最終更新日:2025/5/1

ヤマセ電気(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 半導体・電子・電気機器
  • 家電・AV機器
  • 機械
  • 自動車・自動車部品

基本情報

本社
宮城県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

グループ企業の連携により、開発・設計から量産まですべての工程を一貫体制で実現。

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自動車の安全性に直結する品質管理は責任重大です。

車載電子ユニットを中心にスマホやパソコンなどの部品を開発する「ヤマセ電気(株)」くっつかないものをくっつける異種接合技術「レザリッジ」を開発するなど、高い技術力が支持されています。

今回は、品質管理課の課長として活躍する入社20年目のベテラン社員にインタビュー。品質管理課の役割、課長としての仕事とやりがい、これまでのキャリアステップや今後のキャリアビジョンについて、たっぷり語っていただきました。

●山田 学さん(品質管理課 課長/2004年入社)

「ヤマセ電気(株)」の魅力

開発の段階から参加した部品を搭載したクルマが街を走っているのを見かけると、とてもうれしいものです。トライ&エラーの苦労も吹き飛びます。
社内には提案箱も設置されていますが、言いたいことは上司にすぐに伝えられる環境があります。時に社長室を直接ノックして、話を聞いてもらうこともあります。
当社が製造する車載電子ユニットはカーナビ、エアコンのコントローラー、パワーウィンド、ハンドル周りのスイッチ、電動シートのスイッチなどに使用。

不良を出さないため、設計段階から製品の品質を支える。

私が所属する品質管理課は、当社で製造した製品がお客様の規格を満たしているかをチェックする役割を果たしています。具体的には検査機器を使用して製品の外観や寸法などを確認するほか、お客様の信頼性規格に適合しているか、環境基準に違反する物質が含まれていないかも管理。すべてをクリアした製品だけを、お客様のもとにお届けしています。ほかにも設計段階においては、安定した品質を保つ(=不良を出さない)ために、製品の形状を提案するのも重要な役割です。当社の品質管理課は、過去にあったトラブルを二度と起こさないという責任も負っているため、考えられる不良の原因をすべて洗い出し、設計者と共に一つずつクリアしていきます。そこまで徹底する理由の一つに、当社が手がける車載電子ユニットに万が一不良が発生するとお客様に迷惑をかけるだけでなく、自動車のリコールにまで発展する可能性があるので常に気を引き締めて、業務に取り組んでいます。

品質管理の業務では、お客様の立場に立って考えることも大切です。例えば規格を満たしていても、外観に気になる点があった場合は自己判断で納品するのではなく、必ず事前に相談すること。その結果、お客様としては問題としない場合もあれば、修正が求められる場合もあります。お客様も設計や品質管理に携わる方ばかりです。このように普段からまめにコミュニケーションをとることで信頼関係を構築し、さらに同じモノづくりに携わる立場として悩みを共有したり、意気投合したりすることも少なくありません。課題に直面した時には、お互い一緒に解決しようというチームワークも生まれるんですよ。

部署内はもちろん、他部署との風通しをよくするため尽力。

以前、自動車メーカーと共同でこれまでにない素材を使用したドアトリム(ドアの内張り用パネル)の開発に取り組んだ経験があります。周囲からは「実現不可能だろう」という否定的な声も聞かれる中、開発メンバーとトライ&エラーを繰り返すこと3年。ついに完成した時には、これまでで一番大きなやりがいと達成感が得られました。そのドアトリムを搭載したクルマは、今でも街を走っているんですよ。この自動車メーカーとの共同開発においては、メーカー独自の考え方を吸収できたほか、問題解決や開発のスピード感など多くの学びがありました。

現在、品質管理課の課長としては、部署メンバーの育成にも取り組んでいます。若手社員には私から率先して声をかけることで距離を縮めるだけでなく、自分で考える力も養ってもらっています。そして少しでも多くの成功体験をしてもらうことで、仕事の楽しさを感じられるようにサポートしています。ほかにもこれまで希薄だった他部署との交流を深めるべく、最近はお互いの意見や悩みを共有する時間を導入。自由に発言してもらうことで、それぞれの立場を理解し、部署間の風通しを良くしようと尽力しています。

今後はフロントローディング(=設計段階における品質のつくり込み)にさらに力を入れ、量産で不良を一つも出さないようにするのが目標です。そのために、過去のトラブルを一から分析し直す作業にも取りかかっています。根気のいる作業ですが、すべては自動車の安全性に直結する品質管理の責任を果たすため。周囲と協力しながら、達成したいと思っています。

やりたいことに挑戦しながら、キャリアステップ!

入社してから15年間は開発部に所属していました。当時は「難しくてだれもやらないことをやる」という当社の価値基準に合わせ、新しいことに挑戦する日々。開発職として一つひとつ経験を積むたびに自分の引き出しが増え、視野が広がるのを実感しました。さらに自動車メーカーと共同開発に参加させていただいたことで、私自身大きく成長することができたと感じています。その後、営業技術部に異動して2年間お客様と会社の橋渡し役として活躍。ここではコミュニケーションの大切さを知り、お客様の立場に立って考えるスキルを習得しました。ほかにも仕事は自分一人ではなく、周囲と協力するものだと気付かせてくれました。

品質管理の仕事には、これまでの経験すべてが活かされていると感じています。開発部から営業技術部、今の品質管理まで、どの部署でもやりたいことに挑戦をさせてくれたり、まだ世の中にないものに自由に挑戦できたりする環境は、当社の魅力だといえます。グループ企業の連携により、開発・設計から量産まですべての工程を一貫体制で取り組んでいるため、さまざまなモノづくりの工程に携われるのも醍醐味。仕事を通して好奇心が刺激されるだけでなく、幅広いスキルが習得できます。自分が携わった製品が世の中に出るという貴重な経験もできます!モノづくりに興味のある方であれば、自己成長しながら大きなやりがいを感じていただける環境が整っています。

学生の方へメッセージ

ヤマセグループは1972年の創業以来、宮城県下に4社6工場を有する企業グループです。先輩社員の多くが「地元で活躍したい」や「地元に貢献したい」という思いを持ち入社し、実際にそれを叶えています。特に当社には若手社員の挑戦や成長を後押しする風土が根付いており、社員たちはそのもとで伸び伸びと活躍。社員一人ひとりの活躍が会社の成長につながり、さらに地元が豊かになる。自己成長を叶えながら、地元貢献を実感できる環境が整っています。

事業の主軸である電子機器の製造については、グループの連携により、開発・設計から量産まですべての工程を一貫体制で実現するのが強みです。地元にいながらして、さまざまな部品や工程を経験できる職場は多くないのではないでしょうか。

説明会や面接では、画一的で優等生な返事をする学生が多いように感じます。社員の“個”を大切にする当社では、ぜひ本当の自分をさらけ出してください。面接で1時間、趣味の話をしたっていいんです。あなたの“好き”を長所として認め、それをさらに伸ばして活かせるステージを用意してお待ちしております。

(総務/酒井)

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「当社では結果だけでなく、それまでの過程も評価対象としています。たとえ失敗しても、挑戦するという気持ちをちゃんと汲み取ってくれる環境ですよ」(酒井さん)

マイナビ編集部から

宮城に本社を置く「ヤマセ電気(株)」グループ企業と連携することで、資材調達、金型設計製作、プレス加工、樹脂成形加工、塗装、印刷、電子回路基盤実装から製品完成までの一環体制を確立。同社が開発する製品は、自動車産業はもちろん情報産業、家電産業、通信産業、自動車産業、宇宙開発にいたるまで、あらゆる分野の製品に使用されている。

今回のインタビューを通して感じたのは、「世の中にないものをつくりだす環境」と「若手社員の挑戦を後押しする環境」だ。それがよく表れているのが、同社が開発した特許技術「レザリッジ」。くっつかないものをくっつける異種接合技術として、製品の小型化や軽量化を叶えるもの。難しくてだれもやらないから挑む姿勢が、新しい技術を生み出している。

そんな同社だからこそ、社員に対しては既存技術のマネや画一的な仕事は求めていない。面接でも“個”を大切にしてくれるため、時にオタクな話で盛り上がることも。取材中の合間にも、社内の雰囲気の良さがひしひしと伝わってきた。同社であれば“好き”が長所となり、それを活かしてさらに成長できると感じた。

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自動車向けの電子ユニットを一貫生産している同社。2025年春には新工場が完成することで、生産能力がさらに向上。新たな事業の柱にも果敢に挑戦する。

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