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最終更新日:2025/4/3
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部署名釧路労災病院 医事課
勤務地北海道
医療機関の運営において、医業収入の全てを管理する部署が私の所属する医事課です。患者さんが受診し易い環境の整備、適切な診療行為の請求業務、診療報酬に関する各種届出、患者数の分析・管理など、医事課の業務は多岐にわたります。 そのうち、私は診療行為の請求に関する業務やDPCという症例データを用いた分析業務を行っています。DPCでは、疾病や受診期間など、指定した様々な情報から該当する症例を絞り込み、診療の傾向を見ることができますので、会議資料の作成や届出上の患者数の集計、他職種から依頼された症例情報の抽出等を行います。請求業務では、保険証を提示した患者さんが負担する3割分の他に、健康保険の支払機関に7割分の医療費を請求します。その為には、支払機関が適正な金額を判断できるよう、数多くのルールに則って点数化した明細書(レセプト)を提出する必要があります。私は請求できる状態へのデータ化や送付を担当していますので、私のミスで月々数億円の収入が滞る可能性もあります。その為、毎月細心の注意を払い、何度もチェックし請求します。どちらも達成感を強く感じる仕事ですので、やりがいを持って業務を行えています。
およそ5年間の仕事で、最も印象に残っているのは、2018年の胆振東部地震による大停電の際の業務です。釧路は震度3程度の揺れでしたが、自宅から見える病院が真っ暗になっていた為、朝4時前には病院へ向かいました。当院にも非常用電源がありますので、医療機器や電子カルテ等の最低限の機械は可動できますが、瞬間停電でも故障する恐れのある精密機械もありますので、どんな問題が発生しているか分かりません。当院の規則では、震度5弱以上の揺れが発生した場合に、院外の職員が病院へ集合する決まりでしたが、私は近場に住んでいましたので、念の為病院へ向かいました。 病院到着後、すぐに各部署の責任者が集まり、災害対策本部を設置し、連絡の取れる職員を呼び出し、被害状況の確認や方針の検討が進められました。入職2年目の私は、病棟の水・ドラムコード等非常用設備の準備、来院患者さんへの説明を担当しました。幸いその日の夜には電気が供給されるようになりましたので、翌日には通常業務となりました。 非常時の医療従事者の速やかな対応を間近で見ることができ、自らもその中で働けたことは、いまでも印象深く覚えています。
「釧路労災病院に関することで、自身に関係の無いことは存在しない」という気持ちを忘れぬよう心がけています。自身に割り当てられた業務のみをこなし、自分の机の上ばかりを見ていても、自分がこなせる仕事は一向に増えません。また、業務の割振りにキレイにハマらず、担当者が不明となる仕事は、どこの職場でも少なからず存在します。そのまま誰にも受け取られずにトラブルに発展してしまうこともありますし、気が付ける誰かがいつも処理してくれているだけかもしれません。 そういった仕事の存在に早めに気が付ける視野の広さと、自身にも関係のある業務だと割り切って手を出す勇気が、自らの成長と仕事量の偏りの是正に必要な心がけだと考えています。もちろん仕事を抱え過ぎてパンクしては元も子も無いですが、与えられた仕事に慣れてきたタイミングで、自分の机から顔を上げ、所属する部署や施設、組織の仕事に是非目を向けてみてください。それが職場に必要な仕事に気が付く第一歩になると、私は思ってます。
休日は美味しい珈琲を求めて練り歩いています。釧路にも素敵な喫茶店が何件もあり、病院のすぐ近くにも数件あります。最近は、病院からクルマで5分程の距離にある喫茶店が好きで、定期的にお邪魔しています。そちらでは、マスターが点滴式で一杯ずつドリップしてくれるので、雑味が少なく、コクの強い一杯を味わえます。また、人気のテリーヌは珈琲との相性が抜群で、何度でも感動を与えてくれます。この一杯を飲むだけでも釧路を訪れる価値があると、私は思っています。皆さんも是非お気に入りの一杯やお店を探してみてください。日々の生活にハリが生まれます。
医療機関には様々な仕事があります。医師や看護師などの医療職以外にも、収入(診療報酬請求)の管理、医療法上の各種届出、職員・施設・物品・会計の管理、電子カルテ等システムの管理、他院との連携業務などの幅広い仕事を事務職員が行っています。その為、病院は多くの方が自身の強みを発揮できる場を見つけられるところだと、私は思ってます。これらは、どこの医療機関においても必要とされる仕事ですので、医療・法律・経済・情報機器など、もしくは何か別の強みを持っている方、また様々な仕事内容を経験してみたい方は、是非とも医療機関への勤務を一度ご検討いただけると幸いです。一緒に働ける日が来ることを期待しています。