社会医療法人　河北医療財団

就職氷河期に就活した私は、新卒時、希望の業界には就職できませんでした。また、その後転職した業界も大変忙しく、子育てに関われないことが残念でした。その頃介護職員だった妻と相談し、介護職（現財団）に転職しました。子供はもう高校生ですが、子育ての大事な時間を過ごすことができたことが、なにより良かったと考えています。

建物はオープンな雰囲気で窓も大きく、利用者さんの好みや要望を基に、自由に過ごしていただいています。「施設で過ごす」感をできる限り避け、自宅で過ごす延長というイメージを狙っています。そういった理由から、職員も制服着用ではなく、カジュアルな服装で勤務しています。感染対策をしたうえで、近隣に散歩や買い物への同行もあります。

ただ単純にサービスを「提供するだけ」ではない、奥深さがある仕事なのが魅力の一つです。認知症があっても無くても、人としての尊厳は保たれるべきです。できることをスポイル（損なうこと）なく、その人らしく在宅で過ごしていただくために、サポートした方が良い事柄や場合を充分に検討して、職員はサービスを提供するのです。

私は回り道をして介護業界に入ってきました。が、他のどの業界よりも長くいます。この財団で楽しんで仕事ができているので、新卒のときにこの財団を選んでおけば…と思ったりもします。学生の皆さんには是非この財団を選んでいただいて、エモーショナルな現場を感じて欲しいと思います。もし、私と同じ事業所に配属なら、それは楽しいですよ？