キングラン九州(株)

大学では芸術に興味があり、学芸員の資格を取得。また、奨学金を活用していたので、結婚式場での清掃業務や飲食店でのアルバイトをしていました。その中でも、結婚式場で一緒に働いていたパートさんからのアドバイスはとても印象に残っており、今でも悩んだり、迷ったりした時の指針になっています。当時、何気ない会話の中でのやり取りでしたが、その方から「社会人になるといろいろな人と関わるけれど、世の中にはいろいろな人がいるから、信頼できるか、尊敬できるか、思いやりを持てるか、そのようなことを考えながら話していくことで前に進めるはず」と教わりました。学生時代の私なら、苦手な人がいたらすぐに線引きしてしまうこともあったかも知れません。ただ、その話を聞いてからは、相手のことを知ろう、自分に合うところも、苦手だと思うところも、上手に消化しながら接していくことができるようになったと感じています。
私自身もそうですが、お客様の中には人見知りの方もいらっしゃるし、最初は距離を感じる方もいらっしゃいます。それでも、やり取りしていくことで、少しずつ柔らかい空気感になり、お客様に名前を覚えていただくようになるなど、距離を縮めることができたと感じた瞬間、嬉しい気持ちになりますね。
現在は、新規開拓営業として、新築やリノベーションする病院や施設をターゲットに施設内設備のご提案をしています。予算の大きな案件も多いため、プレッシャーも大きいですし、すぐに成果が得られる仕事ではありませんが、地道に通い続けることでお客様と信頼関係を築きたいと努めています。
凄く些細なことですが、以前は電話を掛けるだけでも精一杯だった私でしたが、少しずつお客様と雑談できることも増えてきました。印象的だったのは、夏に福祉関係の展示会を開催した時のことです。普段から通っているお客様先に招待状をお渡ししていたところ、７、８組のお客様がご来場くださり、地道に努力してきた甲斐があったと嬉しくなりました。

私が営業として担当しているのは、福岡の西エリアです。カーテン管理システムを利用いただくお客様先を訪問し、不具合がないか確認するほか、定期的なクリーニングのオーダーを受けています。また、新規開拓にも力を注いでおり、学校関係で５件ほどのお客様を獲得できたことも嬉しかったですね。
学生時代は、国際文化学部で留学生と多く交流する中で、いろいろな文化に触れる機会に恵まれました。アジア文化ゼミを通じて知り合ったベトナム人の友人の実家を訪ね、ホームステイさせてもらったこともあります。はじめての海外経験で期待も大きく、熱い気持ちで現地を訪問。ベトナムのハノイやハイフォンという地域に１カ月滞在するという貴重な経験を２年連続で楽しむことができました。経験から得たのは、言葉が通じなくてもコミュニケーションを図ることの大切さです。少しは勉強していましたが、通じないところは身振り、手振り、表情で伝えていましたね。伝わらない苦労も経験しましたが、同じようなことを伝えるにしても、笑顔で話している時と、無表情で話している時では、相手の印象の受け方や捉え方も大きく異なることに気づかされました。
その経験から、営業として既存のお客様だけでなく、新規のお客様先を訪ねる時にも、とにかく笑顔で接するようにしています。また、相手の立場に立って、忙しい時に訪ねていないかなど、状況を見極めることも大切にしています。営業活動を続ける上で、「笑顔が素敵だね！」と褒めていただけると凄く嬉しい気持ちになりますね。
また、時間帯によりカフェやバーとして営業する飲食店でアルバイトしたことも良い経験です。時間帯により老若男女問わず利用される飲食店でのアルバイトを４年間続ける中で、店長不在時には仕事を任されるなど、店舗管理まで経験することができました。スケジュールに合わせた前準備や管理、常連さんとの接し方など、ここで身につけた内容も営業としてのさまざまな業務に活かされていると感じます。

【八戸】目標は、お客様との接し方をさらに学び、ニーズにしっかり応えられる人になることです。そのためには、お客様に求められる提案書をつくれるようになることが大切。見積もりや配置図に関するスキルも必要になるため、作業を素早くこなせるよう知識や技術でのスキルアップを図りたいですね。正直、今はその部分で苦労しているため、早く捌けるようになりたいと思っています。
悩んだ時には上司や先輩に質問できますし、大ベテランの本部長など、上の方を頼ることもできるオープンな社風があるのも当社の魅力かも知れません。自分で調べて悩む時間も大切ですが、お客様にスピードある対応をするには、先輩方のヒントもありがたいですね。日々自分の仕事と向き合いながら前に進んでいます。
企業研究としての当社の魅力は、待遇や福利厚生が手厚いこと。奨学金返済の補助が出るのも凄く有難く感じています。もともと、営業をめざした理由の１つには、一生一人でも生きていけるかを考えたから（笑）。逞しさを身につけることもできる仕事だと思いますね。一方、４年に１度、グループで運動会があり、海外旅行に行く年もあると聞いています。残業は月10～20時間程度。基本土日休みなので、休日に観光地や美術館を訪ね、リフレッシュできています。

【田中】営業経験を積んでいくことで、会社の目標でもあるカーテン管理システムの拡販に努めたいと思っています。個人目標としては、自分が持つエリアの施設様すべてにカーテン管理システムを登録していただくこと。また、カーテン以外の商品も多く扱うため、その部分も強化したいですね。医療・福祉業界では既に認知度が高く、営業先でもまずは話を聞いていただけるので、その強みを活かし、お客様のニーズに沿うご提案ができればと思っています。
社内には若手も多く、明るい賑やかな雰囲気もあります。上司を交えて雑談で笑いあえるなど、風通しが良く何でも話せる雰囲気がありますね。
「新規開拓に抵抗を感じる」という学生の皆さんに伝えたいのは、恐れずにチャレンジすることで、それまでの苦労を上回る感動があるということ。
私自身が就活で大切にしていたのは、職場の人間関係や雰囲気。企業研究でもぜひチェックしてみてください。