最終更新日:2025/4/11

富山興業(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 建設
  • 空間デザイン・ディスプレイ
  • 農林・水産
  • 設備工事・設備設計
  • 建築設計

基本情報

本社
富山県
PHOTO
  • 役職
  • 農学系
  • 専門系

森を育てる

  • 中村
  • 2002年入社
  • 45歳
  • 静岡大学
  • 農学部人間環境科学科
  • 森林管理部
  • 過去から未来へ、人と人そして人と森をつなぐ仕事です。

会社・仕事について

ワークスタイル
  • 環境・エコロジーに携わる仕事
  • 地域社会・地域密着型の仕事
  • 資格・専門能力が身につく仕事
現在の仕事
  • 部署名森林管理部

  • 勤務地富山県

  • 仕事内容過去から未来へ、人と人そして人と森をつなぐ仕事です。

これまでの経験

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1日のスケジュール
7:30~

(とある1日)出社。社用車(軽バン)に乗り換え、現場に向かいます。
目的地は能登の現場で、所要時間は1時間弱です。

8:20~

現場到着。地下足袋に履き替え、現場に入る準備をします。
道具はナタや手鋸を持ちます。この他現場管理をするのにカメラは必須です。
準備が出来れば山に入ります。

8:30~

歩き始めて、10分ほどで作業員さんの作業する場所に到着します。
写真管理の内容は作業前、作業中、
完了の1セットを同じ場所で同じ方向から撮ることです。
施業の目的に合わせて内容を表現できる箇所で撮影します。
山は谷から尾根まで、木の成長もバラバラです。これが一番難しい。
ケガに注意してもらうよう作業員さんに声掛けをしながら、
施業の完了した箇所の完了状況も確認します。

11:00~

現場作業員さんの昼休憩に合わせ、山を下りて車に戻り昼食をとります。

12:00~

午前中の現場の近くの山に行き、次の作業にするために調査をします。
区域の確認、木の状態、本数などを調べます。
成長のバラバラな山では、平均的な成長を測るために
10m四方の抜粋調査を何ヶ所か行います。

15:30~

調査を終え、着替えて本社へ帰ります。
次の日の分の車のガソリンが無ければ、給油もついでにします。

16:30~

帰社。実行中の現場で撮影した写真、
調査を行った現場の写真と調査データをパソコンで整理します。
調査図面も作成します。メールなどの確認もします。
明日の打ち合わせを済まし、明日の現場に持っていく物を準備すれば、
この日は終了です。

山の守り人

手入れが行き届かず荒れてしまった山林をその土地所有者である個人や集落からお預かりし、
より価値ある山林へと手入れをさせていただく仕事です。
国の予算を扱う発注者と打合せをして事業を進めています。                           

具体的には、手入れのされていない広葉樹林を伐採し新たにスギやヒノキを植えて育てています。
木の成長に合わせて周辺の草刈りや枝打ち(不要な枝を切り落とすこと)
そして間伐(形の良い木の成長のために木の本数を間引くこと)などの手入れがあります。

当社は創業から60年以上この植林事業を行っているので、
木を植えたばかりの山から立派に成長して材として出荷を待つ山まで様々な山があります。

今では収穫の時期を迎え、新たに植えつけをしている山もあります。
それぞれの山の状況と必要な手入れを調査し、計画を組んで予算の打ち合わせをします。
そして実際に現場で作業を行う作業員さんの準備や案内をします。

一つの現場が終わればまた次の現場へと、そ色々な山の手入れをしています。
先輩たちが汗を流し、苦労して残してくれた山々を、次の世代へとつなげています。


元気に山を歩く

図面整理などの事務仕事もありますが、基本は社用車へ現場に行き、
徒歩で現場の山林内を歩く仕事です。

調査をするにも作業をするにも山を歩けることが大事です。それは身体的と体力的の両方で。
現場の作業員さんの中には、高齢でも足早に山を登る人もいます。
その上で現場でチェンソーや刈払い機等の機械を使って作業をします。
だから、体の健康が一番です。ケガや病気をすると大変です。                    

私も入社して間もない頃は、とても山が歩けませんでした。
まずは、地下足袋が履けない。
足の親指と人差し指で挟む、鼻緒のついた草履みたいのはそれまで全然履いていなく、
指の間もかかとも痛く、足全体が筋肉痛でスタスタ歩く先輩や他の作業員さんについていくのがやっとでした。
それでも時が経ち、経験を重ねることで山を歩けるようになりました。

そう思っていたら、最近足を滑らせて転び、右足を骨折してしまいました。
治療中、特にギプスが取れ最低限歩けるようになるまでは、まあ大変でした。
足はもう治りましたが、それ以降は体力も含め、山を歩けるように気を付けています。


ご褒美の絶景

富山県の南砺市で、現場の所有者である地元の方々に当社の行った事業を説明する、
現地説明会を行いました。地元の集落の役員7人の方達でした。

簡単に会社の紹介を済ませ、まずは地図を広げ現在地を確認してもらいます。
現在地のイメージが付いたら実際に現場へ移動です。

間伐や獣害対策を行った古い山林に、まだ草刈りを行っている若い山林と、
木の状態を見てもらいながら説明をして行きます。
雰囲気に慣れてきた人から質問も出るようになってきました。

ひと通り説明を終えると、もうお昼近くでした。
ここで最後に、山全体の見える箇所に移動をお願いしました。
時間がなく渋々受けてくださる方もいました。そして移動先は展望台へ。

この日は天気が良く青空がどこまでも広がり、
下には稲刈りの終った砺波平野が色彩豊かにに続いていました。
これが、砺波平野の閑居村です。
暗い林内から移動してきた皆さんは、この景色を見てたちまち童心に帰り、笑顔であふれる様になりました。

絶景をお見せするついでの説明も熱心に聞いてくださるようになり、全員が清々しい気持ちで説明会を終えることが出来ました。


令和6年能登半島地震の後で

令和6年1月1日、能登半島を中心に巨大な地震が発生しました。
当社も影響を受けました。

倒壊や亀裂などの建物への被害はなかったものの、
石川県内でも現場がある輪島市、珠洲市、穴水町、七尾市などは直撃を受けました。
また本社がある高岡では、倒れた灯籠撤去の対応に追われ、隣接の氷見でも災害関連の修復などを行っています。

能登の現場は、いまだに現地まで車でたどり着けない場所も多くあります。
途中の道路が崩れたり裂けたりしているためです。
それでも道路が通行できるようになった現場から被害の状況を調査しています。

一部に被害を受けた箇所もありますが、広い山林の多くは無事なままで、次の手入れを待っているからです。
もちろん、被害の少なかった加賀や他の地域でも事業を行っています。

9月には追い打ちの豪雨災害も発生しましたが、地元に寄り添って、そこに山があり木が植わっている限り事業を続けていきます。


まず一歩

何か興味のあることを見つけ、それをこだわりに育ててほしいです。
それは仕事に関係することでもそうでなくても構いません。

どんなことでも色々と経験してください。
たとえ失敗しても、一つ覚えたとしましょう。
次に大きな失敗を繰り返さなければいいのです。
しっくりいかなければ、別のことを探しても構いません。

また、面白さを見つけて続けてみるのも良いです。
そうやって根を広げることで様々な出来事に対する免疫ができ、
自分の考え方や行動の仕方が養われ、自分のつぼみが大きく丈夫になっていきます。

仕事も同じです。自分に向いていると最初のイメージの通りで納得できることもあれば、
やってみて段々と面白さがわかってくることもあります。
実際にほとんどの仕事は、周りから想像できないほど広く深いものです。

また、はじめから内蔵されている才能に対して、知識や経験は外付けの力です。
そしてそのいずれも自分の魅力になり、また時には自分を前へと進めてくれる支えになります。

あなたの魅力を認めてくれる人を大切にし、頑張ってください。


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