水島鉄工(株)

大学で学んだ機械加工の知識を活かして地元に貢献したいと思い、新潟県のさまざまなモノづくり企業を調べました。自動車部品や樹脂成型用金型、医療用金属部品などの加工を手がける企業が多い中、水道管で使われる当社の加工に目を奪われました。圧力をかけて一枚板を筒状にする「ロール加工」です。

当時はなぜそういう動きになるのか想像がつかず、工場見学の際に質問したのですが、謎は深まるばかり。「どうしても知りたい」と知的好奇心が高まり、当社を志望するようになりました。最終的には“水“というインフラを支える事業のやりがいと、安定性が決め手となりました。

入社当初は製造部で経験を積み、自社製品の知識を深めました。2年目の冬に営業技術部 工事課へ異動して、当社が担当する工事現場の施工管理について学ぶことに。はじめて立ち会った現場は、海沿いの橋の下に設置された水道管の老朽化に伴う更新工事でした。先輩のもとで仕事の流れを覚えていくのですが、見るもの触れるものすべてが新しく、忙しさ以上に充実した日々を過ごしました。

5年ほど経験を積んだ現在は、工程管理や安全管理、品質管理といった工事全体の管理を行うまでに成長。しかし、わかることが増えるほどさらに多くの疑問が生まれ、この仕事の奥深さを実感しています。それが難しくもあり、楽しいです。

主に水道管工事に携わっていますが、一つとして同じ現場はありません。対象となる水道管や工事の目的、周辺環境など、さまざまな要素によって、現場ごとにイチから手探りで進める必要があります。最近では更新が困難な既存水道管の延命工事を担当しましたが、はじめてのことばかり。施工管理は苦労しますが、それ以上に毎回新鮮な気持ちで仕事に取り組めるのがとてもうれしいです。

以前行った修理工事の際、私が住んでいるエリアの水道管にも当社の製品が使われていることを知りました。それまで特に意識したことはありませんでしたが、我が家で水が使えるのも当社のおかげ。「たくさんの人の役に立っているんだ」と身をもって感じた瞬間でした。

製造部から工事課に異動したことで、今まで気づけなかった安全面やコスト面にも目が向くようになりました。特に施工現場では他社のスタッフと関わる機会も多く、視野の広がりを感じています。

今は最初に指導してくれた憧れの先輩に近づくため、現場で経験を積んでいる最中です。
当社の自己啓発制度を利用し受験勉強に必要な参考書や受験費用を会社に負担してもらい、つい先日「2級土木施工管理技士」の検定試験に挑戦しました。さらに経験を積んで「1級土木施工管理技士」も取得するのが目標です。

当社の自慢は、社員の挑戦を後押しする雰囲気です。毎年、上長との1on1ミーティングが実施され、仕事の悩みはもちろん、今後のキャリアについてもじっくり話せます。私自身も製造部に所属しているとき、ミーティングを通して「新しいことに挑戦したい」と希望を伝えたところ、工事課への異動が叶いました。

1on1ミーティングは年に一度ですが、ほとんどがオーダーメイドである当社の仕事は、ベテランの先輩たちから学ぶ機会が多く、普段から交流が盛んです。入社してから、自分が今まで持っていた“鉄工所”のイメージと全く違うことに驚きました。居心地がよく、ワークライフバランスの実現できる環境が整っていますよ！