最終更新日:2025/4/11

(株)住化分析センター【住友化学グループ】

  • 正社員

業種

  • シンクタンク・マーケティング・調査
  • 化学

基本情報

本社
東京都、大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

総合分析会社で高度な分析技術・装置を駆使し、産業界に幅広く貢献!

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お客様とともに進化を続け、未来の産業発展を支える!

住友化学グループの一員として、半導体・モビリティ・医薬など幅広い業界に向けて分析・評価サービスを提供する同社。さまざまなフィールドで活躍する若手社員に、仕事のやりがいや職場の雰囲気について伺った。

■福原 稔浩(2021年入社)
千葉ラボラトリー 気相解析グループ
理工学研究科 環境・応用化学専攻修了

■小島 千昌(2021年入社)
千葉ラボラトリー 微量解析グループ
理学研究科 物質分子系専攻修了

■岩井 一馬(2020年入社)
大阪ラボラトリー CMCグループ
理学研究科 化学専攻修了

先輩たちのワークスタイル

「多彩な分析装置があるので解決の糸口を見つけやすいのが当社の強み。知識や経験が豊富な先輩方から、的確なアドバイスもいただけるのでとても心強いです」と福原さん。
「当チームにはさまざまなご依頼が来るため、幅広い知見が必要。先輩方のサポートを受けながら、業務を通して新たな学びや発見があり、毎日が充実しています」と小島さん。
「フレックスタイム制を採用しているので、自由度の高い働き方が可能です。お互いに生活スタイルを尊重し合っているので、自分らしく働けるのが魅力です」と岩井さん。

分析結果を確認したお客様の「OKです」の言葉が喜び。業務を通して、もっと世の中の役に立ちたい!

住化分析センターを選んだ理由は、大学院での分析の経験とスキルが入社後も生かせると思ったからです。また、当社が高精度な分析装置を備えており、事業所ごとに特化した技術を持っている点にも魅力を感じました。

私が所属している気相解析グループでは、大気や熱した液体・固体から発する気体を分析しています。そのなかで私が担当しているのは幅広い分野の有機化合物の分析です。気体の分析手法の一つであるガスクロマトグラフィーをはじめ、さまざまな装置を駆使して分析業務を行っています。お客様のご依頼内容に応じて先輩と共に計画書を作成し、前処理をしてから対象物をセットします。得られた測定結果をまとめて報告書を作成し、お客様に提出するのが一連の業務の流れです。分析業務は「品質」が肝心なのでしっかりと結果を確認し、少しでも疑念が生じれば、たとえ時間がかかっても何度でも解析をやり直すよう心がけています。

2年目になり、お客様と直接お会いして結果報告を行う機会も増えました。分析結果を確認したお客様から「OKです」と言葉をいただけたときは、安堵の気持ちとともに「お客様の役に立てた」実感が湧き、大きな達成感があります。もともと学生時代から分析に携わっていたので、今の業務そのものが楽しく、日々やりがいを感じています。

現在は有機化学分野に携わっていますが、大学院では無機化学を専攻していたので、入社当初は戸惑いもありました。しかし、先輩のアドバイスやセミナーへの参加などを通して知識を蓄えられる環境なので、1年目に比べて任せてもらえる業務量も増えてきました。今後は受注した際に営業担当者と一緒にお客様に対応できるような知識と経験を身につけ、最後まで自分一人で対応できる案件を増やしていきたいと考えています。また、食品や医療など、より生活に身近な分野の分析業務に携わり、その結果で世の中の役に立てるようになるのが私の目標です。
【福原 稔浩】

お客様からの信用と信頼が大切。知識と経験を積み、難易度の高いご依頼にも対応できる技術者をめざす!

大学・大学院では、実験や研究を通じて、合成や機器分析など様々な化学分野を学び、経験してきました。自分には「分析によって、あるものを他に応用できないか」を思索する業務に適性があると考え、分析会社に絞って就活を進めました。当社に入社を決めたのは、分析はもちろんですが、私が関心のあるヘルスケア分野に当社が注力している点に魅力を感じたからです。

千葉ラボラトリー微量解析グループには、基盤技術・電子材料評価・医療材料評価の3チームがあります。私が所属する基盤技術チームでは、無機材料、有機溶剤、樹脂、高分子材料などの金属・イオン不純物分析を担当しています。お客様からいただいた試料を前処理し、分析して、結果を報告書にまとめてお返しするのが私の仕事。元素の定量分析・定性分析では、主にICP発光分析装置を使用しています。重視しているのは「精度」です。お客様からの信用と信頼が何よりも大切な仕事なので、細心の注意を払って取り組むよう心がけています。

入社して大きく変わったのは、「分析」のイメージです。入社前は対象物を装置に入れて、そこからの解析に時間と労力を要すると思っていました。しかし実際は、試料を装置に投入するための前処理の方が大変。例えば、ICP発光分析装置は液体のみしか投入できないので、固体の試料は液化して投入しなければなりません。私たちのチームの分析では、多種多様な前処理方法を駆使していますが、実際のご依頼の前処理では、マニュアル通りにいかないことも多いので、経験を積む必要があります。私は業務を通して着実に技術を習得し、現在では、少しずつではありますが、処理状況に応じた柔軟な対応が取れるまで成長できました。前処理から測定・解析まで一連の分析時技術を習得してきたことで業務範囲が広がり、今まで以上にやりがいを感じています。また最近では、お客様へ結果を報告する際、ご質問にもスムーズに回答できるようにもなってきました。

職場では幅広い年代の技術者が活躍していますが、和気あいあいとしていてとても親しみやすい雰囲気です。さまざまな場面で盛んにコミュニケーションが取られています。産休・育休から復帰して働いている先輩も多くいて心強い限りです。今後は難易度の高い案件にも柔軟に対応できるよう、日々研鑽を積んでいきたいと思います。
【小島 千昌】

分析技術や知識を高め、将来的にはお客様に分析手法の提案もできるレベルの技術者になりたい!

大学院在籍中から、機器を使っての分析に大きな魅力を感じていました。分析会社は多々ありますが、特に当社は分析技術が高く、対象も幅広いので、さまざまな分析技術を学び、知見を広げられるのではと考え、入社を決めました。

現在、主に医薬品の分析業務を担当しているCMCグループに所属しています。当グループは、医薬品の安定性試験や品質試験などさまざまな試験を通じて、医薬品の品質管理に携わる部署。低分子医薬品からバイオ医薬品、再生医療等製品まで幅広い医薬品を対象に、日々分析業務を行っています。そのなかで私は、主に再生医療等製品の分析業務に携わっています。まずは定められた分析手法に則り、分析項目に応じたさまざまな分析装置を使用して分析を行います。得られた分析結果を的確にまとめるのが私の役割です。医薬品は人命にかかわります。それだけに責任は重大ですが、分析業務を一通り完了できたときには、大きな達成感があります。

分析にはHPLCやフローサイトメーターをはじめ、高性能な装置を使用。学生時代には触れる機会がなかった装置も多く、分析結果だけでなく、「どうしてこの結果が得られたのか」と、その原理や原因までを常日頃から考えるように心がけています。当社には多種多様な分析装置がありますが、各装置にスペシャリストが在籍しているのが強みです。たとえトラブルや難しい課題に直面しても、すぐに何でも質問できます。先輩方に相談に乗っていただいた結果、問題解決につながるケースも数多く、そこが当社で働く魅力の一つだと思います。

再生医療等製品やバイオ医薬品は日進月歩の医薬品です。それゆえ分析試験法の確立がまだまだ難しく、それが課題の一つとなっています。そのため常に最新の分析手法や分析装置にアンテナを立てながら、日々学んでいかなければなりません。苦労もありますが、知識のアップデートをきちんとやっていけば難度の高い課題にも対応できると感じています。自身の分析技術や知識を高め、将来的にはお客様に分析手法の提案ができるレベルの技術者になるのが目標です。そして、医薬品に限らず、分析業務を通して世の中に貢献できるような人材になりたいと考えています。
【岩井 一馬】

学生の方へメッセージ

【福原】私は「自分ができること」と「興味があること」を軸に就活をしていました。まず入口として幅広く企業研究するところからスタート。複数社の面接を経験するなかで、自分自身を見つめ直す良い機会にもなりました。結果として学生時代にやっていた分析の経験を生かせる仕事に就くことができ、満足しています。「軸」があれば企業研究を進めていきやすいのではないでしょうか。

【小島】私は企業研究を進めるうちに、徐々にやりたい仕事が明確になっていきました。インターンシップや会社説明会に参加する際、志望動機や自分の研究内容を書く機会は多いと思います。書く・考える・企業に赴く機会が増えれば増えるほど、自分が本当にやりたい仕事は何かが明確になっていきます。自分の経験とそこからの学びを、どれだけ魅力的に伝えられるかが勝負の分かれ目。自信を持ってPRしましょう!

【岩井】企業研究は「自分は何が得意なのか?」をより深く見つめ直せる期間です。苦労もあると思いますが、何とか走り抜けてください。ただ活動の期間は長いので、ときには休息も必要です。リラックスして気分転換すれば、きっとまたフレッシュな気持ちで臨めると思います。分析業務に少しでも興味のある方は、ぜひ当社も志望企業の候補に入れていただきたいです。

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お客様の多様化するニーズに対して、高度な分析・評価技術で最適なソリューションを提供。海外の5事業拠点でも同サービスを展開している。

マイナビ編集部から

新しい医薬品や製品・材料の開発の進展、環境意識や消費者の安心・安全ニーズの高まりなど、社会の発展と共に、「分析・評価」会社に寄せられる期待は、今後ますます高まっていくだろう。住化分析センターは、多岐にわたる産業分野からの課題に高い分析・評価技術で応え、付加価値を高めたサービス提供に取り組み、国内外の健全な発展を支えている。

事業所ごとに得意分野が異なるが、共通して言えるのは社内に理系学部の研究室のような雰囲気がみなぎっていることだ。高度な分析機器が並ぶなかで、若い分析技術者たちが気軽に声をかけあい、機器のディスプレイを見ながら話し合う光景に、フラットな人間関係と、のびのびと各自の課題に打ち込める、心地よい空気感が感じられた。加えて先輩たちには各分野のスペシャリストも多く、部署内はもちろん、部署を超えて相談できる心強い環境。幅広く化学の知見を得られるのも魅力だ。

仕事を離れた社員間の交流の機会が多く、新入社員がスムーズに会社生活に馴染むことができる一因となっている。「仕事もプライベートも充実させる」、そんな将来像を描く学生にはまさに理想の環境だと実感した。

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若手から中堅、ベテランまで幅広い層のメンバーが在籍。同じ技術者として助け合い、支え合い切磋琢磨しながら高め合っている。チームワーク抜群のとても働きやすい職場だ。

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