最終更新日:2024/7/16

コスモプラス(株)【コスモ薬局】

業種

  • 調剤薬局
  • 福祉サービス

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

探そう!理想の先輩・働き方

薬のプロとして地域住民の健康を支え、在宅医療の分野でも活躍する先輩薬剤師

  • 薬学・医療系 専攻の先輩

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地域の「かかりつけ薬剤師」として専門性を発揮

埼玉県東部に16の調剤薬局を構えるコスモプラス。同社ではかかりつけ薬剤師育成や在宅医療、さらには社員が働きやすい環境づくりにも力を注ぐ。そんな同社の薬剤師に、仕事の魅力や働き方について話を伺った。

高橋 純子さん(写真右)
コスモ薬局 蓮田/主任
2019年キャリア入社

柳田 仁美さん(写真左)
コスモ薬局 久喜
2015年入社

石井 克幸さん(写真中)
コスモ薬局 在宅療養支援センター/管理薬剤師
2011年キャリア入社

先輩たちからのアドバイス~企業研究のポイント~

「給与、福利厚生、研修内容など、ポイントはいろいろありますが、自分が何を大事にしたいのか、優先順位をつけた上で企業研究をするといいと思います」(高橋さん)
「薬剤師としてどんな分野で働きたいのか、本当にやりたいことは何かを見極め、それに合った企業を見つけ、研究することが大切だと思います」(柳田さん)
「在宅医療に取り組む企業が増えていますが、企業によって薬剤師の仕事内容は大きく異なります。仕事内容はしっかりチェックしましょう」(石井さん)

【高橋さん】総合病院の門前薬局に在籍し、主任として頼りにされている存在

大学卒業後は、2年間、総合病院の薬剤師として働きながら他職種部署で研修を受けられる、薬剤師レジデント制度を利用しました。研修終了後は在宅医療や多職種連携に携わりたいという思いがあったため、それを強みとしているコスモプラスへ入社。総合病院の門前にあるコスモ薬局蓮田に配属され、現在は5年目です。在庫薬品数が2,000品目を超す店舗で、外来患者さんの調剤業務のほか、在宅の患者さんの訪問服薬指導も行っています。

在宅の業務に携わりたいという希望がかなったのは、入社2カ月目。在宅の患者さんは疾患も生活環境もさまざまですが、患者さんの生活の場所に入って継続した支援を行えるため、その方の状況に合わせて柔軟な服薬指導が可能になります。一方で、思った通りにはいかないことも多く、特に新人の頃は戸惑うことや悩むことも多かったです。しかし、私の職場の先輩たちは相談をすると「どうしたらその患者さまにとって一番よい結果になるか」を一緒に悩み考え、経験に基づくアドバイスをくれたため安心して取り組めました。

私には当社で働きだしてから、心に残っているエピソードがあります。以前、外来患者さんの中に、毎日の点滴のためがんの痛みに耐えながら通院を続けている方がいました。何度か会話をする中で「毎日の通院がつらい。家で最期を家族と過ごしたい。でもそれは叶わないのだろうな。」と本音を話してくださいました。その方の力になれないかと先輩に相談したところ「ご家族に連絡を取って私たちがお世話になっている在宅診療所を紹介してみよう!」とすぐに行動へ移してくれました。そこからは一気に話が進み、その方は訪問診療を受けることに。在宅になってからも引き続き薬剤師として薬のお届け、管理を担当させてもらいました。私が何よりもうれしかったのは、その方が自宅のベットでくつろぎながら「家で過ごせて幸せ!」と満面の笑みを見せてくれたことです。今まで薬局では辛そうな顔ばかりで、笑顔を一度も見たことがなかったのです。諦めずに先輩へ相談してよかったと心から思いました。

そんな私も、昨年秋に主任となり、今は店舗のサブリーダー的な立場です。患者さんファーストの思いを引き継ぎ、次は自分がいつでも相談できる頼りになる先輩になりたいと思っています。

【柳田さん】産休・育休から復帰し、子育てをしながら外来と施設訪問業務を担当中

母が薬局薬剤師で、楽しそうに働く様子を見て育った私は、迷うことなく、薬局薬剤師の道に進みました。在宅業務にも興味があり、大学卒業後は当社に新卒入社しました。最初に配属されたコスモ薬局大宮では約6年勤務。外来患者さんの調剤業務と並行して、個人宅と介護施設への訪問薬剤師業務を担当し、忙しい毎日でしたが、充実していました。総合病院の門前薬局だったので、さまざまな診療科の処方箋の調剤を経験しました。また、クリーンベンチの設備があるので無菌調剤にも携わることができました。

入社6年目に管理薬剤師になりましたが、ほどなく産休・育休に入り、子どもが1歳を過ぎたタイミングで復帰。当社は産休・育休の取得率が高く、子育て支援体制も整っているので、復帰がスムーズでした。会社と相談して自宅から通いやすいコスモ薬局久喜に異動。育児短時間勤務制度を利用していますが、出産前と変わらず、外来患者さんの調剤業務と、個人宅と介護施設への訪問薬剤師業務を任せてもらっています。

担当の施設には、当社が提携しているクリニックの医師と訪問診療に伺っています。私の役割は、施設に入居する患者さんへの服薬指導と服薬支援。患者さんとのコミュニケーションはもちろん、施設の介護スタッフや看護師にヒアリングをすることも重要な業務です。患者さんの普段の様子や、お渡ししている薬を飲めているか、飲み残しの状況などを聞き取り、そこで得た情報をもとに、医師に処方内容の相談や提案をさせていただいています。例えば、類似薬のなかでどの薬が患者さんにとって望ましいのか、複数の薬の飲み合わせによる相互作用を考慮しての服用のタイミング、飲みやすい形状など、多岐にわたります。そうした積み重ねで医師や、施設の方たちとの信頼関係ができているという実感があり、やりがいを感じています。これからも忙しい医師と施設の看護師、介護スタッフ、患者さんご本人との間に立ち、不安点の共有を手助けし、解消できるような、潤滑油のような存在の薬剤師でありたいです。

しかし医学や新薬の知識はまだまだ必要なので、例えば、認定薬剤師の更新に必要な勉強などを、e ラーニングを利用して行っています。子育ての合間を縫って勉強を続けるのは簡単ではありませんが、出産・育児の経験を通して視野が広がったと思います。この経験は小児科などの服薬指導に生かしていけるという手応えを感じています。

【石井さん】在宅に特化した薬局で管理薬剤師を務め、訪問診療の医師と二人三脚で患者さんをサポート

調剤薬局勤務、ドラッグストアの調剤部門勤務を経て、2011年にコスモプラスに入社しました。コスモ薬局の2つの店舗に勤めて在宅訪問薬剤師の経験を積み、17年にコスモ薬局在宅療養支援センターのオープンと同時に着任。ここは在宅に特化した薬局で、私は管理薬剤師を務めています。

主な業務は、医師から依頼を受け、訪問診療に同行すること。医師とタッグを組み、薬剤師として在宅の患者さんの健康を支えるという仕事です。医師と一緒に患者さんの容態をみて、患者さんの状態に合わせてどんな薬を使うのがいいのか、薬剤の選択や剤形、用法、用量など医師に助言を行っています。患者さんの服用薬剤について、その場で医師からダイレクトに質問されることが多いのですが、医師と同じ目線で患者さんの状態を知る必要がありますから、責任は重く大変でもあります。しかし、薬剤師の専門性が活かせていると感じています。また、ある医師から「薬のことは、専門家の石井さんに任せるよ!」との言葉をいただいた時の事はいまだに忘れられず、モチベーションにもなっています。

患者さんに合う薬を選んで調剤し、服薬指導を行うには、症状を把握するだけではなく、患者さんが暮らす生活環境を知ることが重要です。そのためには患者さんや、ご家族とのコミュニケーションは欠かせません。私が訪問する患者さんはご高齢で、思うように会話が進まない場合もあるのですが、ご自宅に通い続けているうちに昔話などをしてくださる方もいます。若いときの写真を見せてくださったり、ご家族との思い出話をしてくださる患者さんもいらっしゃいます。こうしたやりとりを通して気づかされるのは、患者さんはこれまでの人生で大きなものを背負ってきているということ。そのなかで私が薬剤師として関わらせていただいていると思うと、とてもありがたいことです。これからも患者さんとの関係を大切にしていきたいと思っています。

在宅訪問薬剤師は、超高齢社会の日本でますます必要とされます。医師に頼りにされるような、在宅分野の薬剤師が増えていくことを期待しています。

企業研究のポイント

企業研究の際には、「働く薬剤師の姿を実際に見る」ということが重要なポイントになると思います。実際に薬局に足を運び、薬剤師がやりがいをもって仕事をしている姿や、地域との連携を行っている姿を是非見ていただきたいです。
当社の薬剤師は患者さんのためになることは何かということを念頭において業務を行っていますので、そういった考え方を感じていただけたらと思います。

また、やりがいのある仕事を続けるためにも、ワーク・ライフ・バランスを大切にできる環境かどうかということも、企業研究では考える必要があるのではないでしょうか。
その中の1つとして、産休・育休制度が挙げられますが、制度だけでなく、取得率にも目を向けてみてください。
当社の場合、該当する社員はほぼ全員が産休や育休を経て職場復帰し、その後は育児短時間勤務制度を利用して、子育てと仕事を両立しています。

企業研究を通して、薬剤師としてどのように成長できるか、何を大事にして業務を行っているか、ご自身に合った職場に出会っていただきたいと考えています。

(人事統括マネージャー・折原 淳子さん)

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人事統括マネージャーを務める折原さん。薬剤師として入社し、育児をしながら働き、管理薬剤師、エリアマネージャーを経験。今もコスモ薬局で薬剤師業務に取り組む。

マイナビ編集部から

今回の取材に応じてくださった先輩たちは、自身の仕事を楽しそうに語ってくれ、ポジティブな言葉にあふれていた。「会社の魅力は何ですか?」と質問すると、「どんどんチャレンジさせてくれること」「楽しみながら成長できること」「先輩に相談できる雰囲気」といった答えが返ってきた。薬剤師として充実した仕事ができる職場環境であることが感じ取れた。

先輩インタビューでも話題の中心になっているが、コスモ薬局では在宅訪問薬剤師の業務に力を入れている。患者さんの家に定期的に薬を届ける、服薬支援や服薬指導をするといった仕事に加え、処方提案など、訪問診療の医師からも頼りにされる存在であることに着目したい。輸液や注射薬などを調剤するケースもあるといい、同社では3店舗に無菌調剤の設備を備え、患者さんの幅広いニーズに対応している。また、同社は訪問看護リハビリステーション、居宅介護支援事業所、療養通所も運営しているので、薬剤師のほか、看護師、理学療法士、ケアマネジャー、管理栄養士などが所属し、多職種連携を実践していることも特筆したい。こうした多職種が協働して、広く地域の人たちを対象に「健康フェア」などのイベントを開催していることも、地域とのつながりを大切にしている同社だからこそ。

この先輩インタビュー記事が、地域在宅医療の一翼を担う薬剤師の事例として、企業研究の参考にしていただければ幸いだ。

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取材が実施されたコスモ薬局久喜。店内には明るい黄緑の椅子やソファがゆったりと配置され、薬を待つ患者さんが居心地よく過ごせる雰囲気だ。

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