社会医療法人　河北医療財団

離れて暮らす父が介護状態となったとき、子育て中だった私は直接関わることができませんでした。せめて、同じ状況にある方々のお手伝いができたらと思い、ヘルパーの資格を取り介護職で採用面接を受けました。事務職の人材も求めていた面接官から、事務職での採用を求められオーダーに応え事務職で働き始めました。

非常勤で、事務クラークとしてあい介護老人保健施設デイケアで働き始めましたが、ヘルパー資格もあることから現場のお手伝いもしました。利用者さんと一緒に外出レクなどをして楽しかったです。人生の先輩の利用者さんから多くのことを学びました。また、他職種で協業することの大変さと楽しさを学びました。皆、やさしい心根の方でした。

私は非常勤5年半の後、常勤となりました。また、介護職で介護福祉士の資格も取りました。常勤事務職に転じてからは、大学院でＭＢＡを取得しました。思い返せば、私の背中を押してくれた上司や先輩がいました。仕事をしていたからこそ、目指すべき方向が定まり、人生が豊かになりました。そんな職場に感謝しています。

私は専業主婦10年の後、再び社会に繋がろうとパートから仕事を再開し今に至ります。再び正社員になったのは40代半ば。大学院を卒業したのは50歳を過ぎていました。こんなキャリアの積み方もあるのです。焦らず、コツコツと積み重ねていき自分が輝ける場所を見つけてください。