最終更新日:2025/5/23

社会福祉法人阪南福祉事業会

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  • 福祉サービス
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大阪府

取材情報

プロジェクトストーリーを紹介したい

2026年4月に、新たに児童心理治療施設が誕生!

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職員一丸となって挑んだ新施設プロジェクトとは?

子ども一人ひとりの課題やニーズに応える、6名定員のユニットケア。自分らしく生活できる場を目指して、全職員が参画するビッグプロジェクト!

小学生から高校生まで、45名の子どもたちが生活する児童心理治療施設「あゆみの丘」。2026年4月、この敷地内に家庭的な環境で、きめ細やかなケアを提供するユニット制の児童心理治療施設が誕生する。新施設開設に向けて奮闘する施設長とケアワーカーリーダー、入職1年目のセラピストにプロジェクトストーリーを伺った。

■田村 薫さん
あゆみの丘 施設長/1990年入職

■金森 真緒さん
あゆみの丘 男子棟ケアワーカー リーダー/2016年入職

■吉田 万穂さん
あゆみの丘 セラピスト/2024年入職

先輩たちの一日をちょっと拝見

「施設長の仕事は、子どもたちを直接支援する職員をサポートすることです。大家族のような温かい人間関係のもと、子どもたちと一緒に成長できる環境です。」(田村施設長)
「ミーティングでスタッフの困りごとを共有し、現場目線で分析して具体的な解決策を探します。みんなで一緒に解決した時の達成感はたまりませんね。」(金森さん)
「週に1回個別のセラピーを行っています。子どものペースに合わせて、一緒に気持ちを見つけていきます。」(吉田さん)

「もしも魔法が使えたら」をキーワードに、理想の施設づくりがスタート!

2026年4月、児童心理治療施設「あゆみの丘」の敷地内に新しい施設が誕生します。新施設は、現在45名の子どもたちが集団生活する「あゆみの丘」を二つの小集団に分けるという、今までにない新しい発想から生まれました。このプロジェクトストーリーと未来予想図をぜひお話ししたいと思います。

児童心理治療施設では、さまざまな問題を抱え、学校や家庭で生きづらさを感じている子どもたちに対して、生活支援や心理治療を行っています。私は以前、児童養護施設でケアワーカーを務めており、両方の施設で勤めた経験から、児童心理治療施設と児童養護施設で線を引くことの難しさを感じていました。なぜなら、児童養護施設にも心の治療を必要とする子どもは多くいますし、児童心理治療施設では社会に出る力を付けることも大事だと感じたからです。そのためには、小ユニット制で子ども一人ひとりのニーズに対応できる施設の必要性を強く感じていました。そして2024年、新施設の立ち上げがスタートしたのです。

プロジェクトリーダーとして初めに着手したことは、ハード面です。職員とのディスカッションの中で投げ掛けた言葉は、「もし魔法が使えたら、あゆみの丘のどこを変えたい?」でした。魔法ですから、もちろん現実的な制限はありません。そうすると、ベッドの仕様やカーテン、壁紙の色、トイレや浴室、食事スペースの理想などいろいろな意見が出てきて、みんなが夢見ることを話し合えたことが一番の収穫でしたね。新施設ができることで「あゆみの丘」の子どもたちと職員は二つの小集団に分かれますが、この話し合いを通して今後もしっかりと連携していけると確信しました。これから計画するソフト面では、小集団ならではの個別ニーズへのきめ細かな対応に加え、今まで培った職員のチーム力を最大限発揮できるような仕組みづくりをしていきたいと思っています。

プロジェクトには入職1年目の職員も参加し、多くの意見を発信しています。社歴や部門に関係なく、子どもたちにとって全ての大人は「自分を守ってくれる人」だからこそ、職員たちの一体感は抜群です。現場の声から生まれる新施設に期待してください!
(田村 薫さん)

不安いっぱいのスタートでしたが、プロジェクト会議を重ねるごとにワクワクへと変化しました!

私は「あゆみの丘」男子棟のリーダーとして、ご家族や児童相談所などと連携して子どもを支援する役割を担っています。また、現場の職員の困りごとを拾い上げ、一緒に問題解決をすることにもやりがいを持って取り組んでいます。

「あゆみの丘」の敷地内に新施設を建設するというプロジェクトが始動したのは、2024年の春。初めて聞いた時は本当に驚きましたし、「同じ敷地に二つの児童心理治療施設なんて、もしかして日本初ですか?」と聞いたことを今でも覚えています。ユニット制の児童心理治療施設がイメージできず、当初は不安や疑問でいっぱいでしたが、積極的に参加することが一番だと思い、自分から手を上げてプロジェクトに関わることを決めました。

プロジェクトリーダーのもと、初めは設備面からディスカッションをしました。どのような建物にするか、ユニットの分け方をどうするかなど、生活をイメージしながら収納やトイレ、浴室、動線に至るまでを全員が徹底議論。AからZプランまで出ることもあり、時には前のプランに戻って意見を出し合うこともありました。会議を重ねるたびに新しいアイデアが出てきて、少しずつカタチになる過程は本当に楽しかったです。また、みんなで新施設を考えることは、今の施設や支援の振り返りをする時間でもあったため、日々の業務においても大いに役立ったと感じています。

新施設では、子どもたちの自律心を育むケアを目指しています。今までは大集団だったので、子どもたちが失敗しないように手を差し伸べることが多かったのですが、新施設では安心してトライ&エラーができるような環境を整えたいと思っています。そのためには、職員のチームワークが必要不可欠。これからも、リーダーとして後輩たちが困っている時に一緒に悩み、一緒に解決し、誰もがやりがいを持って仕事に臨めるような環境をつくっていきたいです。
(金森 真緒さん)

1年目の意見も尊重される、現場主導のプロジェクトに感動しています!

私は大学院で心理学を学び、将来はセラピストとして児童福祉に関わりたいと思っていました。大学院時代にアルバイトをしていた「あゆみの丘」は、チームワークの良さと職員の温かさに感動し、セラピストとして入職を決めました。

新施設のプロジェクトが本格始動したのは、入職してすぐのことです。「子どもたちを小ユニット制で支援する施設って、どんなものになるのだろう?」と、最初は全くイメージができず、驚きました。そのような不安が徐々に楽しさに変わってきたのが、プロジェクト会議への参加と進捗状況の共有です。私はプロジェクトのスタート時から、若手職員のみが集まる会議に参加。現在の「あゆみの丘」の良い点や変えていきたい点をリアルに話し合い、誰もが新人の私の意見にもしっかりと耳を傾け、「セラピストさんは、そんな風に感じるのか」と共感してくれたことが嬉しかったです。

新施設といった大きなプロジェクトは、上席の人が進めるものだと思い込んでいたので、全ての職員が関わり、施設が子どもたちに与える影響を考え、みんなで一からつくり上げていくことに「すごい機会に立ち会えているんだ」と感動しました。私はセラピストとして心の治療に関わっていますが、このプロジェクトを通して支援のあり方を振り返ることができました。職員だけではなく、子どもたちとも一緒に楽しみながら次のステージに挑みたいと思っています。

入職した当時から、「子どもの言葉や行動の背景を常に考えられるセラピストになりたい」を目標に掲げていました。この目標に共感してくれた園長先生が、イメージ画を描いてプレゼントしてくれた時には、思わず目頭が熱くなり、仕事で流した初めての涙が嬉し涙でよかったと思いました。子どもたちは成長に伴って、いろいろな壁にあたります。その背景をしっかり考え、子どもたちとともに成長していきたいですね。
(吉田 万穂さん)

学生の方へメッセージ

新しいことにどんどん挑戦する阪南福祉事業会。新施設のプロジェクトも進展しており、「あゆみの丘」ではフレッシュな若い力が大切です。それぞれの個性を活かしながら活躍できる場が多くあるので、趣味でもゲームでも楽器でも、一つでも「これが得意」を持っている人を求めています。私たちと一緒に「あゆみの丘」と阪南福祉事業会を盛り上げてくれる、前向きでユーモアある人に期待しています。
(田村さん)

私はもともと管理栄養士を目指していたため、児童福祉の知識は入職後に一から学びました。私のように未経験で不安を感じる人がいるかと思いますが、知識不足を心配する必要はありません。当法人の自慢は、気軽に相談できる先輩や同僚、みんなで問題解決するチームワークの良さです。業務はもちろん、職員旅行や同期会など交流の場も多いので、新人職員もすぐに溶け込める環境が整っています。
(金森さん)

入職して感じたことは、若手職員も多くのチャンスをもらえる開かれた社風です。新人であってもやりたいことを声に出せば耳を傾けてくれますし、主任やリーダーが一緒に考えて応援してくれる環境です。新施設の開設に向けて採用枠も広がっているため、若手職員も増えるでしょう。大変なこともありますが、みんなで協力し合って解決方法を見つけていく雰囲気があるので、安心して働くことができますよ。
(吉田さん)

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プロジェクト会議には誰でも参加でき、いろいろな意見が飛び交う。ハード面、ソフト面ともに新施設の理想を語り合うことで、今の問題点を炙り出せる相乗効果が期待できる。

マイナビ編集部から

阪南福祉事業会は1933年の設立以来、児童福祉に貢献してきた社会福祉法人である。90年を超える歴史の中で、夜間保育の導入や児童家庭支援センター開設など、常に時代の先頭をいく取り組みに挑戦してきた。このDNAを受け継いで挑むのが、2026年に開設される新施設だ。今回、プロジェクトリーダーである「あゆみの丘」の施設長と2人の先輩に話を伺ったが、「子どもたち一人ひとりの存在を尊重し、成長を支えていきたい」という熱意と温かさに満ち溢れているのを感じた。強いチームワークがあるのは、最良の支援を行うために「まずは職員を大切にする」という風土が根付いているからだろう。施設づくりに試行錯誤を繰り返しながら、不安を楽しさに変えてしっかりと前に進む職員たちの姿が印象に残った。

注目してほしいのが、社歴や部門に関わらず職員全員がプロジェクトに参加していることだ。トップダウンではなく、子どもたちの心と生活を知る現場の職員たちの意見が尊重され、施設づくりの根幹となっている。施設長は「新施設のオープンに伴い、もっと多くの仲間を必要としています」と語る。人と関わることが好きな人、自分の得意を活かして誰かの役に立ちたいという人は、ぜひ注目してほしい企業だ。

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人間力の高い人が集まっているからこそ、自分の「人間力」が自然と呼び起こされる環境。笑顔と笑いの絶えない大家族のような雰囲気で、人間関係も抜群だ。

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