私の場合は特殊な形で就職していますので、学生時代はほとんど企業研究を行っていません。ただ、「社会を知る」という意味で学生時代に経験してよかったことといえば、アルバイトでした。私はスーパー銭湯に付随する飲食店で長くアルバイトをしており、同僚のまとめ役や難しいお客さまの対応といったことも経験してきました。おかげで、さまざまな立場の人と共に働く今の仕事に携わってからも、違和感なく溶け込めています。学生のうちに多くの人と接する仕事をしておけば、少なくとも倉庫業の現場では、かなり生かされます。このことは覚えておいてほしいですね。
もちろんアルバイト以外の場面でも、人との関わりを意識した学生生活を送ってください。友人、家族、先生などと接するとき、些細な関わりであっても、丁寧にコミュニケーションを取るようにすれば、社会に出てからも生かせる力が身に付けられるはずです。
「もっと勉強をしておけばよかった!」という切り口でいえば、語学に真剣に向き合っておけばよかったとの思いがあります。世の中のさまざまな仕事でグローバル化が進んでいますが、倉庫業も例外ではなく、荷役会社の作業員には外国籍の方もいらっしゃいますし、そもそも輸入に関わるので書類も英語で記載されています。言葉ができていれば仕事が楽になるのは確かですから、時間のある今のうちに勉強をしておきましょう。