最終更新日:2025/4/22

学校法人福岡大学

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仕事・キャリアパスについて伝えたい

西日本最大級の総合大学で活躍。3名の先輩が語る事務職員という働き方、その魅力。

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多種多様なすべての仕事が、学生や地域社会とつながる

福岡大学の創立100周年を前に、次世代に向けた学校・病院運営に取り組む学校法人福岡大学。多種多様な仕事が存在する組織のさまざまな分野で活躍する先輩3名に、事務職員の仕事の面白み、その魅力を尋ねました。

■楢木野 晴香/2019年入職[左]
教務部事務部教務一課

■村上 敏史/2018年入職[中央]
福岡大学病院庶務課

■安武 かおり/2015年入職[右]
社会連携センター事務室

先輩職員の仕事風景

「ここまでが自分の仕事と線引きすることなく、何事にも主体的に取り組むように心掛けています。意欲を示せば、様々なチャンスが与えられる職場です」(楢木野さん)
「大学と地域の架け橋となる部署にいるので、地域の方々や地元企業から大学に何か求められた際には、大学の窓口として頼られる存在になることが目標です」(安武さん)
「職員は医療に直接は関与できません。しかし、医療従事者の皆さんが働きやすい環境を整えることが患者さんのためになるので、高い意識で仕事に臨んでいます」(村上さん)

教員と職員が一体となり“教職協働”で、より良い学びを追求する【楢木野】

教務部に所属し、主に共通教育の外国語科目を担当しています。授業の対応、次年度の時間割調整やシラバス(講義概要)の準備、会議の調整・資料作成などが中心的な業務ですが、事務作業だけではありません。様々な学部の教員や部署の職員と関わり、互いに意見を出し合い連携しながら取り組む仕事も多いので周囲の人との関係性を大切にしています。
コロナ流行前には、「共通教育センター」のイベントで、学生が語学に触れる機会を増やすべく、ネイティブの教員と学生が参加する合宿を企画。運営に関わりつつ、私も合宿に参加しサポートを行いました。こういったイベントで学生の喜ぶ表情や前向きな姿勢を目にしたとき大変嬉しく思います。
自分の仕事が教育の充実や、学生の学びへの興味を深めることにつながっていると実感できる機会が多くあり、自分の提案やアイデアが認められたり、目標を達成し、その喜びを教員と職員が共有できたりすることにやりがいを感じます。

ルーティン業務と並行して、福岡大学では外国語科目の抜本的な改革にも取り組んでいます。大学を取り巻く環境が急速に変化する中で、大学が提供すべき教育とは何か、学生が求めている、学生に必要となる学びは何かを常に念頭に置き、検討をしています。
この改革プロジェクトに私は入職1年目から参加。教員とは別の視点から、今の時代に必要な学びについての意見を提案しています。共通教育である外国語科目の改革はすべての学部生に関連する取り組みであるため責任重大ですが、そのような重要なプロジェクトに参加できていることを誇りに思い、職員である私も教育改革の当事者という意識で仕事に臨んでいます。教員と職員が一体となってより良い教育をめざす“教職協働”を実現できることは、福岡大学の事務職員ならではの魅力だと思いますね。

入職後すぐに教育改革プロジェクトに携わらせてもらったように、若手にチャンスを与えてくれる部署も多く、同期の職員も法人内の各部署で責任ある仕事を任せられています。先輩方が手厚くサポートしてくれるので、1人で悩むことや、自分だけできないことへの不安や孤独感を感じることはありません。私はまだ教務の仕事しか経験していませんが、次にどのような仕事を担当することになっても、事務職員の仕事はすべて学生や地域、社会へとつながっているという意識を忘れることなく意欲的に経験を積んでいきたいと考えています。

大学と地域社会をつなぎ、学生にとっても地域にとっても有益なイベントを実行【安武】

私が所属する社会連携センターは、大学と地域社会を繋ぐコーディネーターの役割を担っています。その中で、地域や企業、行政など外部から大学への依頼や要望を受け、それが果たして大学の為となるのか、先方にも大学と連携することで何をもたらすのかを考えながら調整を実施していくのが私の仕事です。イベントの運営を企業や先生方と進めていく中で、うまく事を運ぶためにどのように進めていけば良いかの「調整力」をいかに身につけるか、日々勉強になり、やりがいを感じております。

仕事を通して地域の方々や企業と関わることが数多くあります。皆さんの話を聞いて感じるのは、福岡大学が地域から様々な役割を期待されており、活力溢れる学生や知見豊富な教員と一緒に活動したいと考えている方が多いという事です。公民館でお年寄りに教養講座を開いたり、小学校の体育授業で水泳部の学生が子供達に水泳を教えたり、博多祇園山笠に学生が参加して伝統行事を盛り上げたりと、多種多様な社会連携活動ができているのは、西日本最大級の総合大学である福岡大学ならではだと思います。
学部や学生が多く、施設が整った広大なキャンパスを持つ福岡大学は、地域と連携した事業を行う際にも大きな力を発揮しています。大学と社会が繋がる中で、地域社会の成長の為に一緒に取り組む意識を強化していきたいと思います。

私自身、学生時代にボランティア活動を行ったことで、気づきや学びを得られました。イベントを行う際は学生にも運営の手伝いをしてもらうことがあります。地域活動の参加によって、大学の講義では得ることのできない経験を沢山積んでほしいなと思います。近年コロナ禍で周囲とのつながりを感じにくい状況が続いていました。地域と学生、あるいは学生同士の交流を促すイベントなど、時代の変化とともに有益なプログラムを企画立案していきたいとも考えています。

私は今の部署に異動するまで、福岡大学病院の職員として勤務していました。大学病院と今の職場では業務内容が全く異なり戸惑う事もありましたが、先輩職員との距離が近く、気軽に相談しやすい関係性があることに助けられていますし、大学病院勤務時に医療従事者である多職種の方々と連携して業務を進めてきた経験が役立っていると感じることもあります。多様な仕事を通して視野を広げ、成長していける事は福岡大学職員の魅力です。

医療従事者と連携を図り、地域医療の中核を担う病院としての役割を果たす【村上】

私が所属する庶務課は、大学病院内の“何でも屋”のような役割を担っています。出張申請や採用に関わる業務、時にはイベントやセミナーの企画立案など幅広い仕事がありますが、大学病院ならではの医療に関連した業務に携わることも少なくありません。その一例として、私はがん診療に関連したチームに所属しています。当院は地域がん診療連携拠点病院に指定されているのですが、その指定を継続するためには定められた要件を満たす事が必要です。そのために、地域住民に向けてがんの種類や治療法などの情報を紹介するセミナーの企画や、変化するニーズに対応するための院内チームの立ち上げに携わっています。また、要件の変更があれば、その情報を医師や看護師と共有して対策を図るなど医療に関連する仕事を経験しています。

これまでの仕事を振り返った時に、臓器移植に関わった事は貴重な経験となりました。当院に入院しているドナーから摘出された臓器を他の病院に届けるための手続きや交通手段の手配を担当。臓器の種類によっては、摘出から移植まで数時間の猶予しかないものもあり、緊迫した現場で確実に届けるためのサポートに取り組みました。自分の仕事が人の命にかかわっているという責任を再認識する事ができ、大学病院の職員という仕事の意義を改めて感じました。

福岡大学病院は地域医療の中核を担う病院として機能しています。地域に大きな影響を与える仕事に取り組めるのは、病院職員ならではの魅力です。私が昨年まで所属していた入試課も大学入試という受験生の一生に関わる仕事であり、責任とともに魅力を感じていました。このように人生の分岐点に関わる仕事であるからこそ、職員自身が学びを深め、能力を磨く必要がありますが、努力の成果が患者さんや地域、学生のためになっていると感じられる事が励みになります。

これからは、福岡大学病院が地域から何を求められているのかを意識し、それに応えられる職員になることが目標です。優秀な医学生を輩出する、先進的な医療の発展に貢献するといった当院の使命を医療従事者と共に胸に刻み、必要な知識や経験を貪欲に吸収していきたいと思っています。私自身、入試課から病院職員に異動した時には、何も分からない状態でした。親身にサポートしてくれる先輩の存在が心強く、やりがいのある仕事内容に加えて共に働く"人"の面にも魅力を感じています。

学生の方へメッセージ

【楢木野】
私は人と関わる事で、その人の成長や幸福につながるような仕事がしたいと考えて就職活動を行いました。一般企業への就職も検討しましたが、大学事務職員として働こうと決めたのは、学生の成長をサポートするという事務職員にしかできない仕事に魅力を感じたからです。大学は学生にとって人生が変わるきっかけになるような経験が得られる場です。学生生活を応援する事務職員の仕事は、やり応え満点の仕事だと思います。

【安武】
就職活動中に業界や職種を絞っていくのは難しい事ですし、「やりたいことは何だろう」と考えれば考えるほど、分からなくなる経験を私もしてきました。先入観をもたずに様々な企業と接して、何か「いいな」と感じるポイントがあれば、素直にその直感を信じてください。福岡大学の職員は、教員のみならず医療従事者とも仕事をするチャンスがあります。専門職の方々と連携して仕事をする事で得られる高い経験値を、私自身実感しています。

【村上】
学生が想像できる事務職員の仕事は、自分と関係がある部署がほとんどです。自分の大学の職員や、説明会で仕事内容を詳しく聞いて、どんな仕事があるのかを理解してほしいと思います。また、入職後の異動で、仕事内容が大幅に変化する事があるのも事務職員の特徴です。何事にも好奇心をもって取り組むことが成長のカギになると思います。福岡大学の一員として一緒に働ける日を楽しみにしています。

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3人は自身の大学生活を振り返り、大学で得た学びや経験が成長につながったと語る。その経験から、学生を多方面からサポートできる事務職員になることを決めたそうだ。

マイナビ編集部から

今回取材した3名の職員に共通していたのは教員や医療従事者、地域との関わり合いのなかで、共に対等な立場で主体的に仕事に取り組む機会が多いということだ。教員が教育の、医療従事者が医療のプロフェッショナルであるのと同様に、職員にも教員や医療従事者では知り得ない専門領域があり、互いの専門性を発揮しながら、学生のため、患者のため、地域社会のために仕事に向き合っていた。事務職員の仕事は学生が仕事を想像しづらいがゆえに、サポート、裏方といった脇役のイメージをもたれがちだが、それは幅広い部署や仕事のごく一部にすぎないといえるだろう。

約2万人の学生が学ぶ福岡大学を中心に、3つの病院、2つの附属学校を有する学校法人全体の教職員や医療従事者は約4000名以上。企業に当てはめれば、福岡県内でも有数の大企業並みの職員を抱えている。そのため、各部署で担当する業務も大規模なものとなり、若手に経験を積ませて成長をうながす風土が、やりがいやモチベーションへとつながっているようだ。近年では、職員研修の講師を若手が務め、仕事で得た経験を他部署の職員に共有する役割を果たすなど、若手の活躍の場はさらに広がっている。

2034年の福岡大学創立100周年に向けて大掛かりな中長期計画が進むなか、多種多様な仕事で若手のうちから社会に貢献できることは、学校法人福岡大学の職員ならではの魅力といえるのではないだろうか。

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職員がリーダーシップを発揮して大学をより良い方向へ変えていく、そんな気概に満ちた各部署の職員と教員が一体となり、創立100周年の大きな節目へと向かっている。

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