最終更新日:2025/4/15

社会福祉法人森の宮福祉会

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 福祉サービス

基本情報

本社
大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

音楽と笑顔が響き合う、誰もが居心地良く過ごせる介護の現場

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アクセス抜群の大阪市街地で働きやすさも抜群です!

大阪市東成区で総合的な高齢者福祉サービスを手がける森の宮福祉会。音楽療法を取り入れている事でも知られる当法人で活躍中の先輩3名に、音楽と笑顔にあふれる職場の魅力を伺いました。

◆施設サービス課 主任・生活相談員/花村 淳一郎さん(2010年入職)
◆音楽療法士/野田 尚史さん(2023年入職)
◆デイサービス 生活相談員・介護職/安平 綾花さん(2023年入職)

森の宮福祉会で働く魅力を教えてください!

やりたい事を形に出来る環境。「奏でる日叶える日」を企画し、利用者様と家族様が継がれた喫茶店へ行った時にはとても喜んでいただけて嬉しかったです。(花村さん)
法人全体が音楽療法への理解があるところ。介護職員と「この時間を有意義にしたい」という思いを共有する事で、集中して利用者様と向き合う事が出来ます。(野田さん)
デイサービスでの気付きを家族様と共有し、利用者様の生活をより良く出来る事。キャリア支援も充実しているので、今後も在宅分野で経験を積みたいです。(安平さん)

笑顔とまごころで利用者様の心に寄り添う。ハミングベルだから出来る提案で、家族様にも安心を届けたい

私は2010年に「ハミングベル緑橋」の小規模多機能型居宅介護(通称:小多機)の管理者として入職をしました。それまでに、複数の高齢者福祉施設を経験する中で入職をする決め手となったのは「笑顔・まごころ・ハーモニー」という法人理念でした。難しい理念を掲げる組織が多い中、当法人の言葉は心にすぐ入ってきて、ここでなら自分に合った働き方が出来そうだと直感したのです。実際に入職してみると、一緒に働く仲間は皆人柄が良くて話しやすく、とても居心地良く過ごせています。

小多機の管理者は、事業全体を調整するポジションです。職員のシフトを組んだり、悩み事を聞いたり、5年程現場と管理の仕事を両立してきました。さらに2年間は、従来型の特別養護老人ホーム(通称:特養)で生活相談員を務めました。一度、ユニットケアを経験したいという理由から当法人を離れ、他法人の特養へ入職をしました。当時、大規模な組織のもとで施設マネジメントや売上管理に携われた事は自分にとって大きな糧となりました。ただ、数字に対してシビアで、生産性重視の現場に次第に辛さを感じるようになり再度ハミングベルへ。当法人の利用者様に寄り添う姿勢が、自分には合っていると再確認し、他法人で大きな糧となった経験をハミングベルで生かしていきたいと思いました。

現在は、生活相談員として新規の利用者様や家族様の入所相談に関わっています。気を付けている事は、笑顔で親しみやすい雰囲気を作る事。入所に至らなくても「ここに相談をして良かったな」と思っていただける場所にしていきたいです。

様々な相談を受けておりますが、相談内容に応じて病院や介護老人保健施設、地域のケアマネジャーさん等と話をしながら入所を進めています。また、入所が決定した時に、心から安心した家族様の顔を見ると、「頑張って良かった」とやりがいを感じています。相談に来られる方は、皆それぞれの不安を抱えています。緊急性の高いご事情や心配事をしっかりと汲み取り、誰もが安心出来る最適な解決方法を探る事が私の役割。当法人では入所から在宅介護支援まで、幅広い事業を手掛けており様々な提案が出来るのも利点です。各事業の知識を深め、将来的には特に居宅関連のケアマネジャーとして多くの人の暮らしを支えていけたらと考えています。
【花村さん】

音楽の力で心身機能を高める音楽療法プログラム。笑顔を引き出し、「また来たい」と思える時間を作ります

私は15年以上フリーランスの音楽療法士として、高齢者施設を中心に活動をしてきました。決まった場所に籍を置き、もっと体系立てたプログラムを組み立てたいと思うようになり、2023年に当法人へ入職をしました。現在は「ハミングベル中道」の専属として音楽療法に取り組んでいます。当法人は以前から音楽療法を積極的に取り入れており、他職種と協働で進められるのでフリーの頃と比べて格段に働きやすいです。

「音楽療法」とは、音楽の持つ力を利用してメンタルケアや機能の維持改善に役立てるものです。私は、特に喜怒哀楽の「楽」、笑顔で楽しむ事を重視して50分のプログラムを作っています。感情をなかなか表現出来ない方も、小さい頃から親しんだ童謡・唱歌や歌謡曲を口ずさむうちに少しずつ柔らかな表情になってくれる事も。音楽に触れて表情が変わる、表情が出るともっと楽しくなる、さらに歌ってみたくなるという相乗効果を、この時間の中で生み出し「また、来たいな」と思ってもらえるようにしたいですね。何年頃に、どんな人が歌っていた曲なのか、流行った当時はどんな世情だったのか等、演奏をする曲の背景を調べておく事も大切です。年齢のギャップを超えて同じ歌の話題で通じ合えると、あふれるようにお話をしてくださる方もいらっしゃいます。

楽器を使用して、利用者様の残存機能を引き出すのも音楽療法の役割です。たまご型のマラカスを片手で握って振ったり、ソーラン節に合わせて鳴子を鳴らしたり、出来る範囲で身体の機能を使う事で、自然とリハビリにも繋がります。また、リズムに乗ってくると、気持ちも上向きになります。

音楽療法に「これが成功」というゴールはなく、常に自己研鑽の日々です。自分自身のレベルアップと共に、今春から後輩の指導も行う事になりました。人を教える事に不安はありますが、音楽療法に関わる人材を増やし、当法人での取り組みをより充実したものに出来たら嬉しいです。
【野田さん】

自宅でのより良い時間を支えるために、他部署と連携して思いに寄り添ったサービスを提案したい

入職前は福祉系の大学で、子どもから障がい児・者、高齢者まで幅広い福祉の領域を学んできました。就職活動にあたって、高齢者施設を選んだのは、同居の祖父母をはじめ小さい頃から周囲に年配の方が多く、年上の人と関わる事が自分にとって自然だったからです。祖父母が認知症を患ってからは福祉サービスがいっそう身近になり、自分も高齢の方の暮らしをサポートしたいと考えてこの業界を選びました。

現在は、デイサービスで日中の支援や健康チェック等を担当しています。利用者様にとってデイサービスは、自宅での生活を主として、それ以外の時間を共有出来る場所です。家族様の介護負担を減らし、デイサービスで得たものを家で役立ててもらえる事が、通所支援の魅力です。
また、利用者様の家族様に共通の知人がいる事が判明し意気投合をしました。お話が盛り上がり「家でこんな話をしていたよ」「今日はこんな事を話したくて来たよ」と言ってくれるようになりました。自宅に帰った後も、自分が家族様とのお話に登場していると思うと嬉しいですし、わざわざ私に話題を持ってきてくれるのは、通所のきっかけの1つになれているようでやりがいを感じます。

在学中に、社会福祉士の資格を取得したため入職2年目からデイサービスの生活相談員も任されるようになりました。主な業務は、新規の利用手続きや契約書の作成、利用者様や家族様の相談対応等、施設の窓口として他施設との調整も行います。
幅広い事業を手掛ける当法人だからこそ、利用者様や家族様の要望を断る事なく、様々なサービスの利用を検討する事が出来ます。短期入所はデイサービスのすぐ上の階なので、利用後に「こういう様子だったよ」と聞きやすいのも利点です。

当法人の良さは、生活相談員になってからいっそう感じるようになりました。役職や経歴の上下に関係なく、若手の意見も聞き入れて現場に生かしてくれる風土があるので、相談員としての経験を積みながら、より良いサービスに向けた業務の進め方等も積極的に提案していきたいです。
【安平さん】

学生の方へメッセージ

社会福祉法人といっても理念や取り組みは様々です。学生の皆さんにはぜひ見学や実習の機会も生かしながら、自分の考えに合った職場を見つけてほしいと思います。

当法人の大きな特徴は、「地域活動」と「音楽療法」に力を入れている事です。地域活動では、近隣の小学校の児童の皆さんに施設に来ていただき一緒に歌を歌ったり、催しを楽しんだりしています。時には、小学校のイベントでこちらが屋台を出店する事もあります。施設の中だけで生活が完結するのではなく、利用者様に地域の中で暮らす一員としての気持ちを持っていただくための取り組みです。子どもたちの笑い声が聞こえると、嬉しそうな顔をされる方も多いです。

音楽療法では、特別養護老人ホーム及びデイサービスで専任の音楽療法士によるカリキュラムを組んでいます。フロア内にはグランドピアノが置かれ、プログラムの中では伴奏と一緒に懐かしい歌を歌ったり、マラカスや鳴子のリズムを楽しんだりしています。「音楽の時間はまだ?」と毎日楽しみにされている利用者様も少なくありません。

私たちが大切にしているのは、「笑顔・まごころ・ハーモニー」です。笑顔で利用者様の思いに寄り添える人、相手の個性を大事にして尊重し合える人、そんな人ならきっとハミングベルで、温かなハーモニーを奏でられると思います。
【法人本部総務部長/高岸 雅彦】

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「やさしい笑顔の人が多く、職員同士もとても仲が良い職場です」と高岸さん。「配属後も先輩が丁寧にサポートしてくれるので、安心してスキルアップ出来ると思います」

マイナビ編集部から

2003年の創立以来、大阪市東成区に根ざし、幅広い事業で高齢者福祉の中核を担う社会福祉法人森の宮福祉会。「笑顔・まごころ・ハーモニー」を基本理念に、入所支援から居宅介護支援、相談事業まで幅広く手掛けている。専属の音楽療法士による音楽プログラムや地域との交流イベント等、特徴ある活動も魅力だ。2024年には「ハミングベル中道」内で「認知症カフェ」をオープン。認知症を患う利用者や家族が集まり、情報を共有したり悩み事を話したり出来る場として、地域から多くの人が参加している。

今回のインタビューでは、多くの他施設や他法人を経験してきたベテランの方からプロの音楽療法士、居宅支援を中心に経験を重ねる若手の方まで、様々な経歴の職員にお話を伺った。そこから感じたのは職員一人ひとりの個性と思いを支援に生かせる懐の深い環境だ。「人生の最終章に寄り添いたい」「音楽の力で笑顔にしたい」「在宅でのその人らしい暮らしを支えたい」という思いを現場レベルで実現出来るからこそ、利用者も職員もイキイキとした笑顔で過ごせるのだろう。特別養護老人ホームで利用者の願いを叶えようという「自分らしさを奏でる日」という企画も特徴的だ。利用者のために何かしたいという自発的な思いを持つ方なら、個々のアイデアを生かせる同法人の柔軟な姿勢はきっとどこよりも働きやすいだろう。

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専任の音楽療法士が常駐する施設は全国的にも珍しい。歌ううちに利用者の笑顔が増えてきて、「生活の質」を上げる音楽の力を実感出来る。

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