最終更新日:2025/3/14

冨士食品工業(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 食品
  • 商社(食品・農林・水産)
  • 受託開発

基本情報

本社
山梨県

取材情報

研修・教育について伝えたい

社員一人ひとりが輝くことができる会社を創る

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より働きやすく、成長できる環境づくりに向けて進化を続ける

大手食品メーカーの委託を受けてアイスクリームや中華饅頭を製造しているOEMメーカー「冨士食品工業(株)」。人事評価や働き方、教育・研修に関する制度ならびに社風についてお話を伺った。

代表取締役社長 渡辺さん (左)
総務部 上野さん (右)

社長は語る。社員も語る。

「トラブルの芽にいち早く気づくためにも、私たち経営層と現場の社員が気軽にモノを言い合える関係を築いておくことが大切だと考えています」(渡辺さん)
「最近は外国人実習生の正社員登用も進めています。全社員の『成長したい』『チャレンジしたい』という思いに積極的に応える会社です」(上野さん)
安全衛生や省エネ、教育などをテーマとした委員会活動でも、月一度の会議を通して現場の社員の声を積極的に汲み取り、新たな施策につなげているという。

技術力を支えるのは“人”。安心感とモチベーションを持って改善に挑戦できる仕組みを創る(渡辺さん)

私たち「冨士食品工業(株)」は、国内の大手食品メーカーの委託を受けてアイスクリームや中華饅頭を製造しているOEMメーカーです。繁忙期には一日に約200万個のアイスクリームを製造している当社ですが、いちばんの強みは、チョコチップ入りのアイスバーやチョココーティングのアイスクリーム、ソフトクリーム型のアイスクリームといった製造が難しい製品、製造に手間がかかる製品をつくり込む「技術力」にあると自負しています。当社の技術力は国内外で高い評価を受けており、近年は欧米企業からの依頼を受けて、東南アジア向けの商品の製造にも力を入れています。

こうした「技術力」を支えているのは“人”にほかなりません。この点、当社には、社員が自ら意見を出し合い、社員に求められる行動やマインドセットをまとめた『心得』という行動基準があります。『心得』は、「挨拶と笑顔の交流」「協力助け合い」「公平」「素直・謙虚」「責任感」「対話・意思疎通」「前向き・向上心」「ルール・秩序」「礼節・敬意」の“九つの柱”と、これらを具体化した21の項目から構成。当社ではこれらの『心得』を体現しながら、たゆみない改善に向けて努力できる社員が活躍しています。

社員一人ひとりに思う存分、力を発揮してもらうため、目下、新たな人事評価制度の導入を進めています。具体的には、各部署から集まった社員で議論を重ね、それぞれのキャリアステージで身に付けるべき知識やスキル、経験の棚卸しを実施。社員一人ひとりが自らの強みをさらに伸ばし、弱みを確実に補うことができる仕組みです。また、年功序列と成果主義のいい部分を組み合わせることにより、中長期的なキャリアステップや人生設計を見据えながら、社員一人ひとりが安心感とモチベーションを持って仕事に取り組むことができる環境を構築しています。

その一方で、働きやすい環境づくりにも力を入れています。残業時間の削減を進めながら、社員一人ひとりが「自分のやりたいこと」に挑戦できるよう、人材確保に向けた取り組みを進めるとともに、一時間単位で取得できる有給休暇、短時間勤務制度を柔軟に活用しながら仕事と子育て、介護を両立できる環境を整えています。社員一人ひとりが輝くことができる会社を創り上げていきたいと考えています。

充実の新入社員研修、資格取得支援制度、改善提案制度を通して着実に成長(上野さん)

当社は“学べる環境”が整っている会社です。例えば、新入社員研修では製造課や調合課、工務課、総務課など、すべての部署を1週間ずつローテーションし、“製造のプロフェッショナル”である当社の仕事の基本を学んでもらうほか、お客さま先の大手食品メーカーの工場見学、基本的なパソコンスキルを習得するための外部研修など、多彩なメニューを用意しています。また、資格取得支援制度も充実しており、フォークリフトや危険物取扱責任者、有機溶剤作業主任などの資格を取得するのに必要な講習の受講費用や受験料を、会社が負担する仕組みもあります。専門的な知識やスキルが“ゼロ”の状態で入社しても、意欲と向上心さえあれば着実に学べる環境が整っているといっていいでしょう。

また、日頃から高いモチベーションを持って仕事に取り組むことができる仕組みづくりにも力を入れています。改善提案制度はその一例で、業務に直接関わるものでなくとも、優秀な提案には表彰が与えられます。外注でつくっていた社内カレンダーを内製化することで経費削減を図る取り組みや、ロスの見直し、良品と不良品の違いを写真で“見える化”し、識別の基準の共有化を図るための取り組みなど、さまざまな事例がありますが、会社が抱える課題を“自分事”として捉え、創意工夫を発揮する機会になっています。

所属部署や役職、入社年次の垣根を越えて、誰とでもスムーズにコミュニケーションを取ることができるのも、当社の大きな魅力です。社員旅行やお花見、レクリエーション大会、忘年会など、社員同士で親睦を深める機会もたくさんありますし、経営層と現場、管理職と一般社員の距離感も非常に近く、フラットに話せる雰囲気が浸透。アイデアや意見があればストレートに伝えることができます。

経営層と現場の距離感が近く、誰とでも気軽にコミュニケーションを取ることができる会社

【渡辺さん】
私は1987年の入社から長い間、現場で仕事をしてきたこともあり、ボトムアップの経営を心掛けています。できるだけ現場に足を運び、現場の社員の意見やアイデアを積極的に汲み取るようにしています。ちなみに、現場の仕事のいちばんの面白さは、チームワークを発揮しながら創意工夫を積み重ねることによって、さまざまな課題を克服し、モノをつくりあげたときの達成感。これに尽きると思っています。仕事に慣れてくると、アイスクリームや中華饅頭を食べて喜ぶ、お客さまの笑顔を思い浮かべながら仕事に取り組む機会も増えてきます。自らの成長を実感できるのも仕事のやりがいにつながりますね。

【上野さん】
社長はほぼ毎日、工場に足を運び、現場の隅々に目を配っていますが、細かいことには口出しせず、どっしり構えて、静かに見守ってくれている印象です。ただ、チームのメンバーの意見が食い違ったり、突破口が見出せない状況に陥ったりすると、“プロの一言”を与えてくれるんです。自由な雰囲気で仕事に取り組みながら、自分の意見やアイデアを次々とカタチにしていけるので、仕事が本当に楽しいですね。

【渡辺さん】
“好きこそ物の上手なれ”ではありませんが、人間が最高のパフォーマンスを発揮できるのは「楽しいことをやっているとき」だと思います。「楽しいこと」に取り組んでいるのであれば、どんなに苦労も苦労と思うことなく、自発的に努力を積み重ねていけるはずです。社員には仕事を思い切り楽しんでもらいたい。そのための環境を創り上げていくのが、私たち経営層のミッションです。

【上野さん】
若手社員には受け身の姿勢ではなく、若者ならではの視点、感覚を活かして、どんどん提案を上げてもらいたいですね。「この仕事にチャレンジしてみたいです」「こうしたらもっと良くなると思う」「業務効率化のために、この仕事は自動化しましょう」といった提案を積極的に提案できる人材に活躍してもらいたいと思っています。

学生の方へメッセージ

企業研究ではインターンシップや企業ガイダンスなどの機会を積極的に活かして、できるだけ幅広い業種・業界の企業を自分の目で見たり、先輩社員と話したりすることが大切だと思っています。職場の雰囲気や人間関係、役員や先輩社員の人柄といった、「データには現れない特徴」を自分でつかむ努力を積み重ねていくことが、自分に合った会社を選ぶことにつながるはずです。

なお、早い時期から企業研究を進めることももちろん大切なのですが、皆さんには時間に融通のきく学生のうちに、できるだけ色々なことにチャレンジしてもらいたいと思っています。失敗を含めて、ムダな経験など一つもありませんし、学生時代のさまざまな経験が社会人になってから必ず生きてくるからです。ちなみに、当社は専門的な知識やスキル、経験の有無を問わず、会社や先輩社員の手厚いサポートのもとで着実にレベルアップしていくことができる会社です。大切なのはコミュニケーション。まずは大きな声で、元気に挨拶するところからはじめましょう!

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ペーパーレス化など、DXに向けた取り組みも積極的に推進。幅広いバックグラウンドを持った若手社員が活躍するチャンスが広がっている。

マイナビ編集部から

大手食品メーカーの委託を受けて、アイスクリームや中華饅頭を製造しているOEMメーカー「冨士食品工業(株)」。今回、代表取締役社長の渡辺さんと、総務部で活躍中の上野さんに、同社の制度や社風についてお話を伺って感銘を受けたのは、会社を新たなステージへと進化させるべく、現場の社員の意見やアイデアを積極的に汲み取りながら、新たな施策を積極果敢に打ち出していることだった。人事評価制度や働き方改革はその一例だが、同社は社員一人ひとりが輝くことのできる会社を創り上げるべく、幅広い分野で改善を進めている。そして、その過程では社員一人ひとりが主体性を発揮しながら、いわば“自分事”として制度改革に取り組む場面も少なくない。筆者はここに、1958年の創業以来、60年以上にわたって発展を続ける同社の強さ、魅力を垣間見たのである。

食品業界やモノづくりに興味関心をお持ちの方はもちろん、風通しの良い職場で、自らの意見やアイデアをカタチにしていきたいという思いをお持ちの方、進化を続ける会社とともに自らも飛躍的に成長していきたいという志をお持ちの方に企業研究をお勧めしたい会社である。

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7つのラインが設置されている山梨市の本社工場。新たな設備機器の導入により生産ラインの自動化を進め、高品質かつ安全な商品づくりを行なっている。

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