最終更新日:2025/3/25

三井埠頭(株)

  • 正社員

業種

  • 物流・倉庫
  • 海運

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

広大な私設埠頭で国際物流を支える。社会インフラへの貢献実感は大きい

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老舗で活躍する若手3人が登場。仕事への意欲・やりがいに迫る!

1928年に創業し川崎港で日本の国際物流を支え続けてきた三井埠頭。エネルギー関連企業や商社、ゼネコンと連携しインフラ整備の陰の立役者ともいえる。そんな物流の老舗で活躍する若手社員に仕事のやりがいを聞いた。

■T.Nさん
倉庫課/2020年入社
法学部政治学科卒
■M.Mさん
港運課/2021年入社
地球社会共生学部地球社会共生学科卒
■K.Kさん
工務課/2022年入社
工学部機械工学科卒

それぞれが語る、仕事・職場の魅力

「川崎港という重要な場所にプライベートバースを保有している当社。安定した成長性とダイナミックなモノの動きを体感できる現場が魅力です」と語るT.Nさん。
「石炭、原料や建設発生土の運搬など国内外の物流を通して社会インフラへの貢献性の高い仕事ができる点が魅力です」と語るM.Mさん。
「ワークライフバランスを充実させやすく、離職率が低いこと、転勤がないこと、講習などを通して安全な職場の維持にみんなで取り組んでいることが魅力」と語るK.Kさん。

安全第一!作業員を指揮し入出庫をスムーズに。全体の流れを把握でき、社会貢献をリアルに実感(T.Nさん)

子供のころからスポーツをしていたこともあり、体を動かすことが好きな自分に合う仕事はないかと考えたとき、身内に港湾関係者がいたことで興味が湧きました。さらに、当社の会社説明会や構内見学によって実際の職場を体感し、この業界は自分に合っている、と感じて入社を決めました。最初は経理課に3年間所属し、利益やコストなど数字を追う中で業務の流れを把握。4年目からは現在の倉庫課に配属され、アクティブな仕事内容にやりがいを感じる日々です。

倉庫課は、倉庫貨物の入出庫の管理や作業責任者として現場での作業員への指示・管理の役割を担っています。当社が扱っているのは、鉄鋼製品の素材となる合金鉄、石炭、石炭を乾留したコークス、建築資材や原燃料、建築発生土など。これら社会インフラを支える貨物が国内外の船やトラックを経由して運ばれてくるのですが、作業員と打ち合わせて安全で正確な作業のための注意喚起、入出庫作業時の立会い、貨物の配置情報の作成・更新などの実施が日々の業務です。入庫・出庫時は予定に合わせて配置場所の準備をすると共に、他の貨物と混ざったりしないよう気を付けて保管します。出庫時は品物の個数や数量、状態の確認を行い、間違いのないよう努めています。これに加えて気を付けていることは、多くの作業員の方とのやりとり。相手の意見も聞いたうえで自分の考えも丁寧に伝えて、良い関係を構築できるように心掛けています。自分の親世代ともいえる作業員の方とも、今はうまくコミュニケーションが図れるようになりました。

構内ではホイールローダーなどの重機やトラックを何台も運用するのですが、物量が多いときは交通量も増えるため、倉庫周辺にも誘導員を配置して絶対に事故が起きないよう努めています。その結果、数千トンもの物量を無事に入庫できたときには安心感と達成感の両方が押し寄せてきます。経理課に在籍していたときは数字としてしか把握していなかったモノが、現場で実際のモノを見て触れることで、会社全体の動きの理解が深まりました。仕事の面白さと共に、自分の成長も感じています。

仕事は常に時間厳守と挨拶を徹底します。それが安全と円滑な人間関係に繋がるからです。今後は自分の忙しさや予定よりも後輩の指導を優先できるような頼れる先輩となり、リーダーとして責任感ある仕事を遂行できるようになりたいと思います。

貨物の入出庫・保管に加え、フォアマン業務も遂行。英語力と調整力を発揮し、関係を築く喜び(M.Mさん)

大学ではグローバルな学部で国際関係などを学び、留学も経験しました。英検準1級を取得したことから、海外との繋がりを感じられる仕事に就きたいという想いがありました。また女子サッカーを続けていたこともあり、デスクワークより外回りや身体を動かす仕事がしたいとも考えていたところ、当社を見つけました。説明会で実際に現場での仕事や大型船のスケールにも魅了され、「ここは自分に合っている。頑張れそう」との直感を信じて入社しました。

私は港運課で、主に石炭の入出庫・保管業務に従事しています。石炭の保管場の山付けプランの作成と置き場管理、入庫から出庫までの一連の流れを現場で協力会社に指示するのが一つの仕事です。もう一つはフォアマンと呼ばれる業務で、これはオーストラリアやインドネシアなどから来る外航船の船長・船員と埠頭の状況を見て荷役の作業時間などの打ち合わせや、荷役作業全般の指揮も執っています。船長や船員とは英語で会話するので、学生時代に培った英語力を活かすことができ、希望が叶いました。

船の荷役には荒天による入港遅れや作業中の予期せぬ事態もあります。濡れるのは絶対に厳禁という貨物を荷役する日に突然天候が崩れてしまったときは雨が上がるまで作業を中断することも。また、設備故障などが発生すれば、設備の管理・保守点検を行う工務課と連携を取ってすばやく修理してもらう必要もあります。
最初はこうした様々な状況に対して右往左往していましたが、上司や先輩の方々から教えていただいたことを着実に覚えたことで、経験を積みながら段取りの優先順位がつけられ、素早く対応できるようになりました。現場のベテラン作業員さんとも意見を交わしながら、最後まで作業が無事に終わるのを見届けることができたときや、何事もなくスムーズに現場を終えられたときには肩の荷が下りるような安堵感と達成感に包まれます。

仕事はいろいろな人との連携から成り立つので、普段からコミュニケーションを密に取ることを心掛けています。社内の人も協力会社の方も皆さん活発で、休憩時間には雑談で盛り上がるなど、良い関係性を構築できていると感じています。今後はさらに的確な対応力と冷静さ、コミュニケーション力を高めて、今以上に荷役の現場を統括できる立場になりたいと思っています。

機械設備の点検・修理、トラブル対応までを指揮。作業員と共に困難を克服する一体感がやりがい(K.Kさん)

海が大好きで、学生時代はウインドサーフィンをやっていました。海に近い場所で働きたいという想いから、港湾業などを調べて当社を発見。太平洋セメントグループの一員でもあり、広大な私設埠頭を所有している点で安定感も魅力でしたし、仕事とプライベートの両立が図りやすい環境にも好感を持ちました。

工務課は社内の設備管理・保守点検を行っています。さまざまな機械が動く中で、私は機械設備2工程を担当しています。外航船で運ばれてきた石炭を構内の置き場に保管し、そこから船で国内に輸送するのですが、構内に石炭を運ぶベルトコンベアに不具合が出た場合、社内から修理・交換の依頼を受けて現状を確認し、協力施工会社へ発注の後、工事や作業の日程・工程の管理や調整を行います。定期点検も多く、部品はどれくらいの期間で点検の必要があるなど、修理・交換個所の記録資料作りも行います。当社の現場は荷役や運搬作業が中心なので、過去の履歴も作成・参照しながら作業が滞らないよう注意して段取りを組んでいます。

作業で大変なのは、屋外での活動が多いため夏は暑く冬は寒いこと。また、最初は工事が何のためにどのように行われるのか理解ができず、先輩や業者の方に何度も質問したり、工事資料をいただいたり、機械や部品の情報を集め、自分なりに知識を習得しました。専門業者と仕事をしていく中で、各社のスタンスや特色に合わせた意見や提案を自ら出して仕事を進められるようになったときは自分の成長を実感しました。機械が故障すると荷役作業が滞り、船の運航にも影響が出てしまうので、業者の方に少し無理をお願いして修理を頑張っていただくこともあります。そのときは社内の関係各部署や作業員の方たちとも連携を取り、共に困難を克服していきます。スケジュールの遅れを挽回できたときは、“会社のために貢献できた”と大きなやりがいを感じます。

作業は安全第一に努めながら、チームワーク良く仕事をすることを心掛けています。人間関係も良好です。こうした良い環境の中で、今後は後輩にも機械設備の特徴や技術を伝えるとともに、先輩方から受け継いだ指示・説明の仕方や仕事の正確さ、人との信頼の築き方を継承していけたらと思っています。

学生の方へメッセージ

【T.Nさん】学生時代に研究、サークル活動、アルバイトなどを通じて時間厳守や挨拶、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)などを実践してきた人は、社会にも溶け込みやすいと感じます。人と人とが気持ち良く協力し連携してこそ良い仕事ができます。当社も社内でのコミュニケーションを大切にしていますし、働きやすさにも繋がっています。学生時代から世代や所属を超えて、いろいろな機会に多様な人との対話を心掛けてみてください。

【M.Mさん】当社では、誰とでもオープンに話せて、自ら元気良く盛り上げ役になる先輩が多く活躍しています。部署問わず仲が良くて、和気あいあいとした雰囲気の中働くことができるのが魅力です。就活中は会社見学やインターンシップを活用し、現場で感じた直感を大切にすると良いと思います。就職サイトを検索しながらの企業研究に加えて、現場を見ること、体験することをお勧めします。

【K.Kさん】工務課は機械や電気を学んできた人にとって、数学や物理の知識や計算力が機械の整備や修理・点検に役立ちますし、簡単な機械は構造もすぐにわかって知識・技術が活かせるでしょう。それに加えて、いろいろな人の懐に飛び込んで、積極的にコミュニケーションを図れる人が当社では活躍しています。アルバイト、スポーツ経験……活動は何でも良いので、先輩や後輩、教授、親世代とも幅広く付き合ってみてください。

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現場指示、技術のほか、事務や営業としても活躍の幅は広い。長期的視点でジョブローテーションを行うため、顔見知りの社員がほとんどで常に活発な交流が図られている。

マイナビ編集部から

1928年(昭和3年)に三井物産(株)川崎港務所として事業をスタートさせて以来、一世紀近く日本と海外を結ぶ海陸一貫サービス業を手掛けている三井埠頭。川崎港の18万平米という広大な敷地に「私設埠頭」を持っている点が最大の強みで、1万トン級船舶が同時に4隻着岸できる規模は全国的にも稀有な存在だ。このような豊富な実績とスケールメリットを活かし、原燃料を主な取り扱いとして港湾運送業や倉庫業、通関業、中古車の車両輸出事業なども展開し、日本の物流、社会インフラを支え続けている。

今回取材させていたただいた皆さんはフランクな人柄で、先輩社員や協力会社の作業員とも気さくに対話しながら、アクティブに仕事をしている様子が垣間見えた。実際に重機を使った作業や、点検・修理は作業員の仕事となるため、スケジュールに沿っていかに段取り良く指示を出し、安全と工程を管理するかがキーになる。また外国船との調整役になるフォアマン業務においては、英語力も駆使できるなど、まさにグローバルでダイナミックな仕事ができる環境が見て取れた。私設埠頭を有しているため、取り扱い貨物が変わったとしても、ニーズは常にある。ただ安定感はありつつも、持続可能な施設や業務の発展に若い力は必要不可欠で、バイタリティがあり成長意欲旺盛な人への期待は高い。社会インフラを物流面から支える一翼になりたい人は、ぜひ挑戦して欲しいと感じた。

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広大な敷地にはスケールの大きな設備が並び、日々重要な物流を担っている三井埠頭。港湾運送業や倉庫業、通関など多様な分野を網羅し、海陸一貫物流サービスの定評は高い。

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