最終更新日:2025/5/15

松山(株)【ニプロ】

  • 正社員

業種

  • 機械

基本情報

本社
長野県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

「農家の人の負担を減らしたい!」 創業から変わらぬ想いを受け継いで

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各部門を担う先輩社員の活躍ぶりに密着!

新製品の開発に携わるY.Hさん、長年営業畑を歩んできたS.Kさん、補修部品の生産管理を一任され、日々工場で奮闘するT.Hさん。3人の先輩社員が、それぞれの仕事を語ってくれた。

(画像左から)
Y.Hさん/2015年入社
開発部

S.Kさん/2013年入社
営業部関東営業所(現:総務部総務課)

T.Hさん/2018年入社
製造部工務課

先輩から一言!

自分の就活を振り返って感じるのは、「居心地がいい」と感じる会社を選べば間違いないということ。(Y.Hさん)
農機業界の仕事においては、知識よりも人間性が試されます。(S.Kさん)
会社を選ぶ基準は人それぞれです。「長野に住みたい」という、私のような変わったこだわりでもいい。(T.Hさん)

製図からテストまで、一貫してモノづくりに携わるやりがい

当社との出会いは、大学3年生の夏に参加したインターンシップ。案内してくれた人がとてもフランクで話しやすく、「居心地が良さそうだな」という印象を持ちました。選考過程の中でもその第一印象は変わらず、入社への思いが強くなっていきましたね。祖父が2人とも農業を営んでいることも、農作業機メーカーである当社への興味に繋がっていきました。
開発部の仕事は、法改正に合わせた新規格の機械の開発や、お客様の声を取り入れた既存製品の改良など、新しい農作業機を生み出すこと。私は、電気・油圧関連を担当しています。電気を流し機械を動かす「血管」のような役割を果たすワイヤーハーネスを作る仕事です。担当した製品は「灯火器」付きの作業機や、持ち運ぶ時に小さく折り畳める「ウイングハロー」です。「灯火器」とは、作業機付きのトラクターが安全に公道を走れるよう、自動車のテールランプやブレーキランプの役割を果たすとても重要な装置です。
農作業機付きトラクターが安全に公道を走れるよう、自動車のテールランプやブレーキランプの役割を果たす「灯火器」付きの農作業機や、持ち運ぶ時に小さく折り畳める代かき機「ウイングハロー」などの製品を担当してきました。
まずは上司や先輩の設計を図面に起こし、機械が完成したら配線を行い、測定器を使った性能評価や田畑でのテストを行います。設計通りにきちんと動くか自分の目で確かめ、試行錯誤を繰り返しながら目指す完成形に近づけていく、この一連の業務の中で、自分の仕事を製品にフィードバックできることは大きなやりがいになります。完成品メーカーだからこそ、自分の考えや意思を反映させたモノづくりができると感じています。
当社は自然豊かな森の中にあります。森には遊歩道が整備されていて、昼休みに歩くと非常に気持ちが良いですし、日本の国蝶・オオムラサキも見られますよ。またチームワークの良い職場も、私たちの自慢。上下関係に関わらずみんながお互いに親しみを持ち、助け合いながら仕事に取り組んでいます。今後の目標は、担当の電気・油圧系統の知識を深め、それらを実際の業務に繋げて理解を深めていくこと。土と農業のことも深く学び、「農家さんを楽にする機械」を作っていきたいと思います。
(Y.Hさん/2015年入社/開発部)

コンプレックスの中から見出した、自分らしい営業とは

「人と話すことが苦手な自分を変えたい」と、志した営業の仕事。当社を訪れて感じたのは、働く人たちの人柄の良さでした。「営業の仕事をするからには、自信を持って製品を売りたい」と強く思っていたため、農作業機業界トップシェアという業績も、入社を志した大きなきっかけになりました。
入社以来、7年間栃木県にある関東営業所に所属。茨城県の県西・県北エリアを1人で担当してきました。お客様は、トラクターメーカーの営業所や農協の農機センター、農機を販売する個人商店など。これら100軒ほどの取引先を回るルート営業のほか、農家への同行営業や農家の田畑での実演、農家向けの展示会などが主な業務です。私たち営業に求められることは2つ。1つは取引先への訪問活動を通してお客様との信頼関係を深め、自社製品のシェアを広げること。もう1つは機械の故障や部品の交換など、お客様の困りごとを解決するための提案を行うことです。お客様と向き合い関係を深めるほど、自分の意図は早く深く相手に伝わります。お客様と“仲間”になることが何よりも大事だと学ぶ日々でした。自分の一生懸命な思いがきちんと相手に届き、売上に繋がる。それがこの仕事の喜びであり、大きなやりがいです。
当社で働く魅力は、なんといっても手厚い福利厚生と恵まれた給与。生活に不安を感じることなく、仕事へのモチベーションを維持できます。日々の仕事は、自分でスケジュールを管理することが可能。繁忙期にはがっつり働いて、農閑期には有給を取るというメリハリのある働き方だってできるのです。
流暢な営業トークに憧れていた新人時代。ところが口数が少なくても丁寧な対応で、お客様から厚い信頼を得ている先輩の姿に、「喋るだけが営業ではない」と気付かされました。では、自分にできることは何か――。それは、お客様の困りごとに誠実にお応えすることだと、自分の目指す道が見えてきました。営業にもさまざまなスタイルがあり、当社はその多様性を受け入れてくれる懐が深い会社。
(S.Kさん/2013年入社/総務部総務課)

機械の修理に欠かせない、補修部品の生産を担って

学生時代は稲や米の研究に打ち込み、「将来は、農業に関わる仕事をしたい」という夢を思い描いていました。私は神奈川出身ですが、自然豊かな長野で働きたいという思いもあり、長野県にある農業関係の企業をターゲットに、就活を進めました。
入社1年目は溶接の現場で経験を積み、現在所属の製造部工務課へ。私たちの部署では、工場の効率的な生産計画を立てて工場をコントロールする、いわゆる「生産管理」をしています。メンバーは私を含めて8人いますが、細分化された別々の業務を担当しており、私は農作業機の補修部品の手配を任されています。営業から注文が入ると、外部業者に発注するほか、自社工場のラインで製造してもらうことも。実は当社の工場には、ラインが1つしかありません。しかも一日中稼働しているラインの中に、突発的な補修部品の製造を組み込んでいくのは至難の業。指示を出しても「まだ作れない」製造と、「早く欲しい」営業との板ばさみ…、なんて状況も日常茶飯事です。こうした調整に苦労する分、製造や営業からの要望に応えられ、「ありがとう」の言葉を聞けた時は報われた気分になります。また、田畑で当社の古い農作業機が動いているのを見かけると、機械を補修するという役割を担う私の仕事が、ここに役立っているのかもしれないと嬉しくなります。
工場では予定の生産ラインが優先され、補修部品の製造はどうしても後回しになりがちです。そこで私が心掛けているのは、工場全体の動きと状況をよく見ること。ラインに同じ部品が流れるタイミングを見計らって、製造をお願いするようにしています。経験豊富な前任の先輩にもうまく回すコツを聞くのですが、なかなか先輩と同じようにはできません。日々、経験を積むことの大切さを実感しています。。
今の目標は、営業と製造現場からの要望に最大限応えられるよう、この仕事を突き詰めていくこと。そして最終的には、補修部品に関してお客様から営業に寄せられるクレームをゼロにしたいです。
(T.Hさん/2018年入社/製造部工務課)

学生の方へメッセージ

皆さんは、会社でどんな風に働きたいですか? 長く安定して働きたいという人もいれば、チャレンジして自分の力を認めてほしいという人もいます。家庭や家族、自分のプライベートを大切にできる会社がいいという人も、海外で活躍したいという人もいます。こうした自分の中にある“軸”というものは、人それぞれでいい。企業の規模や知名度、ブランドなどに惑わされず、色々な企業をみて、自分の軸がどこにあるかを見極めてほしいと思います。「自分にとって何が大事か」を知ることが、成功への第一歩なのです。
当社では企業理解を深めていただくため、対面型とZOOMを使った会社説明会を開催しています。先輩社員とお話をしていただく時間も設けています。不安や疑問を先輩にぶつけ、ありのままの松山の姿を知ってください。
(総務部 清水信男さん)

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人事の清水さん、中澤さん、米沢さん(写真左から)。「会社説明会は、オンラインで開催しています。皆さんのご参加をお待ちしています!」

マイナビ編集部から

「売るのは機械ではなく、お客様を助け、楽にするための機能」。創業から123年、脈々と受け継がれている松山の企業精神だ。「松山の機械を使ったら楽になったよ」「作業がはかどって助かった」――こうした農家の喜びの声が、人の役に立つモノづくりの原動力となる。
「『人の役に立つ』という精神の中から、社員を大事にする風土も育まれてきた」と話すのは、担当の清水さん。福利厚生の充実ぶりには目を見張るものがあり、2024年度の有給休暇取得率88.8%をはじめ、子育てを支援するさまざまな休暇制度も整っている。社員の子どもを対象とした「ニプロ林間学校」は、「夏休み中ずっと子どもの世話をする家族を、休ませてあげたい」という社員の声から生まれたもの。子どもたちは、親の職場見学や社有林の散策、工作や宿題などをしながら、一日親の会社で過ごすのだ。こうした取り組みを通じ、会社全体がまるで大きな家族のような温かな雰囲気が培われてきた。
「上司や先輩と気兼ねなく話せる雰囲気」「とにかく居心地が良い」。先輩社員に職場の雰囲気を尋ねると、こうした言葉が返ってくる。思いやりのある上司や先輩の働きぶりを後輩が見習い、みんなの手で気持ち良く働ける環境を作り上げていく。そんな好循環の中で築き上げられてきた、「人に優しい会社」だ。

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創業は1902年。1世紀以上にわたり、日本の農業の機械化・近代化に貢献してきた「松山」。農作業機業界トップシェアを誇る「ニプロブランド」は、農家の信頼の証だ。

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