最終更新日:2025/7/1

(株)タカキュー(TAKA-Q, m.f.editorial)【東証スタンダード市場上場】

  • 正社員

業種

  • アパレル(メーカー)
  • 専門店(アパレル・ファッション関連)
  • 商社(アパレル・ファッション関連)
  • 通販・ネット販売
  • 日用品・生活関連機器

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

ファッションの提案を通して、その人らしい暮らしに色を添える。

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3人の中堅社員のキャリアレポート

紳士向けのファッションを中心とするアイテムを揃えるタカキュー。その店舗の最前線で働きつつ、多彩なキャリアを開拓してきた3人の先輩に、仕事の醍醐味や将来の目標などについて語ってもらった。

松添 絵利香さん
事業本部 販売部 TAKA-Q 新宿本店
スポーツビジネス学科卒/2012年入社

田中 公乃さん
管理本部 人事総務部 人事総務課
文理学部体育学科卒/2018年入社

武田 佳樹さん
管理本部 人事総務部 人事総務課 課長
人文学部日本文化学科卒/2014年入社

会社の雰囲気は?

「全員が販売からスタートするだけに、おのずとコミュニケーション力が醸成されるのでしょう。新入社員を面倒見よく支えてくれるタイプが多く揃っています」(松添さん)
「新入社員時代に育ててくれた店長は今、地方の店舗で働いているのですが、今も気軽に連絡をくれたりしています。人に対して温かい社員が集う会社です」(田中さん)
「困っている社員がいれば一緒になって解決策を考えてくれる人、誰かの成功を自分のことのように喜んでくれる人ばかり。安心して働くことができています」(武田さん)

【松添さん】人事や新プロジェクトの責任者など、多彩なキャリアを経験

入社してからの約3年間、私はメンズカジュアルを専門とするブランド『semanticdesign(セマンティックデザイン)』の店舗で勤務していました。向上心の高い先輩が揃っている店舗だっただけに、私も周囲に引っ張られて夢中で仕事に臨みました。お客様の背景を知り、言葉を交わしながら目の前のファッションに身を包む具体的な場面をイメージしてもらう――そんな地道な接客を繰り返してきたことで、ブランドの信頼を築き上げ、多くのお客様からの支持を得ることができ、店舗の売上向上にも貢献できたと感じています。私自身、ファッションが好きですから、空き時間には社内の教育ツールを活用して、自分を高める努力も繰り返してきたつもりです。

その後は今も所属する新宿本店に異動。店長試験にも合格しましたが、かねてから希望していた人事総務部への道が開けたことから思い切ってチャレンジし、新卒採用や研修などに取り組む日々を過ごしました。コロナ禍後は再び新宿本店に戻り、フロアを任せられる店次長となりました。20数人のメンバーたちに教え、まとめていくということは難しいことも多く、試行錯誤を繰り返す毎日を過ごしていました。その中で心がけたのは、とにかく一人ひとりと話をすること。仕事のみならず、オフの話なども交えて言葉を交わし、何でも言い合える関係性を作っていきました。

一時期は社内で新たに立ち上がったOMO(Online Merges with Offline)プロジェクトの責任者となりました。対面型販売に注力している当社ですが、ECサイトとリアルの店舗を融合することで、新時代のニーズに対応していくことがプロジェクトの狙い。OMOについて新たに学ぶところから始めて、知識を深め、約120店舗にその考え方を伝え、仕組みを整備していったのですが、苦労する場面も多々ありました。それでも店舗側の理解を得るために地道に取り組みを進めていくと、次第にECでTAKA-Qを知ったお客様がリピーターとして来店してくださるケースが増え、相乗効果が生まれているとの手応えが得られました。

現在は再び新宿本店に戻っています。周囲の後輩たちが育ち売り上げを出して、店舗全体が大きく成長をしていく様子を見るのは、やりがいが大きいですね。人事畑にいた身でもありますから、数年ぶりに新卒採用を再開した今、新しく入ってくる新卒に自分の経験を伝えて、育てていくという役割もしっかりと全うしたいと思っています。

【田中さん】新しい仕事を経験して、自分自身が成長し続ける

接客業を目指して就職活動していた私は、旅行や販売といった興味ある業界を重点的に探していました。タカキューに関しては父の買い物に付き合って都内の『TAKA-Q(タカキュー)』店舗に訪れたことがあり、たまたま存在を知っていたのが応募したきっかけ。面接や説明会で人事担当者が醸し出す温かい雰囲気に心魅かれたのが決め手となり、当社で頑張っていくことに決めました。

最初の約4年間は蒲田店で接客に携わりました。私自身、実はファッション販売でアルバイトした経験がなく、右も左もわからない中でのスタートとなりましたが、新入社員研修を通して関係性が深まった同期とお互いに支え合うことができましたし、店舗内でもOJTを通して温かく支えてもらえたおかげで、次第に売り場づくりや店長不在時のマネジメントなどもできるようになり、一歩ずつ成長を果たすことができました。

新入社員時代、お子さんの大学の入学式向けにスーツを購入してくださったご家族がいらっしゃいました。その後、成人式でもスーツを新調したいとご来店されたのですが、入学式のときに接客した私のことを覚えてくださっていて、「またコーディネートをお願いします」とスーツ選びを任せていただきました。誰かの人生の晴れの舞台に寄り添えるこの仕事の醍醐味を、ひしひしと感じた瞬間でした。

大きな転機となったのは5年目になってからデジタル関連の部署に異動し、公式オンラインショップや外部ECサイトの管理を任されたこと。Excelを使ってデータを管理したり、特集を制作したりと、店舗時代とはまるで異なる仕事に転職したような感覚となりました。大変なことは多かったものの、店舗で培った商品知識を活かしつつ、新しい経験をできることが楽しくて夢中で仕事に臨むことができました。

その後は別の2店舗で業務を経験し、2024年秋からは新卒の採用担当となり、採用計画の立案、採用サイトの設定や運営・学生への企業PRなどの業務を担当しています。学校訪問にも出かけて母校にも顔を出したのですが、学内説明会への出展を案内してもらい、母校で後輩へ企業説明をしたときは感慨深い思いに包まれました。

就活本番を迎える今後、本格的に学生と接していくことになります。当社を選ぶ・選ばない以前に、学生の未来にとって刺激になるような何かを伝えられる担当者となれるよう、自分自身を高めていくつもりです。

【武田さん】店長を経て、人事総務、そして経営陣を支える立場も経験

教員志望だった私ですが、アルバイトで個人経営のアパレル店で働いた経験からお客様と直接、接する楽しさを味わったことがきっかけとなり、就職活動では接客サービス業を志望するようになりました。ホテルやブライダル、アパレルなどを探していったところ、巡り合ったのが当社。選考中、採用担当者が私のことを名前で呼んでくれたり、何気なく話した趣味の話も覚えていたりと、学生に寄り添っている姿が伝わり、一緒に人事で働きたいと思ったことが入社の決め手となりました。

最初に勤務したのはイオンモールナゴヤドーム前店。OJT担当者や店長が丁寧に指導してくれたおかげで新しい知識も身に付き、出勤するのが楽しいと思える毎日を過ごしました。その店長は「お客様とコミュニケーションをとることでお給料がもらえる。こんな幸せな仕事はない」と話していました。確かにその通りで、たとえ販売につながらなくとも、お客様と言葉を交わしている時間に幸せを感じていたから、真っすぐに走り続けられたのだと思います。

店舗時代の最後の1年間は岡山県内の店舗で店長を務めました。店長の場合、自分で販売するだけに留まらず、一緒に働くスタッフの教育や商品・売り上げの管理、売り場づくりなどを手がけていく必要があり、仕事の幅が広がりました。それでもスタッフとのコミュニケーションを最優先にし、楽しく働く環境を作っていくと自然と予算も達成できるようになりました。

この約7年間は人事総務担当として、新卒採用や研修、社会保険業務、総務の仕事を手がけています。新卒採用で学生と関わることも楽しいですし、自分が採用に携わった社員が研修を通して成長したり、店長となり店長会議に参加したりなど、そういった姿を見ると嬉しさを感じるとともに自分も頑張らないとな、と若い世代の存在が仕事をする上での励みとなっています。

直近では会社の経営陣が変わり、その準備として臨時も含めた株主総会を年3回開催したときは、顧問弁護士にレクチャーを受けながら準備に奔走しました。多様な経験をとおして自分を高められることがモチベーションにつながっています。今後は若手社員が「タカキューに入社して良かった」と今より思えるように、上の立場に昇格し、より良い環境をつくっていきたいです。

学生の方へメッセージ

■就職活動ではさまざまな企業の説明会に参加して自分の視野を広げていくのを心がけてください。小売店のような店舗が存在する業界ならば、一度、足を運んで店内の雰囲気を体感してみるのをお勧めします。もちろん当社の店舗にも訪れてみてください。メンズファッションについて知らない人も多いかと思いますが、教えてくれる先輩が揃っているので不安なくキャリア形成できると思いますよ。
<松添さん>

■当社の場合、3年目で早くも店長に昇格する方もいるなど、目標を持っている方の夢を叶えてくれる環境が整っています。自分のやりたいことが明確にあり、そこに向かって挑戦していける人にはチャンスが広がります。就活生の段階では遠い未来をイメージしづらいかもしれませんが、企業選びをする上では軸を作ることが大切になってきますので、しっかりと自分を振り返り、将来、何がしたいのかを見出してください。
<田中さん>

■新卒という時期での就職活動は一生に1回のみ。「新卒ブランド」その切り札を思う存分に活用するべく、広く深く企業を研究していきましょう。実際に会社を訪問して人事や社員と接点を持っていくことが、満足できる就職活動につながっていくのだと思います。ちなみに私自身、学生時代はもっと積極的に自分のテリトリーの外に出て勉強しておくべきだったと後悔しています。幅広い分野の知識や経験を重ねることを心がけてみてください。
<武田さん>

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3人の先輩たちは採用業務の経験者でもある。久しぶりの新卒採用をすることになった今、会社に新風を吹かせてくれる人材の到来に大きな期待を寄せている。

マイナビ編集部から

2025年で創業75周年の節目の年を迎えるタカキューは、屋号でもある「TAKA-Q」ブランドを軸に114の店舗を全国各地で展開している。基本的には自社で企画・生産したファッションを扱うSPA(製造小売)という事業スタイルを営んでいるだけに、独自性あふれる商品ラインナップを追求できることは大きなアドバンテージとなっている。

今回は約5年ぶりの新卒採用となるが、手厚い人材育成体制は構築済みなので安心して扉を叩けるはずだ。実際、内定者研修、新入社員研修、OJT、入社半年後のフォローアップ研修といった体系的な教育カリキュラムを完備。さらには成長したい社員の意志に応えるべくカフェテリアプランの通信教育制度も導入しており、接客スキルやマーケティングなど多数の講座から自由に受講することができる。

年1回の自己申告制度では、人事総務部長に対して自分の進みたい道、やりたい仕事をアピールすることもできる。今回の取材に登場してくれた3人の先輩は全員が採用担当へのキャリアチェンジを希望していたが、自己申告制度で声を上げていたおかげで要望が叶えられたそうだ。経営陣が変わって会社が新体制となった今、社員がいっそう成長できる場はどんどん整備されていくことだろう。新しいステージに立った会社をさらなる進化に導いていくアグレッシブな人材を同社は求めている。

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TAKA-Qブランドのフラッグシップ店でもある新宿本店。フォーマルなスーツのみならず、カジュアルなラインも用意し、お客様のニーズに対して的確に応えている。

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