の流れにも馴染みやすいですし、異なる分野であっても活かせる点はとても多いと思いますね。

当社は、働きやすい環境が整っていると感じます。私は2023年に結婚しましたが、周りには産休・育休を取得して復帰されている先輩がいて、身近に仕事とプライベートをうまく両立させているロールモデルがいるのはとても心強いです。

社風については、昔ながらの風土が根付いていて、人間関係をとても大切にしている会社だと思います。仕事でピリピリするような場面は少なく、一人ひとりの考えや思いを尊重してくれます。開発室は20代の若手社員も多く、積極的に自分の意見やアイデアを出しながら働けるのも良いところだと感じています。教育面でもさまざまな研修が用意されていて、先輩たちが書類作成の方法などを詳しく説明してくれるのも魅力の一つです。さらに当社は中小企業なため仕組みがそこまで固まっていない分、やりたいことを実現しやすい環境です。積極性のある人、いろいろなことにトライしてみたい人にはとても魅力的な職場だと思いますね。
【瀧山さん】

学生の方へメッセージ

まずは学生のみなさん自身が何をしたいのかを考えること。自己分析を行うことが第一段階だと思っています。企業研究はそれに付随してくる部分であり、やりたいことがその会社でどのように実現できるのかが重要です。事業を通じてやりたいことを形にでき、それがどのように自己成長や社会貢献につながるのか。こうした部分をきちんと考えて会社選びをすれば、きっと後悔のない活動になると思います。

なかには「やりたいことが見つからない」という方もいると思います。私自身も学生時代にやりたいことが明確になっていたわけではありませんでしたが、誰にだって「興味があること」はあるはずです。自分の好きなことに間接的につながる分野まで視野を広げてみると、やりたいことを見つけるきっかけになるのではと思います。

当社が手がけている「食品」という商材は、たくさんの人たちの毎日の暮らしを支え、思い出の1ページを彩るものです。食品業界を目指したいという方は、ぜひ「どんな食を届けたいのか」「どんな形で携わりたいのか」を考えて企業研究を進めてみてください。

当社では、社員一人ひとりの多様な考え方を尊重しています。また、自ら手を挙げればさまざまなチャレンジができる会社です。若いうちから活躍したい方にはうってつけの環境が整っていますので、ぜひ多くの学生の皆さんに興味を持っていただけると嬉しいです。
【管理部/人事グループ/前田 皓大さん】

PHOTO
誠実かつチャレンジ精神あふれる社風を大切にする当社。「つよく やさしく おもしろく」という企業理念を掲げ、関わるすべての人を笑顔にすることを目指しています。

マイナビ編集部から

1914年の創業以来さまざまな時代の変化に対応しながら、安心・安全でおいしい食品を通じ、人々の暮らしを支えてきた堂本食品(株)。同社では、業務用食品を中心にお惣菜、佃煮、レトルト食品など550以上のアイテムを製造。少子高齢化社会が抱える食の課題を解決する『思いやり堂本便』シリーズの販売、タイ工場を拠点にした海外事業の推進など、人口減少が進む日本の将来を見据えたビジネスに力を入れている変化対応型の企業である点も特長である。

そんな同社で働く醍醐味の一つが、若いうちから裁量を持ち、主体的に仕事を進めていける点。今回登場した2人がまさにそうであるように、20代の若手社員が新商品の開発や仕入れに関わる重要な業務を担当。100年以上の歴史を持つ老舗企業でありながら、伝統に固執することなく若手の意見を積極的に取り入れ、のびのびと働ける環境を整えている。

その一方で「人を大切にする」という伝統は大事に守り続けており、入社理由として真っ先にあがるのが「人柄の良さ」だ。周囲とのコミュニケーションを大切にし、思いやりの気持ちで接するという企業文化は、高齢者に美味しい料理を味わってほしいという思いが詰まった『思いやり堂本便』シリーズにも表れている。

人を大切にする風土が根付いた会社で若いうちから活躍し、自分を高めていきたいと感じる方にとっては理想的な環境が待っているに違いないと、取材を通して感じることができた。

PHOTO
業務用食品を中心に約550アイテムを開発・製造する当社。なかでも『思いやり堂本便』シリーズは、少子高齢化社会の食の問題を解決する商品として注目を集めている。

トップへ

  1. トップ
  2. 堂本食品(株)の取材情報